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梅ちゃん_113回・生と死 [閑話]

今日の「梅ちゃん先生」は、大半がガン患者・早野新造(津嘉山正種)の臨終関連。
番組開始早々の02分>は、梅子(堀北真希)が出勤して間なしに、早野家から電話が入り
すでに死期が近いことを知らせてきた。出勤前の建造(高橋克美)は、初体験の梅子に
慌てず冷静に対処するように助言していた。梅子は落着いて、患者の様子を見、脈を
とって、「お別れの時」を告げた。番組開始後06分>では、桜の花びらが縁先に散り、
梅子は聴診器をとって新造を診察。「ご臨終です。午後3時45分」、「皆さんに囲まれて
幸せな最後でした」と家族に告げた。妻・妙子(丘みつ子)も、梅子のお陰で父親を
見送れた娘・小夜子(伊藤久美子)も、長い間のお世話に感謝していた。梅子も新造から
多くを学んだ事を感謝していた。08分>、約4~5分間の臨終場面は終了した。

夜、様子を見に来た建造が、死亡診断書を書いている梅子に「患者の死を引摺るな!と
言っても無理だろうが~」と労わりの言葉を伝えていた。松子(ミムラ)が来訪して
子どもが出来るという報告を聞いた梅子は「生と死」の深淵をのぞきみ、席を立った。
梅子の様子を心配する信(松坂桃李)は、松子のおめでたの話を聞かされて、松子を祝う
一方で、「今日はいろいろあったんだな~!」と、梅子を抱きしめてやっていた。
建造の慰めの言葉に「私は大丈夫!」と、健気に答えていたが、終末医療といった概念の
なかった時代、やはり医者として、患者を見送る事はつらい事だったろう。

物語の昭和31年当時は、終末医療という言葉はなくとも、新造の様に死んで行った?
現代のように何本ものチューブにつながれて生きているのが正しい治療か?疑問だ。
老人の介護や医療のために、毎年1兆円の社会保障費が増えているという。そのために
消費税増税をすると言うが、消費税税率は鰻上りになる事は火を見るより明らかだ!
今までの甘やかす医療や介護ではなく、自立的に生きられなくなったら、自然死を
選び取る覚悟をもって、生きる様に教えるべきでは?
2012.07.11のブログ「貪欲な人は誰か?」でも書いたが、何の意味もなく生きている
(チューブにつながれている)ための医療を、自ら拒否する生き方が求められている。

最近読んでいる山折哲雄著「私が死について語るなら」2010.3.10発行によると
先の第二次世界大戦や、その時の原爆、また地震・津波の大災害などで、多くの人が
同時期に死んでいるにもかかわらず、「人は一人で死ぬ運命」と書いている。この本は
恐るべき「予言の書」でもある。本書は、発行の日付で分かる通り「東日本大震災」の
丁度一年前に発行されているが、「21世紀は大災害の時代」と予言している。
「東日本大震災」で我々は自らに気付くべきである。私は、人間認識のために常に
課題を設定し、考察する散歩ができる間は生き、その間死支度しよう。如何なものか
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