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岡田武史代表監督の偉業 [希望]

寝てから見るか?見てから寝るか?2010年ワールドサッカー・本大会1次リーグE組の
決勝トーナメント出場を賭けた日本・デンマーク戦が、日本時間3:30に開始された。
私も起きて見るつもりだったが、少し寝過ごして、試合開始後17分の本田のフリーキックを
寝ぼけ眼で見た。驚いた!正に目の覚める様な35mのロングシュート!一挙に目が覚めた。

これはテレビ観戦せねばと、妻の安眠を妨げないように階下に降りてジックリ見た。
そして間もなく前半の30分に今度は右の遠藤が28mのフリーキックを決めたではないか!
一説では、遠藤が本田に蹴らしてくれと提案したか、本田が前の壁が遠藤の右に有利だから
遠藤に蹴る様に提案したか?兎も角、遠藤が蹴りたいと言い、本田が譲ったという。
此処にもオシムの戦略的ディシプリンが体現されていると感じた。スタッフも含めチーム員が
最善を求め、コミュニケーションし、議論し、提案し、納得の上で責任覚悟、リスク覚悟で実践する。
これぞ、本当の戦略的ディシプリンであり、スポーツマンシップだろう。

後半戦は、ヨン・ダール・トマソンがペナルティキックを阻止されながらおしこみ1点差に
なったが、後半42分、本田の絶妙のアシストで、途中出場の岡崎が会心のゴールを決めた。
ディフェンダーを引き付ける動きも戦略的ディシプリンだ。岡崎は本田のゴールを貰ったような
ことを言っていたが、そんなことはない。本田は戦略的ディシプリンを実践したまでの事。岡崎も
戦略的ディシプリンを実践し、本田をフォローしてキッチリ決めた。高く評価されるべきだ。

本大会前の強化試合ではセルビア、韓国、イングランド、コートジボワールに連戦連敗。
監督の進退問題も浮上した。昨年のオランダとの親善試合で中村俊輔が蹴るべきフリーキック
を本田が直訴して蹴ろうとした事が波紋を呼んだという話もある。マリッジブルーではないが
大試合を前に、選手やスタッフ間での揺らぎもあったろう。だが岡田監督はぶれることなく、
自分のチームコンセプトを進化させ、実現できるチーム作りを粛々と進めてきたのだろう。
ワールドカップでは、公式戦で初めて本田を1トップに抜てきし、カメルーン戦に臨んだ。
結果的に作戦は的中した。本田は信頼を獲得のみならず、チームリーダの風格さえ備わって
きた。「出る杭は打たれる」の譬え通りチーム内に不協和音が出てくる可能性もある?
しかし決勝トーナメント出場は、岡田監督のチームコンセプトの妥当性が証明されたのだ。
オシム前監督から継承して2年半の道程は苦難の連続だったが、決勝トーナメントの初戦突破
こそ真の前進。年功序列を超えて、未知の世界を開く試合を勝利で飾ろう!如何なものか。
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