SSブログ

「純と愛」第23回感想・愛の両親 [物語]

第23回は愛(風間俊介)にとっては8年振りの帰宅、純(夏菜)は愛の両親と初対面。
愛の帰宅・純の初訪問の目的は何だったのか?
元々、愛は帰りたがっていなかったので仕方がないが、強いて目的を上げれば、家出を
理解してもらいたかったのではないだろうか?昨日書いた様に、愛の病が起した事態が
警察沙汰になり、父・謙次(堀内正美)に世話になった経緯もあった。家出を継続するに
しても、一応のケジメとして、(純とのお試し付き合い等含む)現状説明もあったろう。
愛の実家(神戸の豪邸)を訪問した最初の場面、兄・妹がお互いの本性や匂いの事で
“他人に比べたらまあ見れる”とか“まあまし”とかいう場面があった。この事から
兄・妹間では大きな問題はない?謙次と子ども達(愛と誠)との関係は、今回はっきり
しなかったが、雰囲気的にはまあ大きな問題はない様な気がする。愛は、以前から
謙次や妹・誠(岡本玲)とは、携帯で連絡し合っていた様だから、4人家族の中でも、
母親・多恵子(若村麻由美)を除く三人は、さして問題がある訳ではないのだと思う。

結局今回のポイントは、問題の根源は多恵子の生き様、有り様だという事だった。
今日の放送を視聴した視聴者は、殆どの人が、多恵子が異常だと感じたのではないか?
しかし物語の上では、沢山の顧客を抱え、超多忙を極める敏腕弁護士という事である。
今日の多恵子の発言をつぶさに調べても、超多忙なお偉いさんが言いそうな事ばかり。
純が、「何だ?この昆虫を踏み潰す様な言い方は!」と、独り言をいっていたが、
純の上司・宿泊部長・米田(矢島健一)の例を出すまでもなく世の中にいっぱい居る。

多恵子の何が問題なのか?簡単にいえば「人間性」に問題がある?
愛がおかしくなったのは高校時代。いまだ未成年で保護者には保護責任がある。
一般社会で人間性に問題のある人間がいても、成人ならうまく対応する必要がある。
そういう人間に悪い影響を受けないで、反面教師として人生を有意義にする事ができる
能力が、大人として必要である。純も米田などの変な上司を旨くかわして勤めている。
しかし厳しい俗世間の世渡り術を家庭に持ち込んでは、未成年家族は、おかしくなる。
多恵子は、俗世間の風を家庭にそのまま持ち込んでいるのだ。

多恵子も、昔はそんな人間ではなかったのだろう。絵本「ねむり姫」を読んでくれた頃
優しいお母さんだったのだ。ジュンの死から歯車が狂ったのか?その前からか?
夫の謙次が“自分も8年前から人と話する時に耳鳴りがする様になった”と言っていた。
家庭内に「人間性」に問題がある人が居ると、未成年ではなく夫さえも、おかしくなる。
それは、家庭は安息の場であるからだ。ストレスを解消し、明日の活力を養う場が、
職場の様な緊張感で満たされれば、ストレスが高じ、精神的・肉体的な病気になる。
さて、それでは、多恵子は何故、元気にバリバリ働き詰めに働けるのだろうか?

続きを読む


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。