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官僚政治改革'09.09 [社会]

今回の総選挙で民主党が大勝して、今や官僚政治改革に対して期待が高まっている。
税金の無駄遣いや、天下り人事をあげつらって、そういった現象をなくしていくということが
求められている一面があるが、そのような問題は、対症療法的であって本質ではない。

本質的な問題は、時代が進展して、政治に関する期待レベルが向上している事にある。
従来の日本的統治体制、即ち日本的官僚部門別リーダ達による集団統治+日本的議会政治
という政治体制が、現状の期待レベルを満足できないという限界状況にあるということ。
その限界打破に対する一つの選択が、今回の民主党による改革路線ということであろう。

現在の民主党のマニフェストなどでは、そういった大きな改革路線に対応した施策が準備
されていると推定する事は不可能である。おそらく、その準備状況はまだまだであろう。
しかし政権を執った現段階では、準備不足を棚に上げて、相当大きな風呂敷を広げつつある。
というか、民主党議員が、あちこちのマスコミに突出して、個人的な年来の理想を開陳して
いるというような状況だろう。政策的な具体像はおろか、党内合意も出来ていなさそうだ。
こういった百家争鳴状態は、いずれ誰かの一喝で鳴りを潜めるだろうが、一喝をしたご本人が
国民や党内の様々な勢力に対して、どの程度、具体的中長期的腹案を持ち合わせているか。
その内容が、公表されるか否かにかかわらず、非常に大切な点である。

この本質的な問題を、官僚をコントロールする国会議員集団で解決するというのか?
それとももう少し中長期的な対応策を考えているのか?いずれ少しずつ明らかになるだろう。

問題を自民党や官僚のせいにして、自分達の責任はないといった無責任な立場を
とるならば本質的な問題解決の糸口は見つからず、混迷の時代が続くであろう。
大切なポイントは、この本質的な問題解決の方向性が見えない間は、
今後、政治的混乱が続き、またまた国民の政治離れ、政治家や官僚の堕落、
といったことが世相の変化と同調するごとくに繰り返されかねないことである。
自民党をこき下ろし喝采を浴びようとするなど、他人に責任をなすりつけたり
ご都合主義で言いぬけたり、刹那的生き方の奴がはびこる。そんな人間を軽蔑すべきだ。
人のせいにせず、自分の問題として取組む人を大切にしたい。如何なものか。
   
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