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十六夜の月 [閑話]

今日も午前中から快晴。午後になっても快晴は続き散歩の時には日焼け止め使用。
十六夜の月はさぞかし美しいことだろうと楽しみにしていたが、仕事などの関係もあって
月見に出かけたのはすでに21:00を回っていた。昨夜とあまり変らない時刻である。
少しは月の高さが違っていただろうか。
今宵は自宅近くの大きなグランドまで出かけの月見である。

昨夜に比べてほとんど雲が無く、低空の薄い雲のためか時折、おぼろ月のようになる。
何ものも遮るものがない天空に皓々と輝く月は、そのまま水に映るように、私の心の中にも
宿るような、そんな素直な気持にさせてくれる。しかしそんな時間は長く続かない。
◎ 大空に心の月をながむるも 闇に迷いて色にめでけり  道元
“悟りとは水に映る月の如し” というようなことが「金光明経」に書いてあるらしい。
ところが私のような凡人は、夜の闇になんとなく慣れず、折角、月見で澄んだ心境になっても
すぐ五感が働き、雑念が入り込んでしまうのである。10月の夜半は薄着ではやはり寒い。

◎ 濁りなき心の水にすむ月は 波もくだけて光とぞなる  道元
この歌の意味は、“水に映る月は、波に形を崩されても、光は水面に輝いている。
悟りの境地というものは、形を保つことではなく、自分や周りの人々の光になることだ。”
と、私は勝手に解釈した。月の光は、人の心を改めて見つめなおす機会になるようだ。
道元禅師に感応して、一句
○ 十六夜の 月すみ心 光けり

月見とは対極の世俗の話題で恐縮だが、昨日購入した雑誌「正論」の11月号を読んだら
私と似た意見を書いている人が結構多くいて、ある意味がっかりしてしまった。
ただ、的確な表現で‘我が意を得たり’が数多くあり、ここに196-201頁の産経新聞論説
委員・湯浅博氏の記事からの抜粋だけを書き留めておきたい。但し記事全体の論旨に
全面賛成しているわけではないことをお断りしておく。以下にフレーズを箇条書きにする。
1.汚職は国を滅ぼさないが、正義は国を滅ぼす----コラムニスト・山本夏彦の名言
2.「まずアジア」は本末転倒----著者  3.民主党の政治主導・脱官僚は、(中略)
共産党独裁の亜流になりかねない---著者  「正論」の11月号は如何なものか。   
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