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「ゲゲゲの女房」第1週を惜しむ [物語]

昨日は晴れたとはいえ怪しげな雲もでて傘携帯散歩だったが今日はスッキリと晴れ上がった。
昨日まで当地の桜はまだだと思っていたが、今日はもう満開に近く、最高の見頃になった?
近場の散歩コースには、桜の木が多くないが、或る地域の公民館の狭い庭で、町内の人々が
花見の宴を催していた。中程度の桜の木が一本だけ。普段、人を余り見かけない場所だが
毎年やっているようだ。実に良い雰囲気で、心から楽しんでいる素晴らしい花見の宴だった。

我が家にも心に残る花見の宴があった。2008.4.10のブログに次のように記していた。
「子ども達が小さかった頃、花見の時期は、一年中で仕事が最も忙しくて休日も出勤するという
状態だった。だから土曜か日曜の夕闇迫る6時か7時頃に最も手近な足高神社の境内で夜桜
見物をしたものである。安直ではあったが、実に美しい花見だった。小さな桜木だったが、
満開の花が風も無いのにハラハラと散って行く。その木の下で子ども達が花びらをすくっては
パッと花吹雪にする。その時の光景は今でもありありと瞼に浮かぶから不思議である。
思い出の中の 花見の美しさは、珠玉の時間の光芒が花と共に愛しい人々を照らして、輝きを
増すためだと考える。花も人もうつろうとも、思い出の花見は決して色あせる事がない。」
最近、この時期は何かと気ぜわしく花見も少なくなった。それもまた個性的な生き方だろう。

前置きが長くなった。雑誌でNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が明日からヒロインが一足飛び
に、大人になってしまうと知り、佐藤未来のヒロイン・布美枝の熱演を惜しみたいと思った。
先週の幕切れが良かった。父親(大杉蓮)と次女・ユキエの仲違いを収めるために、布美枝が
ユキエのお見合い相手に縁談を断ったことが機縁となり、結局、横山という見合い相手の青年と
結婚する事になる。ユキエが花嫁となって家を出る時に父親が、「幾つになっても弱虫でいけんと
思うとったが、ここ一番と言う時には、がいな力が出る様になったなぁ!頼りにしちょーぞ布美枝」
というセリフが泣かせるではないか。大杉蓮扮する親父は怖いばかりではなく、
しっかりと人間を視ているのである。

布美枝は横山青年に、懸命に“破談”をお願いする。それは‘卵の一件’などで横山青年の人柄を
知っており、そこを見込んだからなのだ。そうする事が一番大切なことだと信じたからである。
計算高い見通しなど何の役にも立たない。その時に一番大切なことをする。そういう布美枝の
一途な本音の生き様を、布美枝の親父は、素晴らしい力とチャンと感じ取る事ができたのである。
この結末によって、佐藤未来の根暗風な演技が記憶の中で大きく輝きを放った。如何なものか。
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