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ゲゲゲの女房 [閑話]

妻が孫の面倒を見に上京して数日が経った。今朝、朝食の支度をしながら何の拍子か?唐突に
NHK連続テレビ小説の新シリーズ「ゲゲゲの女房」の10才当時のヒロイン・布美枝(佐藤未来)の
話(3/31放送)を思い出した。布美枝が近所の悪童に“煙突”、“電信柱”等とからかわれている
場面である。そして小学生のとき背が高かった幼馴染の‘ななちゃん’の事へ連想が飛んだ。

‘ななちゃん’はどういう訳か、幼い頃から知っている同級生だった。母親同士が友達だった?
私が病弱でよく学校を休んでいた小学校低学年の頃は、度々お見舞いに来てくれたりした。
親同士は親しかったかもしれないが、‘ななちゃん’は背が高くてどっしりしていて同い年とは
思えなかったし、どうも先輩のような貫禄があったというか?晩生の私には近寄りがたかった。

ヒロイン・布美枝と関連付けると、当時の‘ななちゃん’ものっぽであることを悪童達にからかわれ
ていた光景を思い出した。当時弱虫だった私が助けに入る等と言う事は考えもしなかったが、
記憶に残るその場面で、‘ななちゃん’は、布美枝のように縮こまらず、かといって強気でもなく
まるでお母さんのように、悪童達をかわしていた。‘ななちゃん’は布美枝の9歳年下である。
同じ10歳でも、戦後は戦前と違い女性の立場が公認されたという点は大きいのかもしれない。
「ゲゲゲの女房」でも、次女のユキエはハネッ返りだが、結局、お見合いして結婚した。
戦前の女性の生きる道は狭かったのだろう。子どもの生き方にそれが反映してもおかしくない。

‘ななちゃん’とは、小・中・高と同じ学校に通ったが特に親しくなる事もなく、お互い社会に
出て疎遠になっていたが、数年前の同窓会で再会した。幼い頃の面影はなく、最初は気付かなく
て彼女をがっかりさせたようだった。その時に語り合ったことも今はもう昔の話である。
‘ななちゃん’は、私にとって沢山の人生における出会いの中の一人に過ぎないかも知れない。
しかし今思うと、‘ななちゃん’は、私の脳裏の奥深くに住んで、私の事を助けてくれている。
「一期一会」は、その時、その時に如何に充実するか?であると同時に、その出会いの記憶が
長い年月を通して熟成し、発酵して人の血となり、肉となるということもあるのではないか?

NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が、今後どのような展開になるのか?よく知らない。が、
この物語は、当地の隣県‘島根’、‘鳥取’で生まれ育った人々が長い年月を通して熟成した
目には見えぬが何か素晴らしい贈物で、人々の心を豊かにしてくれるのでは?と期待している。
現代の政治も経済も発想がインスタント化、安直化? もっと熟成し、発酵しては如何?
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