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梅ちゃん_49回 [物語]

今日の「梅ちゃん先生」は、半年以上飛び越えて、昭和26年2月になった。空白期間に
下村家は新築を完了。隣の親父・安岡幸吉(片岡鶴太郎)も全快。松子(ミムラ)も
既に28才、幾度目かの見合い話を断った。行き遅れ?が常態化?竹夫(小出恵介)も
いつの間にか、父・建造(高橋克実)を含む家族全員と、食卓を囲んで談笑するまで
関係改善。祖母・正枝(倍賞美津子)、母・芳子(南果歩)も至極付きの元気である。

梅子(堀北真希)は、いよいよ卒業間際で卒業試験の追い込み時期だ。いつもC班仲間
弥生(徳永えり)雪子(黒川智花)典子(西原亜希)江美(白鳥久美子)らに助けられて、
ようやく卒業試験までたどり着いたが、此処で落ちると行く所がない?城南医専は、
新制大学「蒲田医科大学」となってなくなるらしい。彼女達の話題はインターン先の
病院を何処にするか?だった。雪子は、医専の附属病院に皆で行こうと提案するが、
弥生は「何時までもそんな馴れ合いをしている場合ではない」と反対。
梅子の父・建造のいる帝都大学付属病院に行くつもりだと言う。

梅子は弥生の意見(帝都大病院は最新の設備、優秀な先生方)に対して、建造の居る病院で
学ぶ事に、当初は抵抗があった。一緒に生活している父親と職場まで一緒になる事に抵抗を
感じたのだ。抵抗感があったにも関わらず、梅子のインターン志望病院は帝都大になった。
梅子の心変わりを手伝った理由として、弥生から聞いた「帝都大病院のもう1つの利点は、
食堂のサラダと冷奴付き日替定食が50円!」というのも深層心理的に影響したか知れない。
しかし、もっと大きく深層心理に影響を与えた事があったと思われる。それは隣の安岡家の
父子の徒弟関係だった。インターン志望先に悩んでいる時に、信郎(松坂桃李)と会い、
改めて、何時も目にしてきた技術を伝える父子の光景を好ましく思い出したのだと思う。
幸吉のきめ細かな指導や叱責、信郎の相手を思いやりながらの遠慮の無い意見など、
そこには、一方的ではない麗しい師弟関係が築かれていたのではないか?親と子との間の
双方向コミュニケーションによる技術(とその背景の精神)の伝承は素晴らしい?

 
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梅子は一家団欒の時に、インターン先を帝都大付属病院にする事を表明した。
建造からは、「公私混同」「試験に合格するはずがない」「面接が厳しいので有名」などの
猛烈な反対意見が噴出した。梅子は、「受けてみなけりゃ分からない!」と、必死に防戦。
こういう所が、親と子の遠慮のない双方向コミュニケーションというべきなのだろう。
こういう親の壁が、子どもを奮い立たせたのである。医専受験時と同じパターン!
しかし現代は、子どもが身体的に成長してもいつまでも馴れ合い関係の親子ではないか?
最近は母親と父親の役割が入替わった様だが、まだ十分機能し切っていないのでは?

ドラマでは、母・芳子(南果歩)が優しくフォロー!芳子だけが賛成してくれた。
食後、梅子の部屋に洗濯物を持ってきた芳子は梅子が帝都大志望である事を
「お父さんはうれしいはず!」と言い、梅子が「すごく嫌そうだった」というのに、
「照れくさいのよ!性分だから仕方ない」と慰めていた。梅子の
「どうしたら照れくさくなくなる?」という質問に、「存分に照れくさくしてあげれば」と
答えていた。明治生まれの旦那に対する理解の深さを物語るものだと思う。

今日の最後は、帝都大の面接で、梅子が、面接官としての建造から厳しい質問に立ち往生。
「良い先生なら他の病院にもいらっしゃる。それだけでは志望の理由にならないのでは?」
という質問だった。それに梅子は「ひがわりていしょく」とつぶやき、自分でも動転!
そこで幕。合格するのは間違いない。どんな理由か?楽しみである。私の考えでは、理由は
芳子の「存分に照れくさくしてあげれば」という言葉に関係があると思う。如何なものか
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