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政治家に大切な事 [社会]

或る本を図書館で検索したが三冊すべて貸出中。駅に行く用があり、駅近くの本屋に寄ったが
品揃えは豊富ではなく、やはりなかった。目に付いた与謝野馨著「堂々たる政治」を購入した。
「たちあがれ日本」で話題の人の政治信条を読み解くのも悪くはない。以下注目点をまとめた。

政治家にとって、一番大切な事は何か?
◎ 肝心な時にものを言い、肝心な時に行動する事。◎ 清潔である事でも演説がうまい事でもな
い。細かな事をチマチマやる職業では無い。肝心な時に自分の責任で物事を判断する気概が大切。
続けて、第二次世界大戦に関連して、悲劇的な結末に対する政治家の責任にも言及している。
“当時の政治家は、僅かな例外を除いて、政治家が肝心な時に何の発言もしていない。・・・・・
人気取りに流れて、肝心な事を言わない政治家は「下の下」”と書いている。

これらのことを書く前に一冊の人物(フランス革命時代の政治家・ジョセフ・フーシェ)伝を紹介している。
著者はフーシェを、“当時、最も権力をほしい儘にした一人・・・天性の裏切者、いじましい策謀家
ぬらりくらりした爬虫類的性格、変節漢、下劣なデカ根性、惨めな背徳者”と端書きに書いた。
著者がなぜフーシェの伝記を書いたのか?“立派な人間が万事を決定することは滅多にない。・・・
立ち回りのうまい人間・・・黒幕の人間がことを決している” 事を訴えるためだったのである。

私はこの一節を読んで、与謝野は一番大切な事として、「たちあがれ日本」結党の行動に出たと
解釈した。そしてまた、「文芸春秋」5月号の生方幸夫の記事“手負いの独裁者・・・・・・” もまた
こういう視点から読み解くと、それなりの意味を持つものだと思った。

現在が、肝心な時であるかどうか?またその場合に、肝心な事とは何であるか?
人それぞれに、意見は分かれるだろう。“みんなで渡れば怖くない”という心情の日本人にとり
このように意見が割れる状況は居心地が悪いかもしれない。しかし人任せにしていれば何処に
連れて行かれるか分からない。自分の耳と目でしっかりと現実を把握しなければならない。
少子高齢化・人口減少に危惧する人は多いが、戦前には過剰人口問題を危惧して領土拡張路線
を突っ走り、大悲劇の戦争に踏み迷ってしまった。戦後でも人口増加は生活水準を低下させると
認識していた。現代の少子高齢化・人口減少の危惧も、見誤ると大悲劇へと突っ走る事になる?
“小泉構造改革は、政治改革、あるいは国民の意識改革である”と、与謝野も言っている。
民衆の意識改革もなく、民主党に丸投げで政治改革などできようはずがない?如何なものか。
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