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民主党への不安 [社会]

私が、民主党に関して不安を感じているのは、彼らの政策に通じているからではない。
彼らのアプローチが、どういう立場から様々な問題に対処しようとしているのかが
非常に不透明だからだ。例えば、選挙に勝ったからマニフェストを実行するという。
しかし今回の総選挙での投票率=69.28%、民主党の小選挙区での得票率=47.43%
従って、明確に投票で民主党を支持した人は、全体の32.86%にしか過ぎない。
それを、即、国民の意見として、当然だというのは、チョッとおかしいと思う。

また、小泉改革の否定も、米国の外圧→米国に追従する小泉改革の否定、という紋切り型で
「友愛」というおじいさんの時代の言葉を使って、矮小化された現代の不満解消で人気取り、
という構造が透けて見えてくる。
そして政権を獲って、外圧に叩かれると、自由主義、市場主義を全面否定している訳ではない
等と、普天間基地問題、その他の外交問題同様に、いう事がころころと変ってしまう。
M副代表のテレビでの発言を聞いていると、メール問題での危機管理の甘さが、ほとんど
見直され、是正されているとは思えない。今や、民主党の夢物語を拝聴する余裕は無い。
党全体としての現状認識の甘さ、当事者意識の無さが、露骨に現れてきている。
民主党の甘さは、保守本流を投げ捨てて新党を立ち上げたことにその遠因があると思う。
こっちがダメならあっち、という無責任さこそが、当事者意識を育てないのではないか。

自民党も、歯がゆいところはある。小泉構造改革で人気を博したことを良いことにして、
またまた旧態以前とした談合、官僚依存政治に立ち戻った観はある。ここまで退行したのは、
やはり小泉後継の改革派が、自分達個々の当事者としての意識が不十分だったことが原因だ
と思われる。しかし今回落選した佐藤ゆかり氏が、その信念を曲げずに頑張って行くという。
真の当事者意識を持って大切な問題をしっかりと把握し、議論し、対策を練ってもらいたい。

当事者意識というのは、両刃の剣であり、社会的な大きな矛盾、不合理に立ち向かう場合にも
大きな力を発揮するが、一方において、個人的な欲望の充足もまた行うことになる。
民主党が、問題を外からではなく、内部から見る事ができる様になった場合に、心配なこと。
それは、利権や権力に慣れていないために、欲望の充足に走りやすいし、それの危機管理が
不十分であるのではないかということだ。そのような対策や如何に? 如何なものか。     
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