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朝ドラ・4ヒロインの比較分析 [物語]

平成22年(2010)上期から、今年(平成24年(2012))上期までの5期の朝ドラは
「ゲゲゲの女房」、「てっぱん」、「おひさま」、「カーネーション」、「梅ちゃん先生」と
続いている。「てっぱん」は同時進行物語だったが、他の4物語は「女の一生」物語。
NHK連続テレビ小説は、よほど「女の一生」物語がお好きな様である。そこで、その理由を
解明する為に、4ドラマのヒロイン:布美枝、陽子、糸子、梅子の4人を比較分析した。

4人のヒロインに共通している点として、1つは戦前生まれという事がある。
布美枝は昭和7年(1932)、陽子大正11年(1922)、糸子は大正3年(1914)の生れ。
そして梅子は、昭和21年(1942)医専入学(17才?)だから昭和4年(1929)生れ?
最年長糸子・大正3年(1914)~最年少布美枝・昭和7年(1932)の18年間に生れた。
糸子を除けば、後の三人は約10年の間に生れたことになる。最年少の
布美枝が10才(昭和17年)頃から戦争の暗い影が落ち始めた。4人のヒロインは
それぞれの年齢で、戦争と敗戦後の過酷な現実の中で生き、学んできた。そこに
ドラマを作る意図があり、ヒロイン達から、学び取ろうとしたのは確かだと思う。

もう一つ、比較的共通しているのが、ヒロインと父親との葛藤である。
糸子(尾野真千子)の場合、最も華々しい葛藤を、父・善作(小林薫)と展開した。
そして梅子(堀北真希)と、父・建造(高橋克実)との関係の様に、父親の壁を乗越えて
成長するという共通点があった。しかし陽子(井上真央)と、父・良一(寺脇康文)の
ような例外もあった。糸子の次に年長の陽子が、父・良一の優しさに包まれていた事は
明らかである。伸び伸び育った陽子は自らプロポーズ。人それぞれ人生いろいろである。
布美枝(松下奈緒)と父(大杉蓮)との関係は、葛藤という程の濃い関係ではなかった。
兄や姉が多く、あまり目立たない存在だった布美枝は、父親を信頼して、ゲゲに嫁いだ。
梅子と父親との関係は、糸子と同じ様な父親の壁といっても、内容が全く異なる。
梅子の父親は、子どもに厳しさを要求しない。それは陽子と良一との関係に近い。
しかし良一は、陽子が先生になる時も辞めるという時も、優しく見守るだけだったが、
建造の場合、梅子が医者になると言ったときに反対した。そこが良一との違いである。

「女の一生」物語は女性の生き方の参考になるだけでなく、親と子の関係や兄弟姉妹の
関係にも参考になる様に思う。4人のヒロインの内、糸子が長女であるのに対して、他の
三人は、全て末っ子というのが面白い。末っ子には何か秘められたパワーがあるのか?
人生には想定外等ありえない。4ヒロイン比較は、大変勉強になる。如何なものか
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梅ちゃん先生・第4週に思う [物語]

今日も午前中は快晴、午後になって薄曇だったが、暖かな春の陽気だった。
暖かな日差の中、花々が咲き乱れ、小鳥達が、美しくさえずるこのひと時が
この年齢になると、本当に貴重に思えてくる。平凡な幸せに深く感謝する。
さて、NHK連続TV小説「梅ちゃん先生」第4週で私が感じた事を書いておきたい。
第4週の話のメインは、医専入学を果たした梅子(堀北真希)と学友との絆を深める話。
その過程で梅子達のC班が、軍の医薬品を首尾よく大量獲得して盛上がる。 C班は
沢田弥生(徳永えり)須藤雪子(黒川智花)瀬川典子(西原亜希)園田江美(白鳥久美子)
と梅子から構成されている。医薬品獲得作戦成功で会話も弾み、C班の連中が下村家に
乗り込むシーンがあった。梅子の父・建造(高橋克実)が、医者で大学医学部教授である
にも拘らず、梅子の医専入学志望に反対した理由を糾すというのが目的であった。
このシーンは私にとって大変興味深かった。1つは、若い女学生が頑固親父に何故
興味を持ったか?である。もう1つは、頑固親父振りが、「梅ちゃん先生」の4週間を
通して、揺らぐことなく継続していることの背景である。

梅子の学友である4人の女学生は、梅子も含めて皆、比較的恵まれた人々であるし、
自分たちも梅子もあまり変りがないと思っていただろう。だから、医者で医学部教授の
父親が、そんな頑固者であることを理解できなかったのだろう。物語では、梅子が
勤労動員で働いた時の作業が、如何に粗忽であったか?の説明で、納得した様だ。
梅子の学友は皆、優秀で、出来の悪い梅子と自分とは違うという事で納得したのでは?
それともう1つの理由は、医者としての心構えを聴いた時の反応である。建造の
「まず、聖職とは思わない事」、その言葉に何故か?と問われて、「人間対人間」
「人間は厄介、病気以上に厄介」、「(医者も患者も)人間、良い勝負です」
という言葉に、学友達は、「深い!」と、いたく感心していた。建造は、自分たちの
周りの人々と、何処か違う事に気付き、それなりに納得したのではなかろうか?。

私は、物語の建造に何の違和感も無い。昔の父親というのは皆、そういうものだった。
昔の父親は家族の危機管理を一身に背負って頑張っていたのだ。人生色々、選択の道も
色々あるのだから、適切な助言をするのも父親の勤めである。梅子が高望みをして、
失望して自棄になり不幸になる事を回避する為に反対した。梅子は父親の壁を乗越え
医専入学。その過程で、梅子は大きく成長したが、それは父親の壁の賜物なのである。
甘やかして立派な人間になれるのは、そう多く無い?現代は建造の様な父親が少ない。
建造の揺るがぬ頑固一徹は、脚本家の現代へのささやかな警鐘では? 如何なものか
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財政改革と「民主」の概念 [社会]

昨日、今日と快晴が続き、しかも気温も上昇して正に陽春。快適な散歩日和である。
野暮用その他の外出続きで、今週はブログをほとんどお休みしてしまった。正直に言うと
あまり書く事が、なかったというのも、おおきな理由である。そんな中で一つだけ、
テレビ朝日「モーニングバード!」2012年4月26日8:00 - 10:30 は面白かった。
財政改革に成功したオーストラリアの事例を紹介した番組。「今の日本 財政改革=
増税なのか!?」は、現代日本の政治が、如何に狂っているかを明確にしていた。

報告者は玉川徹。オーストラリアは歳出削減で財政改革を成し遂げた。増税は歳入拡大
であり、それは歳出拡大を招く。現在の赤字を削減できなくて、歳入拡大したら、又々
それに比例して歳出拡大し、又々、赤字が増大するのは火を見るよりも明らかである。
それにも関わらず、増税を財政改革というのは、日本の財政関係者が狂っているからだ。

様々な官公庁が予算をかけ、オーストラリアだけで無く、他国の行政の仕組みそのものを
しっかりと調査し、詳細なレポートとして取り纏められているという。それにも拘らず
正しい財政改革が行えないのは、官僚評価が、財政健全化や経済の好転で評価されず、
むしろ歳出の拡大、増税で評価される仕組みであるからだという。(以下のURL参照
http://blog.livedoor.jp/hardthink/archives/51931436.html
それはとりもなおさず一部の強欲な特権階級に政治・経済を牛耳られているからである。

何故、一部の特権階級に牛耳られるのか?それは、日本社会が民主主義や自由主義の
社会ではなく、明らかに階級社会、身分社会であるからだ。江戸時代に、主君の権力に
武士も町人も従わなければならなかったのと、現代も同じ社会構造だからだ。
勿論、憲法では、行き過ぎた「国民の権利」を主張している。その結果、日教組や
モンスターペアレント、その他、様々な問題が生じている。しかし本当に守られねばならない
個人の権利は、階級社会、身分社会の中で、「和」の精神を尊重する建前によって、
集団主義の中で窒息しかかっている。明治維新も敗戦後も、「外圧」による改革で
あるために、人間の内面が追随できない。夏目漱石の言っていた「内発的開化」が
できていないのである。そういう付和雷同の衆愚を民主党や橋下は洗脳し誘導して、
変動を起こすのである。変動は絶好の商機。一部特権階級とその膨大な系列集団を
喜ばせる。この系列集団に入れない人間は落ちこぼれ。「民主」とは「内発的開化」を
進めた人間が「神」に対峙し渡り合うための概念。「主(あるじ)としての民」である。
民主党や橋下に騙されるのは「民主」ではなく「衆愚」である。如何なものか
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梅ちゃん先生・第3週 [物語]

NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」は初回から見ていたが、前作の「カーネーション」
同様に、この作品もスベリそうかな?と思った。だが先週末、この物語は単なるヒロインの
成長物語ではなく、「女性医師」を新しい視点で描くという着眼点を思いつくに至った。
陽春の為か、今週は「梅ちゃん先生」オンパレードになってしまった。桜よりも早く咲く筈の
梅が、四月下旬になって満開? 今日の散歩でも、春風が軽快に踊っていた。
春全開となり、お爺も浮かれているのかも知れない。

今日の「梅ちゃん先生」は受験戦争終盤に突入。卒業式を控えて節子先生(中村ゆり)から
梅子(堀北真希)らの卒業後は、結婚して先生を辞めるというお話があった。お世話に
なった梅子には衝撃?帰路、先生にお別れの挨拶に行った時「それぞれ自分の人生は自分で
決めよう!」と、言われた。節子は、元々、梅子と同様、先生になる事を親から反対されて
いたし、前からあった縁談を断り切れない事情があったのだろう。従って、親のせいにして
人生の岐路をへし曲げられたと考えても当然の状況だったと考えられる。しかし節子先生は
「私は私で人生を決めたの」と毅然と言い切った。

私は、節子のこの言葉を聴く事によって、物語の新たな視点に気付かせられた。自己の
思い通りにならない苦しい境遇であるにもかかわらず、人生の岐路に、毅然として自己責任
で判断をする節子先生を、これからの人たちは、見習うべきだと思う。その事はさておき
物語の新しい視点とは、終戦直後の様々な若い人々(節子も含む)の青春群像物語という
視点である。終戦後の青春群像物語としては、代表作として昭和24年(1949)映画化した
石坂洋二郎原作「青い山脈」等がある。青春群像物語は、人生の苦悩と選択の物語の側面
を含むが、大方は「青い山脈」同様に、恋愛物語の部分が圧倒的に多い。そんな中で、
「梅ちゃん先生」は恐らく、人生の苦悩と選択の側面を強調して描くのではなかろうか?

医専入試会場で消しゴムを貸してくれた隣席の女学生〔沢田弥生(徳永えり)〕は、
開業医の一人娘で、鬱陶しいくらい家族が応援してくれている。その証拠として示した
新品のレースハンカチには、激励の言葉が連ねられていた。梅子とは異なる育成環境だ。
激励の言葉には「澤田医院 名を高メヨ」というのもあった。弥生の医師を目指す動機は
あえて言えば、開業医の一人娘だからという事になるのだろう。他の青春群像は、
兄・竹夫(小出恵介)、姉・松子(ミムラ)、隣の安岡信郎(松坂桃李)、食堂の店員・
矢吹あかね(宇野実彩子)等々。あまり群像が多すぎて話がぼやけるのもよくないが、
梅子の境遇との違い等に焦点を絞れば、面白い物語になるのではないか?如何なものか
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梅ちゃん先生・17回に思う [物語]

今日は早朝、梅子(堀北真希)が、勉強しながら机にうつ伏せになって、うたた寝している
場面から始まる。父・建造(高橋克実)の気配で目覚めた梅子に、「今夜勉強をみてやる」
という父の優しい言葉。喜んだ梅子だったが、見てもらった結果は、余りの進捗度の低さに
建造は再び「医者を舐めるな!」という決め台詞で叱られてしまう。悲しみの余りに、一旦
外に出た梅子だったが、「ここであきらめたら一生、松竹梅の梅のままだ」、という思いに
突き動かされ、ふたたび家に戻って、勉強する体勢に入った。

そして、泣きながら、医者になりたいと思った動機をトツトツと語る梅子であった。
建造が、ヒロシ(細田龍之介)を助けた時、肺炎の女の子〔木下早苗(竹富聖花)〕の為に
一生懸命尽くしていた時に、梅子は医者の素晴らしさを実感し、医者になりたいと思った。
祖母・正枝(倍賞美津子)が真っ先に反応して「応援するからトコトンおやり」と声援。
姉・松子(ミムラ)も、そして母・芳子(南果歩)も、盛大に応援する事を宣言してくれた。
この時のナレーションでは、“梅子の懸命さが皆に伝わった!”と言っていたが、建造は、
相変わらずこういう時の決め台詞・「勝手にしろ!」だった。梅子が外に出た時には、
「早く諦めさせるのも親の務め」と、建造が、正枝、芳子、松子ら3人に尤もらしく説明し、
3人も建造の意見になびいていた感があったのである。「君子豹変す」というのだろうか? 

そして今日最後のシーンは深夜懸命に勉強する梅子に睡魔が襲ってくる話だった。優しい
正枝、芳子、松子ら3人が次々と夢の中に現れ、一旦目覚めるが直ぐにまた寝入るのだが
次に「勝手にしろ!」とどなった建造が夢に現れた途端、梅子のマナコがシャッキリ!!
人間を育てるには、本人を好きなようにさせておく懐の深い母性愛も大切であるが、
そればかりだと、甘えた人間になり、高く苦しい目標に挑まない。目標に挑戦しても
挫折しそうになった時に、梅子の夢に出てくる憎たらしい父親の如き、壁になる人間が
居ないと、ナニクソッという踏ん張りが利かないのである。

A.フロムが、鈴木大拙の英文の著書を引用して、次ぎの様なことを書いている。
「禅で本当の意味で教え得る事は、如何なる権威でも、教師でも、疑問を抱かせること、
 それ以外には何も無い。言葉や思想体系は簡単に、偶像に変わってしまう危険がある。
 生命自体を躍動するままに捉え、体験しなければならない」

「梅ちゃん先生」の物語に置き換えると、粗忽者の梅子が、医者に目覚めたのは、
大拙の説く“疑問を抱かせる事”に相当するだろう。それは、梅子の生き方に干渉せず
伸び伸び育てたこと。父親の生き様が、権威や教師、医師として素晴らしかったから
梅子の女医志望という挑戦が、生まれたのである事に間違いはない。

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梅ちゃん先生・15回に思う [物語]

今日も上天気が続く心地よき春日和。◎ 春風も 軽やかに舞う心地して (拙作)
先週末の梅子の決心も、受験勉強に取り掛かった途端、余りに勉強出来ない自分の現実に
気付いて自信を無くし、挫折しそうになっていた。そんな梅子(堀北真希)を、節子先生
(中村ゆり)が、進学の為の特別授業に勧誘してくれた。勧誘時の梅子と節子先生の会話。

節「特別授業にあなたも出なさい」、梅「私、勉強が出来ないんです」、節「だから勉強する
んでしょう」、梅「全然出来ないんです」、節「じゃあ必死になってやるのね!」、梅「でも
何をどうして良いのか?」、節「二次関数はわかってる?」、梅「一次なら何とか」
節「元素記号は覚えている?」、梅「あ~薄っすらと」、節「薄っすら覚えていても仕方ない
でしょ!・・・かなり根本的にやり直しをしないといけないわね!」、梅子「はい!」
ここでナレーション
“医専に向けて大きく踏み出した梅子、でも心の中では、期待よりも不安で一杯!”
 そりゃそうじゃ! それでも、節子先生の的確な質問攻めは、梅子をやる気にさせた。
 梅子は先生との質疑を通して、自分のやるべき事が明確になり、具体的な行動を始めた。
 一にも二にも勉強あるのみだ。しかし、家族への受験承認は、まだ取り付けていない。

英語と理科は特別授業がないため、節子先生のアドバイスで、先生を探す必要があった。
梅子は英語を父親の教え子である山倉真一(満島真之介)に、理科を兄・竹夫(小出恵介)に
頼む事にした。竹夫に会いに行った時に、食堂の女店員・矢吹あかね(宇野実彩子)との
チョッとした挿話があった。母親が熱を出し動揺したあかねの弟が、あかねの助けを求めて
店へ来た。困っている様子に見かねた梅子は、あかねの代りに店の臨時店員として働いた。
後であかねは梅子に、「赤の他人なのにこんなに親切にしていただいて」と御礼を言った。
終戦直後は、みんな生きるのに精一杯で、人の世話などなかなかできない時代だった。
そんな時代に困っている人に関心をもち利害を離れて助ける梅子は、ノー天気だからこそ
できることなのだと思う。梅子は「病気の人をほっとけないですから」と言っていた。
金のためや親の希望で医者になる人の多い中で、こういう人こそ医者になるべきだと思う。

今日の最後は、真一に英語を教わっている光景をデートと勘違いされ、そのことがキッカケで
卒業後、城南女子医専受験を父・建造(高橋克実)に表明するシーンだった。建造と梅子の
問答が、珍無類だった。梅子の申出に、建造「どうせ合格しない」、梅子「もし合格したら」
建造「無理だ」、梅子「もしかしたら、ひょっとしたら」、建造「どうせ落ちて泣くだけだ」
梅子「じゃ受験しても良いんですね?」、建造「勝手にしろ」、梅子「はい!そうします!」
「どうせ落ちて泣くだけ」といった手厳しい言葉に、「じゃ受験しても良いんですね?」と
切り返した梅子の頓知に建造も脱帽?その時の建造の表情が良かったな~ぁ!如何なものか
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梅ちゃん先生・14回に思う [思い出]

今日も春らしい暖かな日和だった。これから暖かくなる一方で、ホッとする私である。
それに引き換え、NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」は、終戦の夏から冬になった。
食料も暖房もままならないのでは、冬の寒さは身にこたえるだろう。当時の暖房は
炭火の火鉢とコタツ、それに湯たんぽなどだったが、終戦直後はどうだったか?よく
覚えていないが、いつも青ばなを垂らしていたように思う。病弱の私は、病気勝ちの上
物は無い無い尽くし。両親は私を育てるのに大変な苦労をしただろう。改めて感謝。

「梅ちゃん先生」の中で、みかんの価格が、3個3円から10円に値上がりした話題が
姉の松子(ミムラ)から提供され、母親(南果歩)が、給料据え置きなのに物価急騰を
嘆く場面があった。給与生活者にとって、本当に苦しい時代だった。政府統計の
長期時系列データ平成17年基準消費者物価指数 中分類指数(全国)-年平均指数
【昭和30年~平成16年】における“果物”の平成17年(2005)基準消費者物価指数は
昭和30年(1955):18.4、平成17年(2005):100、従って物価上昇率は、5.4倍。

現在のみかんの小売価格は、スーパーで10個400円?1個1円から40円になった?
現在≒平成17年と仮定すると、昭和30年は、みかん一個7.4円、昭和20年から30年は
みかんの物価は、10年で7.4倍になった事になる。(みかんに平均指数を適用)
昭和30年(1955)→平成17年(2005)の物価上昇率は、50年間で、5.4倍に対し
昭和20年(1945)→昭和30年(1955)のみかん上昇率(仮定)は、10年で7.4倍
これは大雑把な計算で、余り根拠はないが、戦争直後の厳しさを少しはうかがえる。

そんな厳しい社会的状況の中で、ノー天気な梅子(堀北真希)は、女子医専を目指し
勉強を始めるが、女学校1年生で習った「因数分解」からしてチンプンカンプン!
友だちに戦争で学ばなかったからでは?と問うが、1年の授業はチャンと受けていた。
私は、この話題を聴いて、ブッ魂消てしまった。ノー天気梅子の真骨頂?しかし
女学校の節子先生(中村ゆり)は梅子の真意を既に読み取っていた。自分が師範学校
を受験した当時の家族との葛藤を重ね合わせて、梅子に力を貸す様子だった。
私は患者として多くの医者を見てきたが、医師不適合者と思われる人に何人も会った。
「因数分解」が分からなくとも、医師不適格の医者よりも医師適格の医者が良い。
臨床医に「因数分解」は、必要とは思えない。従って紆余曲折はあっても、梅子は女子
医専には合格する?物語だから?戦争で学業を犠牲にした受験生達だから試験は学業
よりも人柄(適格性)を見たのだと思う。梅子は医者に合う人なのだ! 如何なものか
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梅ちゃん先生・13回に思う [物語]

NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の先週末は、梅子(堀北真希)が
父・建造(高橋克実)に医者志望を伝え、喜んでもらうどころか叱られた所で終わった。
今週初回の13回は、母親(南果歩)や姉たちにも反対され、四面楚歌状態に陥った。
唯一、認めてくれた兄の竹夫(小出恵介)も、民主主義・自由主義という新時代には
才能・能力の如何にかかわらず、受験する権利はあるという、建前論からの賛成だった。
基本的に、梅子が医者になれるとは、つゆ思っていない様子だった。
姉の松子(ミムラ)は、女学校を首席で卒業した才媛だいうから、梅子にも素質はある?
それにも関わらず家族の主要メンバー全員が、挑戦の価値なしというのはどういう事か?

「少年老い易く 学なり難し」という孔子の「論語」の一節がある。戦争直後の当時も
十代半ばまで学問に興味もなく漫然と過ごした女性は、結婚して、立派な家庭を築くと
いうのが常識だった様に思う。逆の言い方をすれば、現代と違い、昔は医者になる事に
特別、高い評価をすることもなかった。結婚して立派な家庭を築く事は、女性にとって
評価も高く、幸せへの道であると考えられていた。

そういう社会環境に在って、突如、梅子が女医志望に切替った理由を考察してみた。
1つ目の理由は、変な大学生・山倉真一(満島真之介)に求婚され、結婚に嫌気が差した。
いわば、現代的理由である。主婦を職業と捉え、女医と天秤にかけたという事になる。
これからどんな社会になるか分からない。手に職を持つ事が、幸福への近道?
2つ目の理由は「愛」、人間への愛に目覚めたからだと推定する。ここでいう「愛」とは
情欲や、支配・従属などを伴わない、人格から発する「愛」という人間の能力である。

梅子は、日頃、ドジばかり踏んでいた様だ。そういう失敗を後悔する人は、自己嫌悪に
陥って、本来、消極的な性格になるのでは?しかし梅子は、家族が反対してもめげずに
女医志望を貫こうと努力しているようから、ドジを後悔しない性格であることが分かる。

過去のブログ記事で、ゴルフ・ミスショットの気分転換の重要性を指摘した事がある。
梅子は、その気分転換が上手だから、自分に自信を持って積極的に生きていける?
私は梅子が女医志望になった大きな理由は、人格から発する人間の能力としての「愛」
だと思う。「愛」とは人への関心、責任(応答)、理解と尊敬であり、世俗的幸福や
不幸とは異なる次元だと思う。二つの理由の内どちらの割合が大きいか?どんな比率か?
今後の展開で明らかになるだろう。楽しみたいと思う。 如何なものか
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陽春と梅ちゃん先生 [物語]

今日は、朝方、雨がぱらついたが、やがて晴れだし、日中はポカポカ陽気になった。
風も暖かで薄着でも寒さを感じさせず、誠に春らしい。昨日は雨で冷え込み、発熱して、
寒さに震える知人を目の当たりにした。年取ると体力が衰え、チョッとした事で風邪を引く。
例年なら今頃、暑いとボヤク所だが、寒さが続いた今年は、春らしい陽気に、やっと
ホッとさせられる。暑さ寒さに敏感になるのも、年寄りの自己防衛本能なのだろう?

基本的に朝食どきに見る習慣が出来ているNHKの朝の連続テレビ小説は、切替り直後は
見た上で、継続して見るか否かを判断する事にしている。従って「梅ちゃん先生」も
始まって以来、惰性で二週間見てきた。このドラマは、最初から連続テレビ小説の本流
である少女の「成長物語」を、 “売り”にしていた。見始めると、ヒロインの梅子が
やたらそそっかしくて不注意な人物、所謂、粗忽者として描かれていた。物語だから
ご愛嬌で、視聴者に親近感のある滑稽さを、印象付けるという手法だったのだろうか?
梅ちゃん先生story01.jpg
下村梅子は、戦災孤児・ヒロシ(細田龍之介)の面倒を見たり、
大学病院の医者の父親・建造(高橋克実)の患者・木下早苗
(竹富聖花)の読みたがっていた小説を探してやる。
梅子(堀北真希)は、そういう心優しい娘であったが、粗忽者の
故か「医者になる事」を父親からバカにされてしまう。そういう筋立ての二週間を見終わり、
このドラマに関する私なりの着眼点をやっと見出した。私なりの考えでは、この物語は、
単なるヒロインの成長物語ではなく、「女性医師」という職業を新しい視点で描くという
事ではないか?と思う。従来の物語に登場する「女性医師」は、医師という技術・技量を
発揮して、難問を、快刀乱麻を断つごとく解決するというものが主流であった。中には、
地味な物語もあっただろうが「女性医師」の物語には、上述の如き、スーパーウーマン物語
の方が、受けが良かったのだと思う。

考えてみれば梅子だって、父親は終戦直後に大学病院の医者で教授でもあったのだから、
希少価値の身分であり、生れた時からのエリートであった。だから物語を取り繕って、
梅子が粗忽者という設定にしても、医者に成れたのは、生まれながらのスーパーウーマン
であったからだという事に変わりはない。(「女性医師」で親が医者でない人は少ない?)
しかしこの物語は、粗忽者の梅子が、涙ぐましい努力によって「女性医師」になる事で
視聴者に、そういう既成概念を忘れさせる。そして町の「女性医師」という存在に、何か
心優しい新たな光を当てようという事ではなかろうか? 如何なものか
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ハラハラ散歩 [大家族]

◎ ハラハラと ハラハラと散るさくらかな  (拙作)
今日は気温も上昇し、風もあまりなく、満天の青空で、まことにのどかな春日和であった。201204121304足高さくら.jpg
今日は妻と足高山に、もう見頃も終わろうとしている桜見物に出かけた。
足高山の桜は、我々夫婦にとって貴重な想い出である事は、これまで何度も
ブログに書いた。
昭和50年(1975)前後、私の仕事の関係で3月から4月上旬一杯
休日のない日が続いたので、花見をする暇もなかった。
しかし遊び好きの我々夫婦は、少し早く帰宅できた夕方の薄暮、
ホンの1~2時間、まだ小さかった子ども達を連れて足高山の神社内の
小さな桜の下で花見をしたものである。何年続いたか?

ハラハラと散る桜の花びらを、‘きゃっきゃ’言いながら追いかけたり、積もった花びらを両手
一杯すくっては、それを振り撒いたりしていた。その時の無邪気であどけない子ども達の姿が、
今もくっきりと瞼に浮かぶ。あれから40年近くなり、その時の桜も大きくなった。(写真)
その後、桜の名所といわれる様な場所なども含め沢山の花見をしたが、足高山の花見は雪に
降られ震えながらの皇居お堀端の花見(妻の誕生日に満開)と双璧をなす思い出である。

足高山の花見は桜の木は二本しかなかった。花より団子というが花見弁当もなく、酒もあった
かどうか?実に質素な花見だった。それが私の人生、最高の花見になるというのは、どういう事
だろうか?思うに、それは私の人生観、それも老いた後にたどり着いた心境の賜物だと思う。
恐らく壮年時代の私は、足高山の花見のことを、殆ど記憶の外に追いやり忘れていたと思う。
そして私は、成功や富を得るために懸命に努力していた。しかし私は、人生の成功者ではなく、
敗残者になった。丁度、2009-08-11のブログ「閑話'09_0811[大家族]」(下行のURL)
http://thanks-moto39-inaka.blog.so-net.ne.jp/2009-08-11
で取上げた詩・「病者の祈り」と同じ様な結果となった。健康だけは人並み?だが、力、富、
権力等には縁がなく、老後は無力、貧困となった。しかしそのお陰で「病者の祈り」の作者と
同様に、神にひざまずく弱さを頂いた。そういう謙虚さと感謝と共にある事で、私の人生は、
足高山や雪の皇居お堀端の花見といった、珠玉の輝きに満ちた人生になったのである。

今日、思い出の桜の木の下で妻と花を愛でていた時に、ふと一陣の風が吹いて、
ハラハラと花びらが散った。何とも言葉にあらわせぬ、尊い一瞬だった。
◎ 久方のひかりのどけき春の日に しずごころなく花の散るらん (古今集84番:紀友則)
は、風も吹かぬのどかな春の日に散る桜の光景のような気もする。風がなければまだ散らぬ
桜が、ふと吹いた風でハラハラと散るのは、去る我々への挨拶だったのか?如何なものか
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