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金権野球記事? [閑話]

今朝刊の一面トップ記事は、プロ野球界の新人獲得に伴う金品授受問題に関する6段抜の
記事だった。全国紙でも、編集者、地域差(夕刊の有無その他)など、様々な条件の違いに
よって、記事の枠組が異なるだろう。従って、これはホンの一部の地域における個性的な
レイアウトだと思う。それを割り引いても、私などには理解しがたいトップ記事だった。
トップ記事に加えて、ご丁寧に2面と34面にも関連記事を掲載してくれていた。

新聞記事の概要、そして最後の〆は、「続きを読む」にまとめておいた。

精神論を欠いた日本の欧米化は、利己主義に近い自由主義に走り勝ちであり、その勢いを
借りて、この所ドラフト制度の評判も悪かった。しかし政治の世界でも、規制緩和の歓迎
ムードが一転、規制緩和を悪の権化のように批判するムードに変化した経緯がある。
この記事も何か、球界の規制緩和ムードを引締めようという魂胆でもあるのだろうか?
それとも、金権野球の総本山である巨人軍、あるいは読売新聞を叩くことが目的か?
あるいは、日本の大新聞も、三流週刊誌並みの、売れれば良いという餓鬼道に脱したか?

私は、金権野球批判を朝刊トップ記事として扱った事に関して次ぎの様な感想を持った。
a.昨日の温家宝の記者会見における政治体制改革、逆に言えば「所得分配の不公平や汚職
  の拡大」への問題解決と関連付けて読む時、中国の政治体制改革の困難を思った。
  何故なら中国と日本とは、なかなか欧米的二元論で割り切れない心の影があるから。

b.金権野球批判記事は、欧米の一流新聞では朝刊トップ記事にならないのでは?元々
  こんな曖昧な野球運営はしない?ルール違反でも、一般犯罪の域を出ぬ扱いになる。
  何故、日本ではルール違反か否かの判別も明らかでないのに、一地方とはいえ一面の
  トップ記事にしたのだろうか?スクープや上述の理由も大いに考えられる。その上で
  私は、編集者の無意識が、そうする事を欲したと考えるのである。
  近代的自我に目覚めた編集者は、欧米的二元論の世界で生きており、球界の運営ルール
  に対する関係者の「緩すぎる対応」に我慢がならなかったのではないか?これぞ正義感
  という奴である。球界だけの問題ではないと無意識に思ったのではないか?

欧米的二元論の欧米新聞が金権野球批判記事を朝刊トップ記事にしないのは、彼らの理性が
最後まで欧米的二元論で、この手の記事を朝刊トップ記事に値しないと割切るからである。
欧米は無意識を抑制するが、東洋では無意識を抑制しきれない?



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