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ケイン君の本 [希望]

DSC081227ケイン本.JPGケイン君の本「ケイン、愛してるよ」著者:孫 理奈(ケインママ)を読ませてもらった。ケイン君は生れて間もない頃からロスモンド・トムソン症候群と免疫不全という難病であることがわかった。いつ天国に召されてもおかしくないにもかかわらず、9年8ヶ月の生涯を両親、家族そして周囲の人々と共にたくましく生きた。そして人々に尊い教えを残した。

本のいたるところに珠玉の言葉が刻まれている。例えば、
“兄たち二人を育てるときには、健常者の基準ばかり気にしていましたが、ケインを授かってからは、ゆっくりマイペースの成長でもいい。人と比べることではなく、その子の個性を大事にすることが一番だということに気がつくことができたのです。”(ママ)
“ケイン君は人の親切を素直に受け入れられる子です。そしてそれを当たり前と思わず、
いつも周囲に感謝の気持をもってありがとうと言える子なんですよ。”(幼稚園の先生)
“思い返せば「二歳まで生きられないかも知れない」と言われた時、はじめて「死」を意識しました。それでも、せいいっぱい成長してゆくケインを見ていると、「だって、ケインは生きている」、そう強く思うようになっていました。” (ママ)
“今日もケインが元気でよかったと一日一日を大切に感謝しながら生きてきたのです。” (ママ)
“やらないうちから 「できない」 とは決して言いません。 何でも工夫して自分の方法をみつける
ケインに私は驚かされてばかりでした。” (ママ)
“ケインの頑張りに多くのことを教えられ勇気をもらいました。「生きていること」自体が決して当たり前ではなく、とても幸せでありがたいことなのだと思いました。ケインには、本当に生れてきてくれてありがとうと感謝の気持でいっぱいです。” (ママ)

最後のケイン君とのお別れの場面は、涙で紙面が霞んでしまい読めなくなってしまった。
ケイン君は、皆と共に生き、皆と共に歩み、そして皆と共に在る。
彼が身をもって生きて示してくれた尊い教えは、皆の心に生き続け、語り継がれていくことだろう。彼の存在は永遠である。「生きている実感」、それは生きていることへの心からの感謝。
それに尽きるような気がする。ケイン君の教えは永遠である。ケイン君 ありがとう!
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