SSブログ

官僚構造改革 [希望]

日本の官僚支配構造とは、どのようなものか? 以下“ ”内は元○○キャリア官僚の言葉。
“自らの出世や保身のためなら驚くほどの能力を発揮する○○官僚達も、国民の生命を守るために全精力を注ぎ込もう等という気は更々ない。” ご本人の著書から引用した。
ご本人が組織から弾き飛ばされた腹いせに吐いたにせよ、組織内告発であり、間違いなし。
根本的な問題は、「対国民無責任体制集団」ということに尽きる。
「和」の精神でやっているし、うまく行っている時もあるので、簡単に騙される。 しかし、
それは「和」の “偶像崇拝”、偶像は形あるものだけではない。 
「和」の大義のもとに組織内異分子が摘発・粛清される。そのため偏った人材しか育たない。
事務・調整能力ばかりが優秀な人材しか偉くなれない。 無責任で行方定めぬことになる。

政界、財界を巻き込んだ、いわば“皆で渡れば怖くない”式の独裁であるため、
庶民は、他に頼るとすれば宗教団体か共産党位である。それぞれに存在感はあるものの
なかなか大きく育つことが難しいようだ。一般庶民は、独裁集団と様々な利害関係に縛られて
心ならずも臭い物に蓋、心に蓋をして、江戸時代さながらに耐える美徳を発揮している。
モンスターペアレントなどは、到底、市民権を得られない。

本来は、政治集団が、官僚をコントロールしなければならないが、政治集団も日本的「和」の
組織体であるため、政治的な革新を提案するような優れた人材は途中で排除されてしまう。
従って、オバマ的卓抜した企画力によって政治プログラムを提示し、庶民を背景に官僚を統制
するような人材はなかなか出てこないのである。 小泉構造改革が現在、様々な形でたたかれ
つぶされようとしているのは、庶民から見放された無能な官僚を制御できない政治家が、
官僚に擦り寄っているからである。 問題は官僚を統制する側である。

政治家が官僚集団を統制できない理由を明らかにし、官僚を統制できる政治家を輩出する事が
日本の官僚支配構造を改革する大切なポイントだと思う。 昔は、「末は博士か大臣か」、
現代は「スポーツ選手か芸能人」。 スポーツ界や芸能界も、結構古い体質のようだから、
立派な政治家を出すのは期待薄か? 革新的な政治家の人材候補はいないものか? 
政治家のイメージを向上させる工夫はないものか? 如何なものか。

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 2

和久

isimotoさん、
結局、官僚に使いこなされている、あるいは使いまわされている、政治家に責任がある訳です。
政治家を選んでいるのは国民、従って、国民に問題があるということになりませんか?民度が低いということでしょうね。
民主党は「霞が関の言いなりにはならない」と言っているようですから、一度政権交代をさせれば良いのでしょう。それでも結局うまくいかないと思いますが、そこで国民は、誰がこの国をコントロールしているかをしっかり認識することができると思います。そのとき初めて官僚政治の打破が本格的に議論されるようになるのではないでしょうか?米国のように、政権が代われば主だったポジションの官僚も総入れ替えするポリティカルアポインティー制度も検討の余地ありですね。

by 和久 (2009-02-13 12:12) 

moto

和久さん
政治家に責任がある訳ですが、官僚に責任がないわけでもない。
貴兄のお説の米国システムを導入できれば、強制的に短周期で組織を変えるから
うまく行くかもしれません。しかし現状の情実・談合のしがらみを簡単に脱せるか?
現状では、貴兄の提案システム導入の道筋が見えない、正直そんなところです。

私は、「和」の精神、情実・談合のしがらみが悪だと決め付けるのではないのです。
良くも悪くも日本の特徴、個性だから、それがなくなってしまったら日本ではない?
日本的個性で日本的システムで、世界の理解を得て共存できるような人民の人民
による人民のための国を目指すというような夢を語りたいわけです。
平和憲法を基盤とした三権分立の法治国家を出発点として平和裏にそのような国
を目指すべきではないか?そのためには、個人は、三権はどうあるべきなのか?

個人個人が究極的な夢を語合う事が、互いの考え方の違いが納得できて、日常に
対立・紛争があっても、永い目で問題解決の道筋を見つけやすいのではないか?
ブログの「希望」という分類は日常の不満を少しずつ夢に翻訳している感じです。
by moto (2009-02-13 17:38) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

建国記念日2009小泉発言0902 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。