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朝ドラ・4ヒロインの比較分析(8) [物語]

今日は春雷に起されたという感じ。夢うつつの夜中に激しい雷鳴が響き渡っていた?
だが白河夜船。夢の中で現実か?夢か?検討していた。結局、雷鳴で目が覚めたから、
夜中の雷鳴は、やはり現実だったと確信した。 ◎ 春雷や 夢の中では子守唄?
今日は、初孫・Haruの誕生日。誕生日や入学等のイベントごとに、私は年齢を思い出す。
◎ 初孫の生れた頃は 若かった? ◎ 孫達に 負けずに良い歳とりたいな!
世界が黄金色に染まる夕方の時間帯、昔はそれを黄金の時間といったが、最近はどうか?
私は、その時間帯の光景(特に春秋の頃)を見る時、心の中までコガネイロに輝く気がする。
今日の「梅ちゃん先生」では梅子(堀北真希)が黄金の時間帯、屋外でダンス教本片手に
一人でダンスの練習をしていたが、丁度居合わせた安岡信郎(松坂桃李)を呼寄せ相手を
させていた。信郎は戸惑っていたが、手を握られるのに悪い気はしない様子だった。この
シーンを見て、「おひさま」の陽子(井上真央)が、松本の長兄・春樹(田中圭)の所に
遊びに行った時の事を思い出した。春樹と白紙同盟の2人を交え川原(金子ノブアキ)と
初デートの帰り、一人になった陽子が高揚して、あぜ道で「若い二人」という歌を唄った
場面である。その時、田圃の中からタケオ(柄本時生)も歌に答えた。“あなた!”、
“なぁんだい”というかけあいの部分である。これは秋の黄金時間帯だった様な気がする。

どちらの物語も、気のおけない幼馴染の二人。どちらのヒロインの本命も、幼馴染ではない。
だが陽春や実りの秋の‘黄金’の一時、ヒロインがふと幼馴染に異性を感じる。何と初々しい
姿ではないか?この様な事からも、人生は損得や成功・失敗では測れない事を実感する。
この幼馴染の二人の様な、全身、全人格を通した新鮮な発見や驚きを積重ねることこそ
真に大切ではなかろうか?私の様に古希を過ぎた人間は、皮膚に皺が刻まれ、筋肉も衰え
体力も減退するのだが、精神だけは、孫達に負けない瑞々しさを保ちたいと思っている。

梅子がダンスを練習する時にモンペを穿いていた。あまり見慣れないのでダサく感じた。
私が物心付いた1940年代末頃は、すでにモンペは労働着で、日常的衣服ではなかった?
戦中・戦後に常用していた記憶はあるが、戦後、何年頃まで着ていたか?の記憶は無い。
そこでモンペ姿のヒロイン比較を思いついたが、梅子以外にモンペ姿が記憶に残っているのは
陽子だけだ。「カーネーション」の糸子(尾野真千子)はモンペ嫌いで通したのではなかったか?
「ゲゲゲ」では、成人した布美枝(松下奈緒)は昭和28年(1953)から物語られる。
従ってモンペ姿の映像はなかったのでは? 印象に残っている陽子のモンペ姿は、梅子の
それよりはスマートだった気がする。モンペのデザインか?着る人の体形も考えられる。
私の直感では井上真央と堀北真希の体形に大差なし。従ってデザイン?如何なものか

朝ドラ・4ヒロインの比較分析(7) [物語]

薄曇ではあったが、今日も暖かで穏やかな天候だった。茨木の竜巻被災など、最近は
何が起るかわからない。日々の無事を感謝!想定外の出来事も、覚悟するしか無い!
私の簡易国語辞書で‘覚悟’を引くと「ものごとの道理をわきまえること」とあった。

今日の「梅ちゃん先生」では、梅子(堀北真希)の人生に影響を与えそうなボーイフレンド
・松岡敏夫(高橋光臣)との意味深長な出会いがあった。松岡は、女子医専を訪問した
4人連れの中央医大生の一人。連れの人たちよりは年長だという。中央医大生の訪問の
本当の狙いはダンスパーティの共同開催。須藤雪子(黒川智花)の美貌にいかれてしまった
松岡の連れは、梅子の班の人たちとの共催を申し入れた様である。これから梅子と松岡の
男女交際物語が展開されるのではなかろうか?期待が高まる。

私の学生時代(昭和40年〔1965〕代前半)も社交ダンスが盛んで、私も一年生の時から
友人とダンス教室に通い、パーティ券も買わされて行ったものである。ダンスパーティの開催は、
テニス部などの部活動が中心になって、部費の調達目的を建前として仕切っていた。
昭和22年(1947)当時の学生ダンスパーティは、まだまだ秩序も整っていなかっただろう。
結構、勝手気儘にダンスパーティを開催して、金儲けを企んでいたのかも知れない。

4ヒロインの青春時代の男女交際について比較しようとした時、余り明確な比較対象がない事
に気付かされる。最年長の糸子(尾野真千子)の場合、結婚した川本勝(駿河太郎)は
職場の同僚であり、相手からの見合い話だから、見合い結婚というのが妥当ではないか?
「おひさま」の陽子(井上真央)は、片思いの川原(金子ノブアキ)=兄・春樹(田中圭)の
友人が居たが男女交際物語たり得なかった。結婚した相手の和成(高良健吾)も見合い。
「ゲゲゲ」の布美枝(松下奈緒)も見合い。もし梅子と松岡の交際が男女物語になるなら
この点でも、4ヒロインの中の「梅ちゃん先生」の特徴になるだろう。

ついでに、4ヒロインの周囲の男女物語を比較すると、「梅ちゃん先生」では、姉・松子(ミムラ)
と上司の真田(平岳大)、及び兄・竹夫(小出恵介)とあかね(宇野実彩子)が候補だろう。
「おひさま」では、長兄・春樹(田中圭)と親友・相馬真知子(マイコ)との果敢ない悲恋物語
(春樹の戦死による)及び、次兄・須藤茂樹(永山絢斗)と親友・筒井育子(満島ひかり)との
息長い男女付合い物語があった。「カーネーション」「ゲゲ」では適切な比較候補を思い出せない。
ヒロインの周辺人物の男女物語では、「おひさま」と「梅ちゃん先生」が双璧か?4ヒロイン比較で
「梅ちゃん先生」をみていると、今後の男女物語の展開がたのしみになる? 如何なものか

朝ドラ・4ヒロインの比較分析(6) [物語]

今日は夜来の雨が止んで日差しが戻ったかと思うと、また降り出す厄介な天気だった。
しかしその雨も午前中に止み、日差しが戻り、散歩では、携帯の傘も無用になった。
今日の「梅ちゃん先生」で、梅子(堀北真希)の作画の無能ぶりが紹介された。梅子が
描いた医専の校庭にある銅像(考える人)のスケッチ画を、班の4人に見られ、その内の
3人から酷評された。沢田弥生(徳永えり)は「猿」。須藤雪子(黒川智花)は「雪男」、
決定的だったのは、園田江美(白鳥久美子)の「毛玉」?(聴き取りにくかった)
こういう風に、ヒロインの能力についてここまで酷評したのは、他の3ヒロイン、「カーネーション」の
糸子(尾野真千子)、「おひさま」の陽子(井上真央)、「ゲゲ」の布美枝(松下奈緒)
では記憶に残っていない。この様なエピソードに「梅ちゃん先生」物語の特徴がある?

今日の「梅ちゃん先生」には、姉・松子(ミムラ)の入浴シーンと、キャバレーの歌手に
なった、かつてのうどん屋の姉ちゃん・矢吹あかね(宇野実彩子)の話があった。
ドラマの最初の方にも梅子の入浴シーンがあり、ヒロイン・準ヒロインの入浴シーンというのは
他の3ドラマでは記憶に無いし、半世紀に及ぶ朝ドラの歴史の中でも、珍しいのでは?
入浴シーンの風呂桶はドラム缶である。戦争直後(昭和20~22年)頃では、贅沢品?
入浴シーンの多用は、下村家の豊かさを強調しているのか?下村家の様な中流家庭でも
粗末なドラム缶風呂が、“ありがたかった”という時代の価値観を強調したいのか?
はたまた、視聴率アップを狙った美人女優の「露出作戦」か?

「露出」に関していえば、当時流行の「額縁ショー」というきわどい話題もあった。
松子(ミムラ)が更生を願っている上司・真田(平岳大)から、額縁を通して自分が
見られる事に、少なからぬ落胆を隠しきれなかった。違う世界に生きる人とは結局、
分かり合えないのではないか?真田に、何か惹かれるものがある松子にしてみれば、
真田に「額縁ショー」の女と見做されたと思い、真田を心配する自分の行為が、無為に
思われたのである。そんな複雑な心境で入浴している時、一片の桜の花びらがドラム缶
の湯船に舞い落ちる。落ち込んれいる松子には、それが何を意味するのかわからない?
だが、この花びらはキッと、松子の気持がこれから晴れていく予兆ではなかろうか?

松子は、真田同様、あかねを別の世界に生きる人と見做した。他の3ヒロインの交友関係で
芸能人は、糸子の顧客、踊り子・サエ(黒谷友香)芸妓駒子(宮嶋麻衣)?後はあまり
記憶に無い。梅子と歌手・あかねとの交友関係が、これから兄の竹夫(小出恵介)も絡み
長く続くとすれば、それも又「梅ちゃん物語」の特殊性ではなかろうか?如何なものか

朝ドラ・4ヒロインの比較分析(5) [物語]

今日の「梅ちゃん先生」は、梅子(堀北真希)が、学友・瀬川典子(西原亜希)の身を
思いやるあまり、追試の最中に試験場を飛び出して、典子を説得する場面があった。
典子は子持ちの目上であり、常識から言えばまったくお節介の一語に尽きる。ドラマでは
梅子の言葉が、戦死した旦那の言ったことと同じであった為か、典子の心が動いた。
この一連の梅子の行為は、梅子の考え方を反映するものであると考える。従って今日は
朝ドラ・4ヒロインの考え方(人生観、価値観)について比較し、考察してみたいと思う。

梅子は、典子説得に当たって幾つか大事なキー概念を述べている。それらは
1.典子さんはいつも人の事を心配しているが、今くらいは自分の事を考えて!
2.医者は人の幸せを願う仕事。自分の幸せに封印している人が医者になれるのか?
しかし、梅子も又、典子と同様に、追試を放り出して典子の心配ばかりしている。
梅子も、お節介の度が過ぎており、追試放棄で医者に成れなくても文句は言えない。
自分の頭の上のハエも追えない人間が、お節介をするとは笑止千番!しかし学友
沢田弥生(徳永えり)須藤雪子(黒川智花)園田江美(白鳥久美子)達の熱い友情で
医者への道はつながった。梅子の人生観は、全く未熟そのものである。

「カーネーション」の糸子(尾野真千子)の考え方では、晩年(88才)当時、病院での
ファッションショー開催に伴う相川総婦長(山田スミ子)との応酬でその一端を示した。
ショーのモデルに患者を採用するか否かという時の議論だった。その時、糸子は、
「うちかてこの道の70年のプロ。お宅らは医療の力を信じて毎日仕事してはるやろ?
うちは洋服の力を信じて仕事してきましたんや。ホンマにええ服には人を慰める事も
勇気づけることも元気づける事もでける。自分の洋服でお宅らの力になりたいだけや」
医者が医療技術で人の幸せを願う仕事である様に、洋裁技術者も洋裁技術で人を慰め
勇気づけ、元気づけるという信念をもって仕事に取組んできたのである。

「おひさま」では、全編を通じて「心に太陽を」、「女性は太陽」という主張があった。
陽子の言動やこの物語を通じて「心に太陽」からくみ取れるのは、目先の損得勘定等に
囚われない太陽のように私利私欲にまみれてない清明な心を心掛けるという事だと思う。
「心に太陽を」は、至極平凡な陽子の一生であったから、明るく元気なだけではなく、
どの様な人間でも、太陽を心に抱くという主張が大切だと気付かされ、活きたと思う。
少しでも太陽を心に抱く事によって、どんな人でも、自分の存在価値を高める事ができ
そして又、日常の出来事に対して、従来と異なる複眼視点により、柔軟心境が生まれる。
陽子(井上真央)は、これという功績もなかったが、まともな人間の一生だった。

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朝ドラ・4ヒロインの比較分析(4) [物語]

今日は憲法記念日。日本国憲法が昭和22年(1947)5月3日に施行されて満65年。
その間、一度も改正されず、今もって、憲法改正の是非が問われ続けている。
日本国憲法は完全に偶像と化している。「民主」日本は偶像崇拝社会か?
(注釈)ここで「民主」は、神に対抗して民が成長して創った「民」主体の社会制度を言う。
百鬼夜行の現実社会は比較分析も難しい。従って今日も、4ヒロインの比較分析ということで
のどかにいきたい。今日の「梅ちゃん先生」は追試の話題だったが、これを分析対象とせず
4ヒロインの男女関係(恋愛、夫婦、不倫)などの比較分析を行いたいと思う。

大正3年(1914)生れ最年長の「カーネーション」の糸子は、幼馴染の奈津から「豚」といわれて
不器量に気付いていた。身の程知らずの片思い等はなかった?女学校を中退して奉公した
パッチ屋の次の奉公先「紳士服のロイヤル」で、兄弟子だった川本勝(駿河太郎)から、
母方の叔父の仲人で結婚を申込まれて目出度く結婚。勝との結婚で子を生したが、勝は、
出征し還らぬ人となった。その後、糸子には長崎から来た紳士服の職人・周防龍一(綾野剛)
という妻子ある不倫相手もできた。他の3人に不倫は無い。朝ドラのヒロインでは破格の人?
糸子は、不器量である事を自覚し、仕事を恋人にしていたが、仕事ができ、才覚のある
女性(今で言えばキャリアウーマン)は、当時(戦前戦争直後)でも持てたという事か?
いや、戦前戦後の混乱期だからこそ、糸子の猛烈な生き方が魅力を発揮できたのだろう。

次に大正11年(1922)生の「おひさま」の陽子(井上真央)は、幼馴染のタケオが憧れた
初恋の人というから、優しく可愛い容貌だったと思われる。彼女の初恋の人は、兄・春樹
(田中圭)の友人・川原(金子ノブアキ)。ヒロインの箔をつけるためにとってつけたような
淡く儚い初恋だった。結婚した相手は、陽子の女学生時代から知り合っていた日傘の女性
〔実は松本のそばやの女将・丸山徳子(樋口可南子)〕の息子・和成(高良健吾)だった。
結婚へいたる経緯は、3ヒロインの中で最も意表を付くものだった。また結婚生活も「ゲゲゲ」
の布美枝(松下奈緒)に次いで詳細に語られたように思う。結局、陽子は和成一筋だった。

昭和7年(1932)生れ最年少の「ゲゲゲ」の布美枝もまた、陽子と同様に、茂(向井理)
一筋の人生だった。朝ドラの「女の一生」物語は、糸子を例外とし、旦那一筋の結婚と家庭
を軸にするのが一般的な様に思う。さて、昭和4年(1929)生れの梅子(堀北真希)では、
どの様な男女の物語が生まれるのだろうか?梅子は学業に忙しく、当分男どころではない。
姉・松子(ミムラ)は戦死した婚約者をまだ忘れられない?上司・真田(平岳大)との関係や
如何?姉が縁遠いと梅子も縁遠くなる?今回はシングル女性の話もある? 如何なものか

朝ドラ・4ヒロインの比較分析(3) [物語]

今朝の「梅ちゃん先生」は、梅子(堀北真希)の幼馴染・隣家の安岡信郎(松坂桃李)が
早合点して警官とのゴタゴタを起こし、コーラ偽造を父・建造(高橋克実)に知られた。
そこで今日は、4ヒロインの幼馴染について比較分析してみようと思う。

「ゲゲゲ」における布美枝(松下奈緒)の幼馴染は、チヨ子(平岩紙)が主だった?
布美枝と違ってチエ子はチビだった事くらいしか覚えていない。布美枝にとっての
幼馴染は、家族以外のふるさとを代表する存在として、物語られていたように思う。

「おひさま」での陽子(井上真央)の幼馴染には、宮本タケオ(柄本時生 少年時代の
役者名は不明)と共に、田中ユキ(橋本真実 少女時代・荒川ちか)が、比較的詳細に
語られていた。タケオは少年時代から陽子に恋(初恋)をし、青年になって結婚を
申込んだ。結果は不成功だったが、他の女性と結婚し一生を安曇野の百姓で通した。
そして、安曇野に戻った陽子を一生支え続ける律儀な男という役回りだった。
ユキは、貧乏で小学校を中退して働きに出る。陽子に支えられて働きながら学び、
成功して、戦後成金となって、陽子の婚家・松本のそばやの土地を譲り受ける。

「カーネーション」の糸子(尾野真千子)には、吉田奈津(栗山千明 少女時代・高須瑠香)
安岡勘助(尾上寛之 少年時代・吉岡竜輝)の二人が主な幼馴染だった。奈津とは、
人生の様々な場面で濃厚な関係があったが、糸子いわく悪縁。糸子と奈津は、勘助の
兄泰蔵(須賀貴匡)に憧れていた。糸子は不器量で望みなし。奈津も敢え無く敗退。
勘助は気が弱く、糸子から「へたれ」と言われながら糸子の強さに守られていた。
勘助は出征したが精神を病んで戻ってきていた。糸子がお節介にも、元気付けに昔、
勘助が好きだったダンサーのサエ(黒谷友香)に会わせるが、精神的に悪化する。それで
勘助の母親・安岡玉枝(濱田マリ)が糸子を叱りつけた場面に関しては、2011-12-05
のブログ「弱者は何を語る?」に詳しく書いた。考えさせられる出来事だった。

こうして4ヒロインの幼馴染を比較分析して気付いたが、糸子は生れ故郷から動かず、
陽子が、安曇野から松本そして安曇野と比較的近距離移住。殆ど故郷圏内に定住。
そして梅子も、故郷を動く気配がない。布美枝のみが、故郷を遠く離れた訳である。
陽子とタケオの様な、故郷における幼馴染との一生の交わりは、幸せの一語に尽きる。
しかし、故郷を出て新しい場所に根を下ろし、立派にやっていくのもまた良き哉!だ。
本ドラマにおいて、幼馴染の信郎はどんな役回りか?もまた興味深い。如何なものか

朝ドラ・4ヒロインの比較分析(2) [物語]

子どもの日が「立夏」で今日は夏も近づく「八十八夜」。歌通り若葉の茂る良い季節。
そののどかな季節の今日も、朝ドラ・4ヒロインの比較分析というのどかな話題を続けたい。
今週の「梅ちゃん先生」、梅子(堀北真希)は昭和21年の夏休、医専の仲間たちとの
交流を深め、園田江美(白鳥久美子)の帰郷の費用を作るために、コカコーラの偽造品
作りに励んでいた。そこで、今日は、4ヒロインの学生時代について振り返ってみたい。

「ゲゲゲの女房」の物語では、ヒロイン・布美枝は10才(佐藤未来)から昭和28年(1953)
21才(松下奈緒)へと一足飛びに成長し、戦争前後のゴタゴタは割愛された。従って
布美枝の子ども時代は10才前後しか描かれていない。ドラマは、未知の土地で生きていく
ヒロインの夫婦愛、隣人愛等を描く為、学生時代が、重要な位置を占めなかったのだろう。

次に「おひさま」の陽子は、11才(八木優希)から昭和13年(1938)16才(井上真央)
へと5年の飛躍があるが、小学生時代と共に女学生時代(といっても最終学年だけ?)が
ドラマで展開された。昭和14年(1939)に師範学校に入学するまでの話である。
昭和16年(1941)に卒業する師範学校の生活はほとんど語られない。
女学生時代の最終学年の話は、たった一年間であるにもかかわらず、5週間にわたって
物語られた。陽子が白紙同盟によって得た、お嬢様・相馬真知子(マイコ)と本屋の娘・
筒井育子(満島ひかり)という生涯の親友が、物語に大きな比重を占める事がわかる。
「カーネーション」の糸子は、大正13年(1924)10才(二宮 星)から始まり、昭和2年(1927)
14才の女学生(尾野真千子)へと受継がれた。しかし女学校生活は殆ど描かれず、
間もなく退学してしまう。布美枝同様、学歴に拘らない生き方のためだと思う。

こうして学生時代に関する物語の比重を比較分析すると、10才前後の描写に関しては、
糸子、陽子、布美枝共に一週間を割いて描かれている。それに対して梅ちゃん先生では
最初から16才の女学生として物語られた。この物語を深く受止める為には、この特徴を
十分に配慮しておく必要があるのではなかろうか? これからの見ものである。
糸子、陽子、布美枝の物語は、幼少時代の性格反映の成長物語という見方もできる?
しかし梅子は相当に粗忽ものだったらしいから、大変身を遂げる物語になる?従って
毛虫から蝶になるのに、毛虫時代の話をしても、仕方ないということではないか?
とりあえず、年長の糸子と年少の布美枝は、学歴無視型としておく。そして、陽子は、
学歴を要する先生志望だったが、結局は投げ出したから、まあ転進型としようか?
さて梅子は4ヒロインの中では本格的学歴型。朝ドラでも珍しいタイプでは?如何なものか

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