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梅ちゃん先生 第8週まとめ [物語]

今週の梅ちゃん先生は、先週の「愛の空騒ぎ」の終戦処理的な前半の43・44回と、
後半の45~48回との間には、約2.5年以上の断絶があった。その間の変遷について
主なものは、2012-05-23のブログ「梅ちゃん先生 第8週-2」にまとめておいた。
そこに書かなかった近所の三上家は、新しい店を開店(42回)以後、まあ繁盛している?
梅子(堀北真希)らが、利用している状況から推測された。その他に書かなかった事で
もっとも気がかりなのは、梅子達のグループと、中央医大生達の交友関係である。
昭和22年当時、松岡(高橋光臣)は、時々、梅子の父・建造(高橋克実)に個人授業を
受けていたから、その後も付き合っていた?いつから交際が途切れたのか?
来週の予告では、松岡が再び登場するようだから、何らかの情報は得られるだろう。

境界線問題で梅の木を掘り返そうとして倒れた安岡幸吉(片岡鶴太郎)は、建造の勤める
大学に入院して胃潰瘍と診断されたが、思ったよりも大きい為に手術すると決まった。
胃潰瘍というのは、神経性の精神的ストレスによるものが多いという。ドラマで見る限り
幸吉に、そんな繊細な神経があるとも思えなかったが、人は見かけによらぬという。
私の義理の伯父が、企業の下請町工場(戦災で焼失)で、戦後も大変な苦労をしていた。
当時の町工場の経営について通じている訳ではないが、幸吉が、安岡信郎(松坂桃李)の
新規開発の意見に乗らず、ネジばっかり切っているのも、考えあっての事ではないか?
昭和20年代は激動の時代であり、下手に手を出すとなけなしの土地まで失う羽目になる。
幸吉は幸吉なりに、いろいろと悩みが多かった?そして境界線争いも、いざという時の
借金の担保として、少しでも土地資産を多くしたい為の闘争だった?

今週の〆は梅子が、江美(白鳥久美子)の悩みを建造に相談するという形の医者に関する
真剣な問答だった。建造の答えは、医者になるのが怖くなったというのも「仕方がない」、
「どういう世界でも脱落者はいる」、「死ぬと分かっている患者に、“大丈夫!”と嘘を
つかねばなら無い事がある。そういう事に耐えられない様では医者は務まらない」。
梅子は、父の言葉が薄情に聞こえるけれど、正しい意見だと受けとめていた。

私は、建造の意見を、「弱肉強食」「適者生存」という「進化論」ではなく、「共生」
「棲み分け」という考え方で解釈すべきだと思う。梅子も言っていた。「医者は、病人を
全力で治そうとする。それだけを考える。」と。江美も、この言葉を聴いて学校に復帰した。
職業に貴賎なし!職業は市場原理だけで決めて良いはずがない? 如何なものか
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