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政治と幸せ(2) [閑話]

昨日のブログで、やたら増税するだけが政治ではないとして、「幸福配慮の経済流通ノウハウ
を開発・実践すること」を提案した。“幸福配慮の経済流通ノウハウ”とは何か?
例えば、贅沢税の考え方である。贅沢税は、超高価に設定するというのはどうだろう。まあ、
その考え方は流行らないだろうが、ワークライフバランス問題解決ということもある。
子育てや老親の介護、仕事のストレス等による健康不安問題は金だけの問題ではなかろう。

社会福祉費用の大半は、健康問題であり、医療費に費やされている。問題の第1は、
「高齢化すれば、医療費は増加する」という神話である。確かに、そういう側面もあるが
最も大きな問題は、高度成長期の人口増加で膨張した医療施設、要員、育成機関などが、
人口減少の時代に入ったにも拘らず不十分な対応処置しかなされていないことである。
高齢化をよい口実にして、医療機関が、患者を作り出している面がある。

私は、昔から歯が悪く、現在、僅かとはいえ支払っている医療費は歯医者である。
最近の歯科医療技術は他の医療技術同様に進歩しているとはいえ、昔の歯科医の治療や
予防知識指導が、如何に間違いだらけだったかを知り、文字通り、切歯扼腕である。
意外と歯の健康に今も無知な人が多く入れ歯等が今でも常識で、チョッとした虫歯でも
抜歯してしまう歯科医は今も結構いる様だ。それと同様に、身体や心の健康予防、医療に
関する知識は意外と持っていないのではなかろうか?だから、医者の言うなりになり、
金のかかる医療を受け、それが医療費を大きく圧迫する事に繋がるのだと思う。

日本の医療を正常化するためには、制度や法律、TPP加入等では解決できない。
現在、雨後の竹の子の様に沢山できた介護センターも、要介護老人を再教育して、等級を
下げる、或いは予防のための知識ノウハウの蓄積等に真剣に取組んでいる所は少ない。
介護の費用削減、ワークライフバランス等の為に、コミュニティの「互助」の精神を
発揮する事なども、“幸福配慮の経済流通ノウハウ”の開発・実践の対象となろう。

兎も角、気安く保険を使い、病院通いをする悪習慣は断ち切らなければならない。
しかし、この様な悪習慣は、日本人の悪しき伝統(官僚依存)から来ている。従って
悪習慣根絶キャンペーンは、沢山の医療・医薬品、医師会、病院等の関係者が猛烈に反対
するだけでなく一般の人々からも反発を受けるだろう。官僚は、自らが生み出した国民性
だから仕方がないと増税に踏み切った。官僚は「国民は唯々諾々と従うだろう」とタカを
括っている。官僚を総取替しても、国民性は治らない? 如何なものか
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政治と幸せ [閑話]

私は、震災復興や社会福祉と、増税等の問題における国会の議論や、橋下市長の道州制・
国と地方との税金の分捕り合戦の議論を、どこか可笑しい、間違っていると感じていた。
そこで、何が問題なのかを、数ヶ月前に来日して持て囃されたブータン王国の国民総幸福量
(GNH)という話題を、もう一度見直して、そこから議論を進めたいと思う。

国民総幸福量とは、「幸せの国」を実現するための指標であるという。(出典:御手洗瑞子著
「お金は「幸せの国」の大切な一要素」)。「幸せの国」とは、「国としての自立」と、
「伝統文化伝承」とを両立しながら、国民のワークライフバランスを保つ事であるらしい。
日本の政治指標GDPは、GNHに対して「伝統文化伝承」と「ワークライフバランス」と
いう項目を欠如している事は明らかである。
現代における日本の政治闘争が、「国としての自立」、言わば経済競争しか念頭にない事は
この様に、GDPとGNHを比較しただけで明らかである。それでは、現代の日本の政治家が
GNHが尊重する指標を無視し、GDPだけで、即ち、経済力だけで解決しようとしている
「伝統文化伝承」、「ワークライフバランス維持」とは如何なる内容なのか?

「伝統文化伝承」とは、形ある文化遺産の継承という事もあるが、大切な事は、形にならない
技術や考え方など、心の領域の伝承の問題も、多く含まれる。
「ワークライフバランス」とは、生活に欠かせない家事・育児、近隣との付き合いなどと、
仕事とのバランスの事である。子育てや老親の介護、仕事のストレス等による健康不安など
ワークライフバランスには様々な障害がある。
此処では議論を尽くせないが、経済力だけで伝統文化やワーク・ライフ問題を解決しようと
いうのは、明らかに間違っている。経済力だけを尊重する人間では、人の心の痛みも分らず
“幸せ”とは何か?明確な答を持った幸せな人間関係を結ぶ事も出来ないだろう。心の通った
伝統文化もワークライフバランスも益々失われ、その穴埋めに益々無駄な税金が浪費される
だろう。一部の金持の偽装幸福生活者と砂を噛む様な不幸な人間を生み出す社会になるだけ。

経済力が、国民や企業を活気付け、経済活動、安全保障、伝統文化、スポーツ・芸術の維持
発展の原動力である事は確かである。しかし人間にとって健康を維持する食生活をするには
原材料の選択や調理方法・技術が必要な様に、「経済」を人間らしい幸福な生活に活用する
には様々な技術ノウハウが必要だ。従来の利益優先、効率優先の流通だけでは、いくら分配
経路を変更しても、人間の幸福と程遠い社会にならざるを得ない? 分配の政策、制度設計
だけではなく、幸福配慮の経済流通ノウハウを開発・実践すべきではないか?如何なものか
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放射能汚染は風評被害?(2) [原発事故]

昨日に続き、月刊「Will」四月号の渡部昇一著「原発興国論!」を元ネタに、福島原発の
放射能汚染問題の風評被害について、記録しておく。渡部昇一は、本記事の情報源として
ラッキー博士の「電離放射線の生物学的効果: 日本に贈る一視点」という論文
(米国医学雑誌「J. of American Physicians & Surgeons」)を掲げている。
NASAの宇宙飛行士の健康問題に長年関与してデータを集積しており、その結果から
「年間100ミリシーベルトの放射線は、体に一番良い」というデータが示されているという。
広島・長崎原爆投下後の半世紀に及ぶ研究の結果、被曝者の両親から生まれた子どもの
遺伝子異常は一人もいなかったという。それどころか広島の放射線影響研究所のデータでは
低線量放射線被曝した胎児の方が、死産、先天性異常、新生児死亡の比率が低いらしい。

福島原発事故後、世田谷で放射線のホットスポットが発見され大騒ぎになったが、調べた結果、
ある民家の床下に埋められていたラジウムの影響と分かった。住人は50年、何も知らずに
住み続け、現在、92歳で元気に暮らしているという。学者による推定の年間被曝線量は、
90~180ミリシーベルトになるという。

去年、福島では米も野菜も豊作で、梨は例年以上の大きさ、リンゴは特に甘かったけれど
殆どが出荷停止で、基準値以下でも全く売れなかったという。行政の犯罪的な無知のため
菅首相および、菅内閣とその後の民主党政府は、限りなき失敗を繰返している。

ラッキー博士の研究成果はじめ、ラジウム温泉など、様々な客観的事実があるにも拘らず
放射能の低線量被曝効果を無視し続け、国民を欺いてきた日本とは一体どんな国なのか?
ラッキー博士の研究成果やラジウム温泉効果等が疑わしいなら、なぜ科学的に実証しない?
或いは検証しないのか? 古今東西の世界中の文献を集め、関係の専門家に検討させれば
数日で片が付く? しかしそうはならないのが日本なのだろう。専門家と称する輩が、
学閥を構成し、互いの陣営が、学問や科学による真理の追究ではなく、学閥益の追究に
走るのは、官僚が省益に走るのと同様である。政治家をはじめ日本国中が、学閥、財閥、
官僚閥、その他、様々な閥に所属しないと出世も名誉も財産も入手できないのだ。だから、
お偉方になれば成る程、自由に物が言えないという日本的構造欠陥の結果が、放射能汚染と
いう風評被害かどうか?知らないが、全く偏ったICRP・国際放射線防護委員会のデータを
丸信じして、国民の税金を湯水の如く使う政治家に、増税を言われても聴く耳を持たぬ。
土壌汚染や農作物、瓦礫の始末等に思い切った施策を打てないのか?税金を無駄遣いした
政治家を、国民は許すべきではない。辞めさせるべきではなかろうか? 如何なものか
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放射能汚染は風評被害? [原発事故]

「東日本大震災」の被害で最も深刻な問題は、放射能汚染ではないか?と心配していたが、
それが実は、民主党政府の信念なき無責任政治主導による風評被害だと分かってきた。以下に
分かり易く解説したい。元ネタは、月刊「Will」四月号の渡部昇一著「原発興国論!」だ。
私は記事の信憑性を保証出来る専門的知識や資格を持たない。しかし著者が緻密に情報収集し
まとめた内容の論理性と、素人なりの知識・経験と勘によって、記事をそれなりに信じた。
私の子どもや孫らが生きていく上での、貴重な情報源として提供したい。

最初に、基本的な考え方と、その根拠となる専門的な情報源を整理しておきたい。
<最も基本的な考え方> 「量の違いは、質の違い」ということ。マルクスの言葉?
事例を引くまでもないが、「塩」は人間にとり「貴重な資源」だが、摂り過ぎは「毒」
それと同様に、放射能も、大量被曝は人体に悪影響を及ぼすが、少量の被曝は健康に良い。
そして、健康に良い量から、悪影響を及ぼす量への転換点が、年間被曝量に換算すると
200ミリシーベルトと、500ミリシーベルトとの間に存在するという事である。
<その根拠となる情報源>
1.イギリスの原子力施設労働者・9万5千人の調査結果:非原子力関係労働者に比較して
  ガン、白血病の発生が少なかった。(ICRP・国際放射線防護委員会がこの種のデータに
  注意を払わないのは、被害研究投資が主で、低線量効果を無視するからだという)
2.宇宙帰還飛行士の被曝線量は当然、地上より多い(古川聡さんの半年間宇宙滞在中の
  被曝線量は180ミリシーベルト)。NASA宇宙帰還飛行士の健康データは、行く前よりの
  良くなっている。(人権にうるさい米国で継続出来ているのが、何よりの証拠?)
3.鳥取県・三朝温泉(ラジウム・ラドン温泉:通常の2百倍位の放射線量)地区と
  全国平均のガン死亡率比較では、三朝温泉住民は半分以下。特に大腸ガンにおいては
  1/5以下。三朝温泉周辺地区でも全国平均よりガン死亡率が20~30%低い。

次に「放射線が人体に有害」という俗説が成立した経緯について解説したい。渡部昇一の
記事では「卵と血中コレステロール上昇」という俗説を解説した後に、それと同じ過ちを
犯した「放射能危険説」の構造を、85年前(昭和二年・1927)の米国の遺伝学者:
ハーマン・G・マラーの論文から説明している。マラーの実験はショウジョウバエのオスの
生殖細胞にX線を当てて奇形児が生まれることを証明した実験だった。
血中コレステロール上昇実験の問題点は、草食動物の兎は卵による血中コレステロールを
コントロールできない事であった。マラーの実験にはどんな問題点があったのか?
それは、実験対象に、ショウジョウバエのオスを選んだ事にあったのである。



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