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梅ちゃん先生 第7週-3 [物語]

昨日に続き、今日の「梅ちゃん先生」の展開もまた、私にとって意外だった。
梅子(堀北真希)が実験室でエチルアルコールの水割(酒が不足していた戦争直後は酒の代用で
飲んでいた)を飲もうとしていた弥生(徳永えり)を見つけて寸前で阻止した。当時でも
良家の子女が行う様なことではないが、そのこと以上に意外だったのが弥生の生い立ち。
弥生は「器量も良くないし性格も可愛くない」と、家族の4人に言われて育ったという。

物語の弥生は、本当に不器量なのだろうか?これに関して梅子が推測していた。
父母・祖父母が、弥生の器量や性格の事を良く言わなかったのは、弥生に澤田医院を
継がせる為ではないか?と。当らずといえども遠からずか?それにしても、
たった一人の可愛い子であり、孫である弥生の器量や性格を悪く言うか?それも
4人揃って悪く言う等という事は有り得ない?後継者育成は、理由として弱い?

私の推測は梅子と異なる。私の想像では、弥生の家族は弥生を大切にしすぎ、弥生は、
根は優しいが、我儘な子どもになってしまったのではないか?弥生は、学校や近所の
友だちと余りスムーズな交友関係ができず、跡継ぎプレッシャが触媒となって、弥生の中で、
恋愛恐怖症が合成されてしまったのではないか?家族の言葉も器量や性格を悪くいうの
ではなく、“予防の為の注意”を、弥生は悪意に解釈してしまったのではなかろうか?
どんなにブスでも、自分の子や孫は「可愛い」と思い、言うのが人情というものである。

弥生の頑なな心が解きほぐされたのは、梅子が、弥生の思いやり・優しさを強調した時。
「入試の時、隣の弥生が消ゴムを貸してくれたお陰で合格できた」という感謝の言葉が
弥生の心の琴線に触れ「ワッ!!」と泣き出した。張り詰めていた気持が弛んだのだ。
我儘な人間は、自分から我儘になったのではない。物心付いても幼い頃と同じ様に自然に
振舞うと、他人から(或いは家族から)我儘だと言われてしまう。それで、段々と我儘を
意識してしまう様になる。そして人に気を使うのだが、それが我儘に育った人間の悲しさ。
気使うと却って人を傷付けたりする。消ゴムを貸した時もそうだった。お礼をいう梅子に
「隣でゴソゴソされると集中できないから!」と、つっけんどんな返事をしていた。

弥生の真心を素直に受止めた梅子の真心。それを弥生はしっかりと受け取ったのである。
「自分には恋愛なんか出来ないと思い込み、男性を避けてきた」恋愛恐怖症も、そんな
キッカケで快癒していくのだろう。アンチ恋愛同盟は一日にして解消。弥生の可愛くない
ひねくれた性格も直り、内面からの輝きによって容姿も美しくなる? 如何なものか
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