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自民党の未来? [希望]

今日発売の月刊誌「文芸春秋」十二月号を購入。一番先に読んだのが、聞き手・田崎史郎の
“小泉進次郎の初ロングインタビュー「自民党はまだ野党のままでいい」”だった。

昨日のブログで政治家の資質について書いたので、非常に興味があった。何によらずそう
だろうが、政治家の資質も、組織的に伝承してこそ、有用な人材が育っていくのだと思う。
保守本流の自民党がダメになると言う事は、政治家の様々な貴重な育成機会が失われる。
そうすれば、日本の政治そのものが貧弱なものになってしまう。そういう心配があるので
自民党の将来を占うというような気持で、記事を読ませてもらった。

進次郎氏の主張は、‘自民党の党是、「自助、共助、公助」のバランスの取れた社会’だ。
“共助”とは民間で助け合う事。それでもダメだなら税金をつぎ込む“公助”で面倒を見る。
彼は、一年生議員で経験も知識もないことを痛切に感じている。偉ぶったところはないが
自分が、こうと思う信念は、はっきりと表現しているのが素晴らしい。
以前に週刊誌で読んだが、仙谷官房長官は、国会論戦ではなかなかケンカ上手な経験、知識を
お持ちだが「どういう世の中をつくりたいか?」の質問に、「忙しいから」と逃げたという。
ベテラン政治家だから、‘腹に一物 背に荷物’。何がしかのものはあるだろう。しかし
そういう隠蔽体質では、結局、古い体質の政治家と‘同じ穴のムジナ’だと言うことだ。
有権者と政治家の関係も‘有権者のいうことを受入れるだけではダメ’と、民主党における
小沢・菅の代表選挙の事例を引いて、それを、見事にバサリと切り捨てた。アッパレ!
自分のやりたい政策理由を説明して、政治家と有権者の相乗効果を上げる政治という訳だ。

野党経験しかない一年生議員・小泉進次郎には、怖いものは何も無いかのよう。見事な
若武者振りである。世阿弥の能楽論「風姿花伝」の‘二十四五’の項に書かれている様に
「よそ目にも、すは上手、出で来たりとて、人も目に立つるなり」。しかし、それに
思い上がっては、その人のためにならない、と世阿弥は注意しているが、進次郎氏には、
いらぬ心配のようである。一時間の国会質問に三日を要するという塩川正十郎先生の教えに
自分は、頭が悪いから様々な問答を想定して、もっと考え抜くという。
私は、政治家としてもっとも大切な事は、どういう社会を形成していくかというビジョンを
実現するために、自ら考え抜き、その輪を広げていくことだと思う。如何なものか。
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