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大根島・境港訪問 [物語]

昨日、今日と風の強い日だったが、晴れたり曇ったりのまあまあの天候だった。
旅行中の運動不足を解消するために、この二日間はスロージョギングや筋トレを頑張った。
4月26日~28日の旅の最後は、中海をわたって大根島へ。そして名高い由志園を訪問した。
20100428104418h.jpg2008年の夏に初めて大根島を訪問した時に、牡丹と朝鮮人参の一大産地であることを知った。牡丹は平安時代の初期に中国から持ち込まれたという。もともと薬用だったらしい。それを聴いて、由志園の“牡丹の館”に入った時の私には‘強烈’だった‘花の香り’の意味が理解できた様に思う。

朝鮮人参は明治時代から取り組んできた。また、牡丹は苗の米国向け輸出を昭和34年(1959)から始めた。1960年には牡丹苗の行商組合ができた。自分で育てた牡丹の苗を全国へオイコを背負って行商に出たという。オイコの重さは約20kg。20歳から、或いは小学生位の子どものいるお母さん達が作業の閑になる秋・冬に行商し、1ヶ月ぐらい家に帰らないこともあった。オイコを背負って颯爽と行商にでた女性達の当時の写真が展示してあった。労働を搾取や疎外としてではなく、生甲斐としていた事が感じられる写真だった。昭和34年というと、映画「Always 続・三丁目の夕日」の時代。時代背景も良かったのだろうが、島根、或いは地方の土地柄という事もあるだろう。いい時代、良い場所だ。
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由志園は牡丹だけではなく、庭園も素晴らしかった。料理も素晴らしいらしいが、今回は境港の海鮮丼の名声に負けて大根島を後にして境港に向かった。境港は、NHKテレビ小説「ゲゲゲの女房」のしげる(向井理)の故郷だ。「ゲゲゲの女房」の本もテレビドラマも目の前に境水道が見えるとあるように、水木しげるの実家は、境水道と道路1つ隔てて建っていた。昼食の海鮮丼を食べた後は、お決まりの水木ロードの散策。「妖怪ガイドブック」百円を買って妖怪のお勉強をしながらスタンプラリー。写真は完走を証明する証書である。

今朝のNHKテレビ小説「ゲゲゲの女房」はなかなかよかった。仕事部屋を片付けた事を怒った、しげる(向井理)に、布美枝(松下奈緒)が初めて抗議した。その後しげるは外出。1人になった布美枝は、しげるが本当に怒ってしまったのでは?と気を揉むが、最後には、しげるの優しさに泣いてしまった。私のようにいつも優しいといけないのではないか?男の優しさは、チョッピリで良い?
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ガマ騒動と出雲・松江訪問 [大家族]

20100428194628s.jpg写真は娘から届いた写メール。コウタロが雨で迷い出てきたところを捕まえた四六のガマ?「前足が4本指、後足が6本指」はガマの油売りの口上で有名である。コウタロの嬉しそうな表情がかわいい。姉達や母親も迷惑そうに言いながらセッセと写メールをとって友人達に報告したそうだから、結構楽しんでいるのだろう。何を食べさせたら良いのか?生きている虫はOKだろうが、他に何があるのか分からない。煮干には見向きもしなかったそうだ。コウタロは昆虫から出発して、様々な動物の飼育に興味がある。将来は、北海道の旭山動物園の飼育係?昨日、テレビで話題になっていたが大変なお仕事だ。何にしても、楽な仕事など無いのだから、好きなことを一生の仕事に出来ればそれに超したことはない。20100428194653D.JPG20100429085456カエルD.JPG

さて27日は夜から降り続く雨が午前中、本降りとなった。急遽、出雲方面に行って、博物館を見学しながら様子を見て、出雲大社にお参りすることにした。島根県立「古代出雲歴史博物館」は大阪府立 「近つ飛鳥博物館」と双璧の素晴らしく中身の濃い博物館だった。このような博物館が、連携して日本の古代を解明することを期待したいが、あまり連携されていないのが現状ではないか?事業仕分けで無駄を省くのも悪くはないが、無駄にも効用のある無駄と効用のない無駄がある。効用のある無駄をさらに有効にする知恵を出すというのも事業仕分けの仕事ではないか?

博物館の展示品で一際、目をひいたものは、荒神谷遺跡の銅剣358本(実物:国宝と成分を同じにして再生したもの)である。およそ2000年前、弥生文化時代には燦然と輝いていた青銅器。それらが地中に埋められた運命を思うとき、どのような時代の荒波であるかは別にして、変化への潔い対応が偲ばれる。荒神谷遺跡の最大の特徴は、従来、同一遺跡からは発掘されないとされてきた銅剣、銅矛、銅鐸が、一挙にそれも従来に例を見ない量で発掘されたことである。当時の古代史に関する雑誌等では、近畿文化圏・北九州文化圏という対立図式は崩れ、出雲王朝説の話しも出ていた。

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安来訪問 [観光]

「ゲゲゲの女房」の故郷訪問と女房孝行を兼ねて、連休前に計画した山陰旅行はハプニングがあり
出発前ギリギリまで仕事の目途が立たず、忙しい思いをしたが、何とか出発することができた。
車を駆っての気ままな二人旅である。宿泊先だけは松江宍道湖温泉に予約。後は適当である。

4月26日は曇空。第1訪問地がゲゲの女房(ゲゲゲの女房の略)の生れた安来市大塚町だった。
大塚は、原作にほぼ近い、こじんまりとした町だった。町の中心には“お薬師さん”と呼ばれる
お堂(NHKのテレビ小説では小さな祠だったが)があった。その近くにゲゲの女房の生家がある。
生家には、テレビと同じ酒屋さんを、今も営んでおられる実兄と、そのご一家が住まわれている。
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写真は、その酒屋さんで買った吟醸酒とそのラベル。
「人生は終わりよければすべてよし」の文字は、「ゲゲゲ
の女房」の原作者・武良布枝の自筆、絵は、水木しげる
の描いた二人。最近のテレビ小説ではヒロイン・布美枝
(松下奈緒)は随分と苦労されており、哀れ!ゲゲ亭主
(水木しげる)を叱りつけてやりたい衝動に駆られることも
ある。大塚では、様々な人々との出会いがあり、お話し
相手の方々が、昔のことを自分の物語として語ってくれるので、興味は尽きなかった。2時間半程
居た勘定になる。遅くなった昼食は、西国三十三箇所の札所・清水寺の精進料理を頂いた。
これも、大塚のボランティアの方からの親切なお勧めだった。絶品の料理に舌を巻いた。

次は、ゲゲの女房が小学校2年生の時に、1.5時間かけて走って行ったという安来の魚市場まで
の道程を確認した。また、「ゲゲゲの女房」の冒頭、“安来から十神山の向こう、目と鼻の先に境港
が見える”という一節を現地で確認した。海上交通の華やかだった時代の安来と境港の関係が
良くわかった。もう一つの安来での収穫は、「和鋼博物館」の見学だった。
鉄器の材料である“たたら”には大量の木炭が必要である。砂鉄と木炭の豊富な島根県南部が
“たたら”の重要な供給地だったために、山間部側からの鉄材の積出しの流通経路として大塚や
安来が古くから栄えたのだろう。ヤマタノオロチ伝説が鉄分の河川への鉱害を例えたのだという話は
聞いていた。しかし「ゲゲゲの女房」が、鉄器生産の重要な原料産出地と深い係わりがある地域
として長く栄えてきた伝統を受け継いでいたとは知らなかった。 如何なものか。
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高速&普天間迷走民主党 [社会]

前原国交相が高速道路の新料金体系を発表したのが4月9日。4月10日の新聞で報じられた。
その時に既に様々な問題点が指摘されていた。 ①近距離利用者は値上げ、
②通勤 割引廃止のため値上げ、③大型は限定的(従来からあった様々な割引が廃止のため)
④本四連絡橋も値上げ(フェリー料金との関係)、等々である。

その様な問題はくすぶっていて、4月21日の政府・民主党首脳会議の席上、ご存知・小沢黒幕が
イチャモンを付けた所、ご存知・鳩山首相が「一度政府で引き取らせてもらう」と言ったという。
それを平野官房長官は、唯々諾々とマスコミに流した。4月22日・朝刊のトップ記事になった。
4月9日の発表から12日間経過しての民主党から内閣への圧力だった。これと似たケースは既に
昨年12月16日のガソリン税の暫定税率廃止撤回や、道路建設予算の復活などがあった。

それで、そのまま見直されたのなら昨年末と同じだが、今回は前原国交相が頑張った。
鳩山首相は、4月22日の朝には、記者団に、「この問題を見直す」と述べたが、夕方には
「国会の審議で、見直すかどうか決めて欲しい」と発言したと、4月23日の朝刊で報じられた。
正に“朝令暮改”を絵に書いたような事例である。此処迄くると真面目に語るのも憚られる?
笑えてしまう爆笑コメディ?下手な猿芝居を見るよりも、ずっとズッと面白いではないか?

こんな猿芝居が罷り通るご時世になった?鳩山内閣は、無駄を省くために事業仕分けする。
しかしこの政府は、無駄を省くというよりも、無駄を生み出す政府・与党ではなかろうか?
私も年をとって、‘人生、理詰めでも、効率化一辺倒でもいけない’ 事は知っている。確かに
「必要な無駄」もあるし、「無駄を楽しむ」余裕も必要だろう。そういった観点から見れば
現政府・与党は、今の時流に非常に適合しているのか?しかし子ども達にはゆとりをなくし
大人、それもお国で一番のお偉い方々が‘無駄’を作り、‘無駄’と戯れて世は治まるのか?

普天間問題も迷走を続けている。辺野古への移転も、最近の鳩山首相の発言で無くなった。
週刊誌上では、「グァム移転」、或いは、日本国内の世論に米国内の世論が動かされ、鳩山
首相のハードネゴが通りそうな状況にある等、様々な意見が書かれている。
いよいよ、米国と中国とを両天秤にかけて、日本が世界へ存在感を見せ付けるという、私が
描いた最悪の結末へ具体的に進んでいく気がする。そういう行動を起こすなら、万全の準備が
必要だろう。猿芝居のような政治力、カンジニアリングの首脳判断、呉越同舟的体制で
愚かな指導者が大勝負に出て、成功の見込みがあるか?確率や如何に? 如何なものか。
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子どもの方程式 [物語]

今日は昨日と打って変わって好天に恵まれ心地よい散歩ができた。風があったが気温もソコソコで
鯉のぼりが勢い良く泳いでいる向こうの里山は、少し見ぬ間に新緑に染まって清々しい。
本当にいい季節だ。俳句の世界では、立夏(毎年5月5日頃)から夏で、「鯉幟」は夏の季語。
それにしても今年は寒暖の上下動が何度もあって、俳句的晩春に冬の寒さを感じるのも異常?

私は子どもの頃、日本の四季を、春:3月~5月、夏:6月~8月、秋:9月~11月、冬:12月~2月
と習ったから俳句的季節感にはなかなか馴染めなかった。少しずつ慣れてくると俳句的季節感も
また捨てがたいところがある。それは俳句などを通して昔の人々と自分との生活感覚の違いを
感じ取れるからである。冷暖房など環境制御のママならなかった昔は自然のリズムと同調する
ために、早め早めに身体を慣らして行ったのだろう。

ある高名な先生が、「教育の真の目的は、経験の仕方を教える事」という内容を本に書いていた。
四季をどのようにくくるか?を教える事は、先生の言いたかった具体的な事例として適切では?
この事例で明らかだが、“経験の仕方を教える”、“経験の仕方を学ぶ”という事は、“社会”、
“仲間”、“共同体”への効率的な参画のために必要なのだと思う。

日本人は子どもを可愛がる幼児教育で幼児期に自由な経験をした。だから型にはまった常識を
植えつけられても、従来は、幼児期の独創的経験のノウハウを活かし、社会を活性化してきた。
幼児期の自由な経験を、社会へ参画する上で矯め直すために、“経験の仕方を教える”、
“経験の仕方を学ぶ”必要があるのだと思う。
日本教育は、集団主義的傾向が強いが、従来、幼児期の自由な経験ノウハウが高いからであり
欧米教育は個人主義的傾向が強いが、従来、幼児期の経験が拘束的だったからではないか?
しかしグローバル化時代となり、物質至上主義、拝金主義になり、洋の東西を問わず、幼児期の
経験ノウハウが乱れてきているために、従来の社会制度が通用しなくなってきている?

社会の子どもの数に関する「子どもの方程式」というものがあるそうだ。
子どもの数には、社会や養育者の子どもに対する“愛情”が大きな要素を占めているという。
子どもの数が減るという事は、社会を保全していくのに必要な“愛情”が不足している?
日本の幼児期経験ノウハウは、大切な日本の文化資本であり、社会制度のあり方によっては
その崩壊につながる。崩壊は金によって解決できる話ではない? 如何なものか。
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屋内散歩 [物語]

今日は04月12日同様、朝からずっと雨、一週間に二日もこんな日があるのは当地では珍しい?
今頃の雨を、“春の長雨”、“菜種梅雨”などと呼ぶそうだ。他の土地では毎日降り続くことも
あるが、当地では、終日(朝から夜まで)降り続く事は稀で、散歩の時間位降り止むのが普通。
雨中遊行も、度重なると鬱陶しいので、今日はイオンに出かけて館内を巡る散歩にした。
イオン内の喜久屋書店は品揃え豊富なので、昨日探していた本を再度探したが見当たらない。
そこで店員さんに聞いたら、上手に探し当ててくれた。さすがプロ!感謝、感謝である。

それはさておき、昨日図書館で借りた本・村田良平著「回顧する日本外交」を読み出した。
私の読書目的には、1)推理小説のような謎解き、2)現実的に必要とする知識の習得以外に
3)著者・作者の著作の意図・目的の解明、4)著者・作者の認識方法、考え方の基盤解明等が
ある。この本の読書目的は、先月亡くなった村田良平氏が、核密約問題に触れた回顧録を発表
した背景、考え方の基盤などを探るためであった。
この本で最初に注目したのが、第4章・最終節・国旗と国家と鎮魂歌(日本とドイツ)である。
私は、常に自分と異なる意見については、その違いを明らかにし、その根拠を詳らかにしたい
と思っている。私が“今「核密約問題」ではない”と思うのに対して、村田氏が「核密約」を
なぜ回顧録で言及したのか?その違いの根拠を明らかにするために、この節に注目したのだ。

読後の感想は、皮相的ではあるが、戦前(1929)生れ世代と10年強遅れ生れ世代の違いだ。
この節の最後を、“言うなかれ、君よ、わかれを”で始まる大木惇夫の詩「戦友別盃の歌」で
締め括っている。第二次世界大戦を鎮魂の祈りに満ちた叙事詩となると予想しながら、実に
情感溢れる抒情詩で締め括るとは、大変感情豊かな人だと思われる。大木惇夫については、
合唱組曲「土の歌」最終曲の“大地讃頌”の作詞者であることから、戦前に多くの詩を書いた
大詩人であることを知っていた。「戦友別盃の歌」は、私の世代でも十分に鑑賞に堪えるが、
残念ながら、国民的鎮魂歌とはなっていない。ドイツでは今や(著作当時:2002年)鎮魂歌と
して定着している歌「僕には一人の戦友がいた」があるのとはチョッと異なるようだ。

村田氏は日本の国益を常に考える愛国者だったようだ。「核密約」に触れたのは、日本の弱腰
外交を糾す目的であった?民主党はその事を勘違いしているように思う。民主党は弱腰外交を
糾す方向を間違っている。「普天間問題」を暗礁に乗り上げ、日米関係を破綻させる方向では
なく、官僚や民衆の意識改革を先行すべきではないのか? 如何なものか。
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政治家に大切な事 [社会]

或る本を図書館で検索したが三冊すべて貸出中。駅に行く用があり、駅近くの本屋に寄ったが
品揃えは豊富ではなく、やはりなかった。目に付いた与謝野馨著「堂々たる政治」を購入した。
「たちあがれ日本」で話題の人の政治信条を読み解くのも悪くはない。以下注目点をまとめた。

政治家にとって、一番大切な事は何か?
◎ 肝心な時にものを言い、肝心な時に行動する事。◎ 清潔である事でも演説がうまい事でもな
い。細かな事をチマチマやる職業では無い。肝心な時に自分の責任で物事を判断する気概が大切。
続けて、第二次世界大戦に関連して、悲劇的な結末に対する政治家の責任にも言及している。
“当時の政治家は、僅かな例外を除いて、政治家が肝心な時に何の発言もしていない。・・・・・
人気取りに流れて、肝心な事を言わない政治家は「下の下」”と書いている。

これらのことを書く前に一冊の人物(フランス革命時代の政治家・ジョセフ・フーシェ)伝を紹介している。
著者はフーシェを、“当時、最も権力をほしい儘にした一人・・・天性の裏切者、いじましい策謀家
ぬらりくらりした爬虫類的性格、変節漢、下劣なデカ根性、惨めな背徳者”と端書きに書いた。
著者がなぜフーシェの伝記を書いたのか?“立派な人間が万事を決定することは滅多にない。・・・
立ち回りのうまい人間・・・黒幕の人間がことを決している” 事を訴えるためだったのである。

私はこの一節を読んで、与謝野は一番大切な事として、「たちあがれ日本」結党の行動に出たと
解釈した。そしてまた、「文芸春秋」5月号の生方幸夫の記事“手負いの独裁者・・・・・・” もまた
こういう視点から読み解くと、それなりの意味を持つものだと思った。

現在が、肝心な時であるかどうか?またその場合に、肝心な事とは何であるか?
人それぞれに、意見は分かれるだろう。“みんなで渡れば怖くない”という心情の日本人にとり
このように意見が割れる状況は居心地が悪いかもしれない。しかし人任せにしていれば何処に
連れて行かれるか分からない。自分の耳と目でしっかりと現実を把握しなければならない。
少子高齢化・人口減少に危惧する人は多いが、戦前には過剰人口問題を危惧して領土拡張路線
を突っ走り、大悲劇の戦争に踏み迷ってしまった。戦後でも人口増加は生活水準を低下させると
認識していた。現代の少子高齢化・人口減少の危惧も、見誤ると大悲劇へと突っ走る事になる?
“小泉構造改革は、政治改革、あるいは国民の意識改革である”と、与謝野も言っている。
民衆の意識改革もなく、民主党に丸投げで政治改革などできようはずがない?如何なものか。
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日米同盟と普天間 [社会]

昨日、普天間問題で対立する意見の根拠を、1)アメリカに対する評価、2)民主党に対する評価と
整理したが、それは別の言い方をすれば、日米同盟の有効性と、日本の取組み姿勢の問題とも
整理できる。そういう観点から、田中均、ジョセフ・ナイなど4名の対談記事“普天間秒読み日米
安保大論争”(「文芸春秋」5月号の記事)を、私の視点から読み解いてみたい。

この記事から読取れる事は、過去冷戦時代の‘日米同盟’の実績は発言者に共通して一定の
評価があるが、冷戦終結後の対応に関しては意見が分かれる。その原因は、冷戦終結後の世界
の安定性どう見るか?1991年の湾岸戦争や1994年の朝鮮半島・核危機の問題を米国の陰謀と
見るのか?2001年の同時多発テロ以降の対テロ政策をどう考えるか?によるものだと思う。
後になって結果論で批判する事は結構だが、それは、結果を現実としてしっかり受け止めた上で
その批判を今後に生かすべきである。現実にやってきた事を他人のセイにして木に竹を接ぐ様な
政策は、米国側の発言としても、自己中心的リベラリスト発言ではなかろうか?こういう人物が
民主党に知恵を付けて、それを受け入れているとすれば日本にとって由々しき大事だと思う。

その端的な現われが、「核密約」問題に対する民主党の取扱に対する意見の相違である。
ジョセフ・ナイが、“すでに米国では公表済みの「過去の話」で現在の日米同盟関係を左右するもので
はない”と発言しているのに対し、ジョン・ダワーは、“米国が、自民党の強化を目論んでいた結果の
不透明性”と言う次第である。ジョン・ダワーの発言は、現与党を喜ばせるに十分であろう。
しかし多少共常識のある人間ならば、50年以上前に仮に米国が何らかを目論んでいたとして、
それに引きずられっぱなしと言う程、日本が単細胞とは考えないだろう。

この記事を読んで日米同盟関係、および沖縄基地環境を改善していくために現政権(過去の政権
も含め)で欠けているものに気付かされた。それは政治レベルでの共通思想、ビジョンの欠落だ。
その原因は政治レベルでの国際認識の共有化の欠如である。現鳩山政権も、全く“日米同盟関係
および沖縄基地環境の改善”に関するビジョンもなく、米国任せの「対等な日米関係」のお題目を
唱えるだけ。現状対応は当面の選挙対策だけで米国からのご祝儀又はご接待を期待している。
自民党は、自分達に知恵が出ないからといって、そこまで情けない行為はしなかった。
この記事の最後に、ジョセフ・ナイの語るオバマ政権の中国に関する認識というのが記されている。
政治レベルでの国際認識の共有化を行うためには、この様なアナウンスと、その反響分析の積重ねを
やらねばならないのだろう。閉鎖的ではダメ?計画的・積極的政治戦略が重要?如何なものか。
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普天間問題'10.04.12 [社会]

今日は一日中雨。従ってやむを得ず、‘うちゅうゆうえい’ならぬ‘雨中遊行’となった。
今日も暖かく、雨に濡れても身体が冷えるということもなく、妻と楽しい語らい散歩だった。

さて普天間問題、日米関係、国際情勢はどうなっているのか?気になるところ。たまたま
「岡田克也」で検索したら、面白いブログ「晴れのち曇り、時々パリ」の2010-04-12に出会った。
題名は「いまだこんな記事しか書けない程の<理解力>不足?それともそこまで偏向してでも
現政権を潰したい?」URLは以下の通りhttp://blog.goo.ne.jp/veritas21/e/6b6de935377441ebcd436db390cbab54
内容は“米激怒「まるでわかっていない!」鳩山&小沢体制に見切り”という4/10の産経記事の
批判のだが、MSN産経では検索ヒットせず、夕刊フジで検索できた。URLは以下の通り
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100410/plt1004101436001-n1.htm

私は、そのブログ内容が夕刊フジの記事に対して余りに一方的な見方のように思えた。私が夕刊
フジの記事を読んだ限りでは、記事内容そのものに其処まで激怒する原因があるとも思えなかっ
た。私も決して公平な見方をしていると言えないが、なるべく偏見を排除するために、自分と極端
に違う意見に出会った時には、その違いが発生する根拠のようなモノを探る様に心掛けている。
そこで、その新聞記事が、なぜ長期パリ在住の御仁をそれ程激怒させたのか?を少し考えて
みた。そこで意見が異なる大きな要因として、1)アメリカに対する評価、2)民主党に対する評価
があると思われた。パリ在住氏はアメリカを「悪」とする事が常識の世界に住んでいるのだろう。

私とパリ在住氏との対立は個人的な問題ではなく国の外交を揺るがす対立だから、この分析
結果で目出度し目出度しというわけにも行かない。どちらの常識が正しいか間違っているかと
言う類の問題ではない。問題は日本と共に世界の平和を保つことである。どこかの国を「悪」と
決め付ければ解決できる簡単な問題ではない。“悪を討つ正義の味方”と言うのはカッコ良いが
結局、一方的な価値観であり、今の悪しきアメリカの側面と同じで何も解決しないだろう。
第二次世界大戦を日本的な立場からすれば、今のイスラム原理主義者の「ジハード」と同じ
「聖戦」と位置づける事だって可能である。軍事基地問題だけのミクロな問題としてみるならば
5月決着の必要は無いかもしれない。しかし国際社会全体の均衡問題と言う視点からはどうか?
或いは「嘘つき外交」政権のゴリ押しが正当化された時の日本の道徳、風土への影響と言う視点
からはどうか?この種の大きな問題は誠実な努力の積重ねが重要ではないか?如何なものか。
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たちあがれ日本 [社会]

今日は曇後雨の天気予報だったが朝7時頃から雨が降り出した。ところがその後降り止んだので
これ幸いと合唱練習は、スロージョギング交じりの徒歩散歩と洒落た。今日も暖かく絶好の散歩日和。
しかし夕方は雨で、帰路の散歩を断念して仲間の車に便乗し適当な場所まで送ってもらった。

今日購入した「文芸春秋」5月号に“「たちあがれ日本」結党宣言”という記事が載っていた。
与謝野馨、園田博之の共著である。今の時期、自民党を割って新党を立ち上げる事に関しては
何となくうまく行かないのではないか?と思っていた。しかし、用意周到に結党時期に合せて
記事を書いたことを知って、少しは期待できるのではないかと紐解いた。以下、概略読後感想

最初の“自民党に関する自己批判”に関しては、ある程度評価してもいいと思った。ただ、
民主党の支持率低下に対し自民党の支持率が戻ってこない事が、自民党の姿勢の問題だという
のは言い過ぎでは無いか?麻生内閣の支持率が20数%時に民主党支持率は10数%だった?
小沢代表の問題があった当時、民主党も、受け皿たり得なかったのではないのか?
小沢が代表辞任して、国民は藁にもすがる思いで民主党に投票したのであり、今回も再来?
従って自民党も何らかの形で風が吹けば、選挙に大勝できる可能性はあるかも知れない。

続く“小沢体制批判”に関しては古い話も出てきて、結構面白い読み物だった。政治家たちが
馴れ合いではなく、真剣に戦ってくれると、一般庶民も様々な情報を得られ、ためになる。
次の“民主党批判”でなかなか良かったのは、岡田克也が代表だった2005年総選挙マニフェストに
‘肥大化した郵貯の預入限度額を5百万円まで引下げる’と明記していたという件である。この
件と今回の郵政改革法案でゴタゴタした問題について納得できる説明がなされていないという。
結局、政治信念と関係なく、党利党略で自民党から離れた郵政票取り込みを図ったそうだ。
元々、民主党に過大な期待をかけることに無理があるが、此処まで具体的に説明してくれると
民衆の側も、民主党の酷さを実感できるのではなかろうか。
民主党批判は、私も散々やってきたから、普天間、子ども手当など他の詳細は省略する。

最終章“新党結成は我々の最後のご奉公”だが、責任感を前面に出している点、評価した。
今、本当に新党結成なのか?という私の問題意識に対して、「たちあがれ日本」は今の民主党と
は違う責任感・真剣さがある様に思う。自己中心的でない真剣な生き様こそ政治に大切である。
一人でも多くの人々が日本や世界を真剣に考え、政治を進めて欲しい。如何なものか。
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