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野田・小沢会談('12.05) [社会]

昨日、野田首相は、消費税増税法案成立への協力要請の為に、小沢元代表と会談した。
私は、この会談は一種のパフォーマンスに過ぎないと思っていたが、やはりそのようだ。
会談前と、会談後に、何の変化も無い事が、その事を雄弁に物語っている。
そこで私は野田首相の作戦は無手勝流抱きつき作戦だと悟った。それはどういうことか?

現在の消費税増税法案成立に対するハードルとは何か? から順次、論じて行きたい。
先日の2012-05-24のブログ「近頃('12.05)の増税議論」で示したが、
自民党は、消費税増税のハードルとして、民主党が自ら作ったという3つを掲げた。
1.民主党のバラマキマニフェスト
2.民主党のマニフェスト作成の責任者・小沢一郎が、消費税増税はマニフェスト違反と
  声高に言っている。党が割れても採決の決意は揺るがないか?
3.民主党の消費税増税と社会福祉の一体改革について政策の体を成していない。

民主主義政治として、真面目に消費税増税法案成立を論ずるなら、この指摘は正しい?
しかし、これまでの経緯を観察する限り、野田首相は、抱きつき作戦を取ったと思う。
民主主義政治、政党政治という矜持を捨て、何が何でも消費税増税法案成立をする構えだ。
何故なら、この3つのハードルは、自民・公明の主要野党が民主主義政治、政党政治の
正論として、設定したハードルだからである。
仮に民主党と自民・公明が野合してしまえば、この3つのハードルはハードルたり得ない。
野田首相の抱きつき作戦とは、小沢と平行線でも野合によって法案成立可能という事。

この抱きつき作戦は、成功するか?勿論、自民・公明が合意すれば成功するが。
自民・公明は、民主党が小沢を切れば、それをケジメとして、合意に踏み込む予定?
もしそうだとしても、私は、自民・公明の「野合」といわれても仕方ないと思う。
一方、ケジメがないからと言って、自民・公明が突っぱねた場合、消費税増税法案成立の
機会を潰した張本人として、自民・公明に対し汚名を着せる事も十分可能であろう。
即ち、この抱きつき作戦は、日本的な政治風土(即ち民主政治が根付いていない)では
自民・公明も微妙な立場に追い込まれてしまった、という事になる。

野田首相が、此処まで無手勝流抱きつき作戦で粘り抜くというのも、一つの考え方だ。
それは自民・公明の「自分たちの手を汚さず消費税増税成立を期す」という安易なそして
ズルッこい考え方の隙を突かれたからだ。泥試合の様相になった? 如何なものか
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