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20081213だんだんと現実・2 [物語]

081213旗艦ポーハタン号.jpg左の写真は、ペリー提督が二度目に来航した時:
嘉永7年(1854)の旗艦ポーハタン号の絵だそうである。本邦初公開という。津山には洋学資料館というのがある。津山藩では江戸時代から洋学の大家が研究してきた。
その伝統を伝える洋学資料館の創立30周年記念特別展の図録が今日届けられた。他にも沢山の珍しい絵図が掲載されている。
この特別展の詳しい情報は以下のURLへ!
http://www.sanyo.oni.co.jp/l/news/2008/10/18/2008101814190225030.html

津山は、現在でも交通の便が良いというわけではない。 古くから洋学を研究していたために、ペリー来航に際しても、情報収集に家臣を浦賀に派遣するなどしており、貴重な図録の現存につながっている。 昔の人々の情報収集における積極的な努力に敬服してしまう。 現代の我々は、垂れ流されっぱなしのつまらない情報、民衆を洗脳する虚偽の情報に振り回されている。 主体的な情報収集こそ大切である。

今週のNHK連続テレビ小説「だんだん」はのぞみ(三倉茉奈)の問題がほぼ頂点に達した。 今後は、恐らく問題は収束し、双子は、いよいよ歌手デビューへと向かっていくだろう。

今日の見所は、双子の祖母・初枝(三林京子)が祇園にいってのぞみのことを伝える場面だったが、期待に反して意外と初枝が折れたかたちで収拾してしまった。 しかし、久乃(藤村志保)&真喜子(石田ひかり) 対 初枝&嘉子(鈴木砂羽)の女対決の構図は明白であり、ますます鮮明になってきたように思う。 
伝統を大切にしているといっても、松江は家族と地域社会、祇園は芸と社交を大切なものと考える。
その「現実」(リアリティ)の違いが対立につながるように思う。 
個人や集団、国家や民族の 「現実」 を超えた 「現実」 は必ず存在する。 

黒船来襲という幕末の動乱期に思いを致すとき、現代こそ、一人一人が、そして各集団が、外に向かって
自主的な情報収集を心がける時代ではなかろうか。 如何なものか。

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