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仁と義と [歴史]

緒方洪庵肖像.jpg午後16過散歩から帰宅し、やれ一休みとお茶しながらチャンネルを回したら、“その時歴史が動いた”の 「緒方洪庵・天然痘との闘い」 の再放送の後半をやっていた。 最近、この番組にご縁があるなぁ~という程度の気持で見ていたら引き込まれ最後まで見た。

洪庵は我が家から車で30分程度の岡山市足守で生れている。 
大阪で適塾を開き、福澤諭吉、橋本左内、大村益次郎など多くの
人材を育成した。 私にとって身近な人であると同時に、 福沢諭吉大大・・・大先生の先生で、大が幾つつくか分らない大先生である。

この番組を途中から見ていて心にとまったことが2つあった。
1つは、人材育成の仕方である。 塾で教えるのは外国語としてのオランダ語だけ。
それを如何に利用するかは弟子の自主性に任せたということ。
もう一つは、天然痘予防の活動を含めて、洪庵が生涯守り続けた自戒の言葉
「これただ仁術を旨とするのみ」という心構えであった。
種痘を広めるにあたって同志の医師達に次のように注意したという。
「病人の治療費が負担になることを考えなさい。命を助けてもその命をつなげていく
お金がなくなったら、治療は何の役にも立たないのだから」と。
「仁」という字は、人と二で、“二人が対等な関係で相親しむこと”をあらわすという。
洪庵は医者として患者と対するとき、いつも「仁」を忘れないように心がけたというのだ。 

今朝の読売新聞によると、橋下大阪府知事の就任1年後の支持率が82%の高率だったとの事。
私には予想もしていなかった高率である。 今回の結果が統計的に真かどうかの問題もあるが
この結果を踏まえて、私の感想を書き留めておこうと思う。
高い支持率である要因は、知事が 「義」を通そうとしている。(即ち、自らの「利」を見ていないということ)を、庶民が信じたい、信じようとしているからだ。
支持の理由の中で、“安定感” は5位に対し、不支持の理由の中で、“安定感” は2位。
“安定感” を高めるためには、一層の「義」を貫くと共に、「仁」の心を大切にして欲しい。
如何なものか。

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