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梅ちゃん先生_第142回の感想 [物語]

今日の見所は、何と言っても建造(高橋克実)の水ぎわ立った引退宣言。建造が
名誉教授にも就任せず、帝都大を退職するという噂を聞いた松岡(高橋光臣)が、
事の真偽を質しに自宅を訪問した時の建造の言葉がカッコ良い。松岡に答えて建造は
潔く身を引く理由を述べ、辞めないでくれと取り縋る松岡を「甘えるな!」と一喝。
その後、優しく松岡を諭す様に、そして自分の心に言い聞かせる様に語るのだった。
「君はもう大丈夫だ!後を継ぐものを育てたら、年寄は潔く身を引く。そして知識や
 経験を、人から人へと受け渡して行かなくてはいけない。医学を志して本当に
 良かったと思っている。もう心残りはない。後は君たちの活躍を遠くから見守る
 ことにする」 今日のラストシーン、建造、独壇場の長いセリフだった。

建造の脳裏には、既に名誉教授に就任している第一内科の三枝(陰山泰)と、その後を
継いだ重岡教授(池田成志)との微妙な関係があった。名誉教授というのが、その名の
如く、名誉職で実体も無く、従って名誉教授に就任する事が肩書きにしがみ付いている
と、建造には思われたのだろう。

私の考え方は、人それぞれ。三枝名誉教授の生き方も、建造の生き方も、それぞれと
いう事だ。どちらかが百点でどちらかが零点という事もなく、どちらが正解という事
もない。もっと言うなら幸吉(片岡鶴太郎)の生き方も建造の生き方もそれぞれだ。
光男(野村周平)が建造の夜間高校進学の勧めに対して、「職人に勉強は要らない」
と、断っていたが、それも、どちらも正解という事である。夜間高校進学するのも
しないのも、どちらの道も、生き方(行き方)次第だと思うのである。
昨日の千恵子(宮武美桜)の進路問題だって、看護婦になるか、店を手伝って平凡な
結婚生活を送るか、どちらが正解という事はない。正解かどうかは、選んだ道を活かす
生き方が出来るかどうかである。

さて最初の建造の潔い引き際に戻ろう。この様な選択は、家族の暖かな協力がなければ
なかなか正解にならない?「亭主は元気で留守が良い」というが、退職後、すぐ家で
ゴロゴロされても迷惑?名誉教授という収入の道も断たれる。開業医になるとか?
どこかの病院に勤め直すとか?収入と、「亭主は元気で留守が良い」を両立させる
方法の模索も必要だ。色々考えると、三枝名誉教授の「名誉教授」就任の選択が無難
という事になる。それに対して建造は、余り考えず、直感的に選択したのでは?
結局、建造と梅子(堀北真希)は大事な選択は直感勝負の似たもの親娘?如何なものか
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