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「おひさま」第14週 [閑話]

今週の「おひさま」は、和成(高良健吾)が戦争から引上げてきた昭和20年11月から
昭和21年(1946)4月までの激動の時期を「幸せの準備」と題し、足早に過ぎていった。
物資の窮乏や、和成と茂樹(永山絢斗)らの悲しい戦争体験、和成の兄貴分宮下建造の
戦死と妻・啓子(初音映莉子)の嘆きも語られたが、現実は、もっともっと深刻だった。

昭和20年11月は、既存政治家が新体制への適応を図り、社会党、自由党、日本進歩党等
が結成された。共産党は国会に議席はなかったが、ひと足先に結成されていた。また
四大財閥の解体もこの時期に実施されている。冬に入って戦争戦犯者の追及、農地改革、
その他の大きな変革が次々と進められていく。生活窮乏の厳しさは、寒さと共に増した。
昭和21年、1~3月は、憲法改正議論、そしてハイパーインフレで資産を失った国民は
厳寒の燃料不足と食糧難に苦しめられた。食糧難による栄養不良や栄養失調は、精神的病
に冒され、凶悪犯罪につながる事は、殺人犯罪における統計などでも明らかだという。

岩崎夏海が、母校の東京都日野市立夢が丘小学校で「岩崎流 読書術」を伝授するという
テレビ「NHK 課外授業ようこそ先輩」を、今朝、偶然見た。教材・村上春樹の短編小説
『かえるくん、東京を救う』に使われている用語に難渋している生徒達の質問を聞いて
この授業は、なかなか大変ではないかと心配した。それでも読書好きの私は拝聴した。
そして驚いた。今時の小学六年生は素晴らしい適応能力を持っていて、岩崎夏海の話を
真っ直ぐに聴いて、どんどん吸収し理解していく。実に感動的な内容だった。

授業の最後の方で、先生は、「みんなに問いかけたい「問い」を見つけよう」という
課題を出して、まとめに入っていた。なるほど、皆に問いかけたい「問い」か!
そこで私も今週の「おひさま」に関して、「何故、厳しい現実をさらりと流すのか?」
という、みんなに問いかけたい「問い」を立ててみた。
私の乏しい頭でも、色んな答えが想像できる。例えば次のようなものだ。
◎ 物語の趣旨と余り関係ない。膨大な情報量であるために、厳密に語る事は困難。
◎ 視聴者が、好まない話題が多いから。深く掘り下げるのは番組性格上、困難。
◎ 当時の一般の人々は、そこまで詳しい状況を把握できていなかった。
私の答えは常識的だが、もっと独創的で素晴らしい答えがあるに違いない。
そういう問答の積み重ねが、人生を学ぶ視点を増やして行くようになるだろう。
この様なコミュニケーションを通じて、人間的成長につながれば良いな!と思う。
ブログでも、地道なコミュニケーションを図っていきたい。如何なものか
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