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ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」 [物語]

表題の映画は、今年見た二本目の映画である。なかなか映画を見る暇がない日常なのに、
何故見たのかというと、娘がこの映画にいたく感動している感想をメールで貰ったからである。
私の知っている或いは今まで見てきたミュージカル映画は、殆どが、アメリカ映画だった。
アメリカ映画というのは、ミュージカルに限らず、ハッピーエンドに出来ていて、話に深みはないが
音楽の美しさと楽しさがあって、昔は良く見たものである。

ある映画雑誌に、1930年代の「オズの魔法使い」から「レ・ミゼラブル」迄のミュージカル映画(110本)
の一覧表があったので、見た記憶のあるものを数え上げたら、以下の様になった。
1950年代まで:10本/32本(全てアメリカ製)、1960年代:5本/19本(アメリカ製18本)
1970年代:0本/16本(アメリカ製14本)、1980年代:1本/11本(全てアメリカ製)
1990年代:1本/10本(アメリカ製7本)、2000年代:0本/18本(アメリカ製15本)
2010年代:1本/4本(アメリカ製3本)、通算:私鑑賞=18本/全体=110本(アメリカ製100)

以上から、以下の様な事が言えるのではないか?
1.ミュージカル映画も一般映画同様、流行の浮沈みがあったが、2000年代から盛返している?
2.近年、他国の参入も多くなったとはいえ、やはりアメリカ製は強い基盤があるようだ。
3.米国製以外で私鑑賞のミュージカル映画は、「レ・ミゼラブル」、「チキチキバンバン」くらい。
  どちらもイギリス製であるのは、単なる偶然だと思う。
4.また、110本のミュージカル映画の歴史を振り返ってみると、「レ・ミゼラブル」という映画が
  ミュージカル映画の歴史の中で、相当に異色の存在であることが分かる。

「いろいろ深かった!」という娘の感想に、私も強く頷くものがあった。
映画鑑賞その他、趣味・娯楽というものは、日頃の不平不満や悩みなど、所詮“憂さ”を晴らす
「憂さ晴らし」の手段と捉えるのが普通である。合唱や運動ジム通いなども、定期的に、
心身にたまった垢を洗い落とすという事も言える。
しかし一方で、単なる憂さ晴らしではない部分もあるのではなかろうか?
幼い頃の独楽回し等の遊びも単なる楽しさだけではなく、遊びの中で何かを学び成長する。
それと同様に映画の中にも鑑賞によって、人間的な成長を促す映画もあるのではないか?
ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」は、原作を模してはいるが、明らかに独立した作品である。
日本の本歌取の手法と同様に、原作を背景にする事で、重厚な意味を持たせることができた。
しかし本映画作品は、迫力ある視覚的画面、聴覚的訴求力によって、何の予備知識もない
人間にも、「ふかぁ~い何か?」を訴えかける作品であると思った。如何なものか
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