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今日はなんの日? [思い出]

今日は「やぶいり」の日。奉公人が暇をもらって親元などに帰る日である。
毎年、正月の16日と、旧盆の16日がその日に当たる。「やぶいり」に関連して以前に
大阪商人について書いた内容を以下に抜書きしておく。

 大阪商人の店は、丁稚制度の上に成り立っていた。商家へ奉公に出るのは、
 必ずしも貧困のためではなく、技術習得の意味もあり、良家の子弟も奉公に出た。
 大阪ミナミ心斎橋筋の旧菊屋町では、総人口中の住込み奉公人(通勤者含まず)を
 調べた数字がある。それによると
 万治元年(1658)11.1%、弘化3年(1846)26.6%、万延元年(1860)35.4%
 旧菊屋町は小商人の町だったから、巨商・問屋の多かった船場などではもっと
 もっと多かった?丁稚から手代、番頭、そしてのれん分け等の制度が整っていた。
 大阪の商家は、修業としつけを経た番頭・手代によって経営されていた。
 よき手代・番頭をもつことが、商家成功の秘訣であった。大阪の商家では、
 経営者側(主人や御寮さん)は店員と外見上で大きな格差が見えない様に配慮した。
 健康や身の上も、細やかな気遣いがあり、思いやり深かった。また大阪町人の家庭は、
 武家にも劣らぬ厳格さであった。身持ちが悪く、商売に差しさわりがある主人の場合
 家族・番頭合議の上で、隠居や離縁ということもあった。

「やぶいり」で思い出すのが、『番頭はんと丁稚どん』というテレビドラマ。
1960年前後ころに、30分枠で放送されていたコメディだった。
芦屋雁之助が番頭または手代?で、大村崑、芦屋小雁、茶川一郎が丁稚だった。
上に抜書きした大阪の商家ほど理想的ではなかったが、経営者側は優しかった?

雁之助や茶川は鬼籍の人となったが、小雁は今年80歳、大村崑は83歳になる。
大村崑は、先日も山村美紗サスペンス「赤い霊柩車シリーズ」の再放送で見た。
見たのは第26話:2010年10月1日放送「黒い同窓会」
大村崑扮する1級葬祭ディレクター・秋山隆男と、山村紅葉扮する事務員との
泥臭い漫才が、なんとも楽しかった。演じたときはすでに80歳近くになっていた?
それにしては若々しい。20歳前に肺結核で片方の肺を喪失し「あなたは40歳で死ぬ」
と医者から宣告されたと言うが、人間の運命などどうなるか分からないものである。
「人生、一寸先は闇」というが、それは思いがけない悲しみや苦しみだけでなく
思いもかけないよろこびや楽しさにも、また出会えるということ?如何なものか
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