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改革と改善 [社会]

2009-02-13のブログ“小泉発言0902”において、小泉郵政民営化のぶれない推進を願い
郵政民営化について当時、麻生総理のぶれた発言に落胆すると共に、「笑っちゃいました」
という小泉発言に喝采を送った。しかし小泉発言は政局にならず小泉元首相の‘カリスマ’
は露と消え、自民党は今やエンジンが止まり洋上を漂っている船のような有様だ。
そしてまた小泉郵政民営化も海の藻屑と消え、郵政族という既得権者が又のさばって来た。

鳩山内閣は、例えば官僚支配脱却と郵政民営化見直しに見られるごとく、全く正反対の政策
が雑居する、“支離滅裂内閣”である。しかし私が前から指摘している鳩山内閣の危うさは
その程度の区々たる問題ではない。時期尚早による幼稚さ、未熟さ、無責任さにある。
例えば、鳩山総理は所信表明で、今回の政権交代を‘平成維新’と訴えたが、それならば
維新を敢行する外圧は何なのだろうか? 北朝鮮?中国?米国?国際連合?脱退でもする?
格差!格差!と騒いでいるが、問題は物質的ではなく、精神的なものであろう。

この様に、あらゆることが十分に考慮されないままに、国民の期待に応えなければならなく
なって、“トップダウン”、“ゼロベースからの改革”、等の考え方で所信表明は「大掃除」
を盛んに唱えていた。日本という成熟した社会のトップとして余りに幼稚すぎるのでは?
約20年前に、M.ハマーは「リエンジニアリング」という改革の考え方を著書にして、当時
(1990年代前半)は日本企業に持て囃されたが、結局、日本的土壌には定着しなかった。
当時、私も若かったし、ある程度刺激を受けた。が仲間達と議論しながら、欧米と日本との
文化的な違い、企業体質の違い等を考慮して、“ゼロベースからの改革”ではなく“漸進的
改善”の方向性を進むべき道と考えるに至った。

諸外国との間で大きな文明格差があった幕末の様な時であれば、明治維新の様な出血
多量の革命、改革(大手術)もやむを得なかっただろう。しかし現代の状況において世界でも
責任ある立場になっている時に、‘維新’などありえない事である。そういうことも弁えず
準備不足を棚に上げ、あたふたと慌てふためき次々と誰かの意見をつまみ食いし、ほとんど
その場限りの口からでまかせ甘言を弄する。その姿は、憐れと言うよりも、浅ましいとしか
いいようがない? マスコミも入れ知恵しているから批判できない? 如何なものか。

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