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朝ドラ・4ヒロインの比較分析(2) [物語]

子どもの日が「立夏」で今日は夏も近づく「八十八夜」。歌通り若葉の茂る良い季節。
そののどかな季節の今日も、朝ドラ・4ヒロインの比較分析というのどかな話題を続けたい。
今週の「梅ちゃん先生」、梅子(堀北真希)は昭和21年の夏休、医専の仲間たちとの
交流を深め、園田江美(白鳥久美子)の帰郷の費用を作るために、コカコーラの偽造品
作りに励んでいた。そこで、今日は、4ヒロインの学生時代について振り返ってみたい。

「ゲゲゲの女房」の物語では、ヒロイン・布美枝は10才(佐藤未来)から昭和28年(1953)
21才(松下奈緒)へと一足飛びに成長し、戦争前後のゴタゴタは割愛された。従って
布美枝の子ども時代は10才前後しか描かれていない。ドラマは、未知の土地で生きていく
ヒロインの夫婦愛、隣人愛等を描く為、学生時代が、重要な位置を占めなかったのだろう。

次に「おひさま」の陽子は、11才(八木優希)から昭和13年(1938)16才(井上真央)
へと5年の飛躍があるが、小学生時代と共に女学生時代(といっても最終学年だけ?)が
ドラマで展開された。昭和14年(1939)に師範学校に入学するまでの話である。
昭和16年(1941)に卒業する師範学校の生活はほとんど語られない。
女学生時代の最終学年の話は、たった一年間であるにもかかわらず、5週間にわたって
物語られた。陽子が白紙同盟によって得た、お嬢様・相馬真知子(マイコ)と本屋の娘・
筒井育子(満島ひかり)という生涯の親友が、物語に大きな比重を占める事がわかる。
「カーネーション」の糸子は、大正13年(1924)10才(二宮 星)から始まり、昭和2年(1927)
14才の女学生(尾野真千子)へと受継がれた。しかし女学校生活は殆ど描かれず、
間もなく退学してしまう。布美枝同様、学歴に拘らない生き方のためだと思う。

こうして学生時代に関する物語の比重を比較分析すると、10才前後の描写に関しては、
糸子、陽子、布美枝共に一週間を割いて描かれている。それに対して梅ちゃん先生では
最初から16才の女学生として物語られた。この物語を深く受止める為には、この特徴を
十分に配慮しておく必要があるのではなかろうか? これからの見ものである。
糸子、陽子、布美枝の物語は、幼少時代の性格反映の成長物語という見方もできる?
しかし梅子は相当に粗忽ものだったらしいから、大変身を遂げる物語になる?従って
毛虫から蝶になるのに、毛虫時代の話をしても、仕方ないということではないか?
とりあえず、年長の糸子と年少の布美枝は、学歴無視型としておく。そして、陽子は、
学歴を要する先生志望だったが、結局は投げ出したから、まあ転進型としようか?
さて梅子は4ヒロインの中では本格的学歴型。朝ドラでも珍しいタイプでは?如何なものか
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