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梅ちゃん先生・13回に思う [物語]

NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の先週末は、梅子(堀北真希)が
父・建造(高橋克実)に医者志望を伝え、喜んでもらうどころか叱られた所で終わった。
今週初回の13回は、母親(南果歩)や姉たちにも反対され、四面楚歌状態に陥った。
唯一、認めてくれた兄の竹夫(小出恵介)も、民主主義・自由主義という新時代には
才能・能力の如何にかかわらず、受験する権利はあるという、建前論からの賛成だった。
基本的に、梅子が医者になれるとは、つゆ思っていない様子だった。
姉の松子(ミムラ)は、女学校を首席で卒業した才媛だいうから、梅子にも素質はある?
それにも関わらず家族の主要メンバー全員が、挑戦の価値なしというのはどういう事か?

「少年老い易く 学なり難し」という孔子の「論語」の一節がある。戦争直後の当時も
十代半ばまで学問に興味もなく漫然と過ごした女性は、結婚して、立派な家庭を築くと
いうのが常識だった様に思う。逆の言い方をすれば、現代と違い、昔は医者になる事に
特別、高い評価をすることもなかった。結婚して立派な家庭を築く事は、女性にとって
評価も高く、幸せへの道であると考えられていた。

そういう社会環境に在って、突如、梅子が女医志望に切替った理由を考察してみた。
1つ目の理由は、変な大学生・山倉真一(満島真之介)に求婚され、結婚に嫌気が差した。
いわば、現代的理由である。主婦を職業と捉え、女医と天秤にかけたという事になる。
これからどんな社会になるか分からない。手に職を持つ事が、幸福への近道?
2つ目の理由は「愛」、人間への愛に目覚めたからだと推定する。ここでいう「愛」とは
情欲や、支配・従属などを伴わない、人格から発する「愛」という人間の能力である。

梅子は、日頃、ドジばかり踏んでいた様だ。そういう失敗を後悔する人は、自己嫌悪に
陥って、本来、消極的な性格になるのでは?しかし梅子は、家族が反対してもめげずに
女医志望を貫こうと努力しているようから、ドジを後悔しない性格であることが分かる。

過去のブログ記事で、ゴルフ・ミスショットの気分転換の重要性を指摘した事がある。
梅子は、その気分転換が上手だから、自分に自信を持って積極的に生きていける?
私は梅子が女医志望になった大きな理由は、人格から発する人間の能力としての「愛」
だと思う。「愛」とは人への関心、責任(応答)、理解と尊敬であり、世俗的幸福や
不幸とは異なる次元だと思う。二つの理由の内どちらの割合が大きいか?どんな比率か?
今後の展開で明らかになるだろう。楽しみたいと思う。 如何なものか
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