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原爆の日'09 [希望]

今年もまた広島・長崎の原爆の日がやってきた。世界初の原爆被害国として
核拡散防止・核武装放棄を世界に訴えてきたが、その甲斐もなく核武装国は増え続けている。
ベルリンの壁崩壊後の欧米一極支配に対して、姿なき対立勢力がゲリラ作戦に転じたからだ。
1990年代後半のインド、パキスタンの核実験から、2001.9.11のアメリカ同時多発テロ、そして
北朝鮮の核実験へとその流れは着実に進んでいる。姿なき対立勢力の危険な戦略転換である。

アメリカは、ブッシュ政権のハードパワー(核兵器)重視の政策から、オバマ政権に移行して
明らかに、ソフトパワー(対話・経済援助など)重視に切り替わった事は明白である。
“北風と太陽”の物語を引用するまでもないが、太陽政策で核廃絶(外套を脱がせる)を
狙っている。韓国の長年にわたる太陽政策が、なかなか成功を見ないことからわかるように
太陽政策は、そう簡単に、短期的スパンで解決できるとも思われない。

このように過去を顧みれば、強力なハードパワー(核兵器)は、外向きの威嚇に使用すれば、威嚇だけだと、自国や自地域の多様性を持続する手段として有効である事が分る。
一方、国や地域の歴史的流れの中でその文化・風俗を持続的に発展させるためには、国や地域に絶大な権威がなければ、諸外国から流入する情報・文物によって大きく変質してしまう。
そのような観点に立てば、核兵器は、他国・他地域と異なる自国・自地域の多様性を維持するための内向きの威嚇としても働いている事が分るだろう。このように見てくると、核拡散防止・
核武装放棄の訴えが、なかなか世界に浸透しない本質が見えてくるだろう。
頭脳明晰なオバマ大統領がいとも簡単に核廃絶を言い出した背景には、彼自身の内部における
多様性の共存に自信があるからではないか?もしも、核廃絶に向けての妙策が有るとすれば
オバマ大統領という人間存在そのものの中に、ヒントが隠されているのではないか?

余談だが、橋下大阪府知事が、この間テレビで臆面もなく、「悪魔に魂を売ってでも、人を動かさねば政治家の価値はない」、と吠えていた。悪魔に魂を売るというのは、邪悪な目的を持っているから手段を選ばないのだ。そんな邪悪な目的・手段を持った政治家の国ならば、いくら立派に見える目的を達成しても、人民の幸福につながろうはずもない。美味しい目的には毒がある。
マニフェストの中身だけではなく、それを進める政治家が、悪魔に魂を売るような邪悪な目的・手段を隠しもっていないか?良くそれらを見極めることこそ、大切なのでは?如何なものか。
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