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梅ちゃん_19週「新しい家族」に思う [物語]

梅ちゃん_19週は、下村家の梅子(堀北真希)と安岡家の信郎(松坂桃李)が結婚。
互いの家族が、「新しい家族」になった。おめでたいはずだが、何となく不安含み?
結婚披露宴で、信郎の伯父(北見敏之)から、医者をしている梅子を嫁にしていいのか?
とクレームがでた。この件は何とか丸く納まったが、結婚早々から不穏なムード。

建造は学者肌、幸吉は職人肌、理論派と実践派ともいえる。水と油の様な存在である。
今迄の物語の展開から言っても、建造(高橋克実)と幸吉(片岡鶴太郎)とは犬猿の仲。
ロミオとジュリエットで言えば安岡家と下村家は、モンタギュー家とキャピュレット家の
様なものである。梅子と信郎が結婚する事自体が、大きな問題含みである。
今日の展開では、安岡家の住込みの職人・佐藤光男(野村周平)の鼾による梅子の愚痴
から、建造が怒鳴り込んで諍いになったが、梅子の「しあわせよ!」の一言でけり。
建造は梅子の手前、引き下がったが、腹は収まっていない。梅子の手前、信郎が何とか
関係改善をしようとして建造と一緒に飲むが、結局、問題を大きくするだけ。

梅子と信郎との結婚が成立したのは、梅子の意志が、大きなウェイトを占めている。
梅子は下村家に育ちながら、性格や、考え方などは、安岡家に近いのではないか?
梅子の行動は、理論や予測、計画等より、まずはやってみる式の考え方に近い。
松岡(高橋光臣)をおかしい人と評したのは、松岡とは間逆の性格だからではないか?
しかし建造は「大告白」における松岡の「ドーナツ理論」をなかなか面白いと言っていた。
梅子は、安岡陣営に鞍替えする事によって、安岡家と下村家をかき混ぜるのである。

梅子の患者・早野新造(津嘉山正種)の家族も、梅子にかき回されたが、娘・小夜子と
の再会を果たす幸せを得られた。心中未遂患者・弓子(馬渕英俚可)も、なんだかんだと
かき乱されたが、生きる希望を持てた。思い込みの激しい患者・篠田(正名僕蔵)の時も
梅子の勘違いで家族を呼んだお陰で、篠田も、思い込みに気づき、無事に退院できた。
梅子の様な人は、いわば人間耕耘機と呼ぶべきである。田圃や畑の土をかき混ぜる様に
梅子は、人間をかき混ぜる。良く言えば、問題を発掘し解決するといえるが、やたらに
問題を起すトラブルメーカといえなくもない。人は、一般には臭いものには蓋式、又は
思い込みの中、或いは事なかれ主義で生きているから、かき混ぜられると一つや二つは、
益になる事もあるだろう。だが閑のない人間には迷惑で、無縁の存在ではなかろうか?
「貧乏暇なし」というから、貧乏人には余り縁のない人間だと思う。だから、私などは
梅子的人種に近づかず、余り知らない?日本の金持には必要な人材かも?如何なものか

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