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節分2013年 [閑話]

私は今まで節分の豆まきは知っていたが、宗教的行事と意識したことはなかった。
今日は、縁あって京都の節分行事に参加し、節分もまた宗教的行事なのだと思った。
まずは、毎年十数万人もの参詣人で賑わうという壬生寺にお参りした。
厄除け護摩供養が行われるという。また厄除け炮烙の奉納も行われる。
“炮烙”とは、カワラケの事。
皿様のカワラケに厄年の人の名前を書いて奉納し、厄払いをする。
今年は、Shinが厄年なので、彼の厄払いをした。

壬生寺節分会の最大の行事は、やはり壬生狂言ではないだろうか?
毎年、2月2日3日には、壬生狂言三十演目の内から「節分」が一日8回も上演される。
私たちは、3日の13時初回分を、1時間以上待って拝観した。
登場人物は、後家(女主人)、厄払い(ひょっとこ面)、赤鬼。
お囃子は、鉦、笛、鼓、そして介添え

話は、節分の日、後家は豆を用意し、魔よけの柊、鰯の頭を門口に祭る。
厄払いは、面白い表情で厄払いを務める。次に赤鬼が登場するが、後家は異相に驚き逃亡。
鬼は一計を案じて、魔法の打出の小槌で自分の紋付その他の変装道具を取り出して変装。
後家を呼び出して、きらびやかな着物や帯をたくさん打ち出し、後家を誘惑。

酒と大盃も打ち出して酒宴を張る。後家は、注がれた杯の酒を飲まずにそっと捨てる。
鬼は泥酔して眠り込む。後家はその隙に鬼の衣服まで身ぐるみはぎ取り正体を知る。
最後は、豆によって鬼を退散させるが、鬼が居なくなると共に着物も小槌も消えうせた!
狂言は、不幸を招く「欲を伴う誘惑」に負けずに、マメにコツコツと働くことの大切さを
説いているものだという。実に宗教的な御教えではなかろうか? 如何なものか
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