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平等社会がダメにする日本?(2) [閑話]

S50年(1975)とH17年(2005)の文教費は、GDP比では16%-しているが
高等専門学校、短期大学、大学、大学院、国立養護教諭養成所、専修学校、各種学校等の
卒業生の減少比は、-12.6%であるから、文教費の削減が少し多い事になる。しかし
S50年(1975)とH17年(2005)の出生者数の減少は、32%-となっている。従って、
文教費は、出生人口減にも拘らず、一人当たりの費用を拡大している事になる。

以下に、S45('70)~60('85)、H2('90)~17('05)の五年毎、20('08)の
高専・短大、大学・大学院、各種学校等の3種類に分け、その年度別卒業生数、
卒業生出生時点概数を示した。(学校全体の卒業総数は省略した)
('70)高専短大121,048 大学大学院253,488 各種学校1,320,345 出生数2678792
('75)高専短大149,284 大学大学院329,459 各種学校1,095,262 出生数2005162
('80)高専短大177,881 大学大学院397,538 各種学校1,098,711 出生数1566713
('85)高専短大182,655 大学大学院396,975 各種学校1,032,866 出生数1618616
('90)高専短大217,396 大学大学院431,719 各種学校995,458 出生数1934657
('95)高専短大256,663 大学大学院542,977 各種学校899,270 出生数2038602
('00)高専短大187,758 大学大学院607,096 各種学校708,352 出生数1755100
('05)高専短大114,682 大学大学院638,391 各種学校645,004 出生数1515392
('08)高専短大94,060 大学大学院653,886 各種学校545,098 出生数1431577

以上のデータから一目瞭然ながら、高度教育の方向が大学一辺倒だということ。
大学大学院の'08/'70の増加倍率は、単純倍率で2.6倍、対高度教育卒業総数比で3.4倍
対出生者数の倍率では、4.8倍になっている。

現代が就職難の理由は、求める人材と供給される人材が大きく食い違っている?
昨夜もTVで言っていたが、現代の大企業では指示待ち人間には用がないという。
私もそう思う。私の若い頃('70頃?)欧米の一流企業数社と技術情報交換会で、
各種の情報交換をしたが、一番驚いたのは、大工場に学卒が少ないこと、工場の
人々も全体的に少なく、会った人は皆、非常に優秀だが、高卒が多かった。会議は
私の場合勉強で、課長のお供だったが、各社の代表は皆、単独で乗込んで来た課長や
工場スタッフだった。課長だった人は、老練な感じの高卒だった。工場スタッフが
代表の会社は、学卒とはいえ、現場の細かな情報も何も見ないでも即座に応答でき
工場設備の議論ではメーカ技術者を凌ぐ切れ者。舌を巻いてしまった。



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