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梅ちゃん先生_第24週の感想 [物語]

今週は、安岡製作所に、新幹線部品の注文が舞い込んでくると言う話から始まった。
時節は、昭和33年(1958)11月以降である。その頃、在来線電車特急・こだま登場。
梅ちゃん先生・第24週のテーマは、「明日へのバトン」。このテーマを考えると、
新幹線部品の受注は、信郎(松坂桃李)の成長を暗示していたのではなかろうか?
幸吉(片岡鶴太郎)には、残念ながら「明日へのバトン」を信郎に託すといった乙な
芝居は似合わないから、部品発注元の社長が、信郎を信任する形を採ったのだろう。

松岡(高橋光臣)の留学からの帰国と、帰国報告講演は、松岡が建造(高橋克実)の
バトンの受け手として成長したことを表現するものだった。千恵子(宮武美桜)の
進路問題と、梅子(堀北真希)、相沢(銀粉蝶)の活躍は、相沢がバトンの託し手だ。
千恵子の成長に伴って、父母の和也(滝藤賢一)と康子(岩崎ひろみ)も成長して、
娘の夢を自分達の夢として、娘に託したのだった。

光男(野村周平)の夜学の話は、建造(高橋克実)が言い出したことであったが、
安岡製作所の幸吉、信郎、木下(竹財輝之助)が揃って嫌学の精神のため頓挫した。
だが信郎は、建造の気持を理解した梅子が、光男に語った建造の思いを心で受止め、
建造の言葉「人から人へと受け渡していく事の必要性」を理解した。信郎は、
光男の進学辞退を職場環境にある事を承知の上で、皆の前で光男に夜学の入学願書を
渡して記入するように言った。現在や光男自身の必要性からではなく、安岡製作所が
発展した時の準備の為に、夜学進学を業務として命令したのである。信郎は体系的な
学問には無学でも、素晴らしい感性をもち、梅子を妻に迎え太郎を授かり、精神的に
大きく成長した。環境から大切な事を学び実生活に活用していく見所も根性もある
人間だと思う。信郎は建造のバトンを、しっかり中継ぎして光男に託したのである。

今週の最終回は太郎の一才の誕生祝と、建造の退職祝の宴会があった。その時、
昨日のブログの最後に書いた「建造の決断」が発表された。それはまだ引退したく
ない気持があり、千葉の病院からの誘いで、病院長になるというものである。
「死ぬまで医者でいるべき」だと思ったらしい。また、建造が近くに居なくなる事に
不安を感じた梅子に対して、建造は「大丈夫だ!・・中略・・梅子!一人前になったな!」
と免許皆伝を言渡したのだった。梅子もまた、バトンを託された。バトンを託された
のは、松岡、梅子、そして千葉へ出発の時に後事を託された信郎。如何なものか
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