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古いドラマの意味 [物語]

今日はNHK土曜ドラマ「系列」の後編を見た。単純なハッピーエンド物語だと思っていたが、
案に相違して、系列子会社の同族経営者側が敗北するという結果になった。
このドラマは、'93.5.29、6.5に放送の約20年振りの再放送である。
'93年は、バブル崩壊から3年、現皇太子ご結婚、そして細川政権誕生の年であった。

私が、このドラマに魅力を感じたのは、取締役会の造反によって会長を解任された後
系列の元会長:浜岡茂哉(佐藤慶)が、述べた思いだった。簡潔に書くと次のようだ。
1) 昔は仕事が楽しかった。最近は愉しみ所か、苦しみまで感じなくなっていた。
2) 解任したのは親会社で、裏切った社長(川谷拓三演じる立山)ではない。
3) 立山はワシが作り、親会社が作り変えたロボットだ。
4) 戦後45年間、汗水垂らして頑張った結果が、立山なんだ。
5) ワシらは機械だけじゃあなく、人までロボットにしてしまった。
日本語は曖昧だから善意に解釈しないと話を活かせない。この述懐も同様である。
活かす為のポイント 1)会長は全て自分の責任として受止めている。自立している。
2)立山以下の造反組がロボット化したのは会長だけのセイではないだろう。

もう1つの魅力は、会長の息子:浜岡祥吾(三浦友和)が、妻(浅田美代子)に
今後の夢・「小さな大企業」の話をするところである。父親の反省を踏まえている。
1) 世界に通用する技術とアイデアがあり、自信を持って愉快に働ける。そして
2) 働く事が心の栄養になる そんな会社を作りたい。
妻は「大丈夫!貯金は500万円位しかないけれどお金がなくても私が居る」と応える。

ドラマは祥吾夫妻に夢を託したのだが、略20年を経過した現在、残念ながら祥吾の夢は
拡がっているといえず、当時以上に金かねカネの世の中になっているようだ。
その原因は何処にあるのだろうか? 民主党が日本の「格差」を喧伝し、共産主義社会的、
税金で搾り取る賃金労働者の搾取社会を作ろうとする程、賃金労働者は労働意欲を無くし
施される側に回るか、又は系列会社の社員の様なロボット人間になるのではなかろうか?
最近、有名な女性歌手(W.ヒューストン)が厳しい私生活の中で突然死したが、有名で金持でも
素晴らしい才能があっても幸福にはなれない?人間は精神的自立が大事なのである。
日本芸能界でも最近、自立していない不安定な有名人が増えてきた?人間関係希薄化?
日本はそれでも、自立できないロボット人間の大量生産時代に突入するというのか?
如何なものか
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