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梅ちゃん先生・第4週に思う [物語]

今日も午前中は快晴、午後になって薄曇だったが、暖かな春の陽気だった。
暖かな日差の中、花々が咲き乱れ、小鳥達が、美しくさえずるこのひと時が
この年齢になると、本当に貴重に思えてくる。平凡な幸せに深く感謝する。
さて、NHK連続TV小説「梅ちゃん先生」第4週で私が感じた事を書いておきたい。
第4週の話のメインは、医専入学を果たした梅子(堀北真希)と学友との絆を深める話。
その過程で梅子達のC班が、軍の医薬品を首尾よく大量獲得して盛上がる。 C班は
沢田弥生(徳永えり)須藤雪子(黒川智花)瀬川典子(西原亜希)園田江美(白鳥久美子)
と梅子から構成されている。医薬品獲得作戦成功で会話も弾み、C班の連中が下村家に
乗り込むシーンがあった。梅子の父・建造(高橋克実)が、医者で大学医学部教授である
にも拘らず、梅子の医専入学志望に反対した理由を糾すというのが目的であった。
このシーンは私にとって大変興味深かった。1つは、若い女学生が頑固親父に何故
興味を持ったか?である。もう1つは、頑固親父振りが、「梅ちゃん先生」の4週間を
通して、揺らぐことなく継続していることの背景である。

梅子の学友である4人の女学生は、梅子も含めて皆、比較的恵まれた人々であるし、
自分たちも梅子もあまり変りがないと思っていただろう。だから、医者で医学部教授の
父親が、そんな頑固者であることを理解できなかったのだろう。物語では、梅子が
勤労動員で働いた時の作業が、如何に粗忽であったか?の説明で、納得した様だ。
梅子の学友は皆、優秀で、出来の悪い梅子と自分とは違うという事で納得したのでは?
それともう1つの理由は、医者としての心構えを聴いた時の反応である。建造の
「まず、聖職とは思わない事」、その言葉に何故か?と問われて、「人間対人間」
「人間は厄介、病気以上に厄介」、「(医者も患者も)人間、良い勝負です」
という言葉に、学友達は、「深い!」と、いたく感心していた。建造は、自分たちの
周りの人々と、何処か違う事に気付き、それなりに納得したのではなかろうか?。

私は、物語の建造に何の違和感も無い。昔の父親というのは皆、そういうものだった。
昔の父親は家族の危機管理を一身に背負って頑張っていたのだ。人生色々、選択の道も
色々あるのだから、適切な助言をするのも父親の勤めである。梅子が高望みをして、
失望して自棄になり不幸になる事を回避する為に反対した。梅子は父親の壁を乗越え
医専入学。その過程で、梅子は大きく成長したが、それは父親の壁の賜物なのである。
甘やかして立派な人間になれるのは、そう多く無い?現代は建造の様な父親が少ない。
建造の揺るがぬ頑固一徹は、脚本家の現代へのささやかな警鐘では? 如何なものか
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