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梅ちゃん108回・家族とは [物語]

今日の「梅ちゃん先生」は、建造(高橋克美)が、拘留中の陽造(鶴見慎吾)に会う場面と
梅子(堀北真希)と信(松坂桃李)の家族が会食する場で、結婚宣言をする場面が主だった。
そこで物語られた内容は、家族とは何かを考えさせられるものであった。

最初に、下村家と良好な関係に有る陽造が、なぜ詐欺などをしたのか? 考察したい。
遠因としては、仲の良かった建造兄は、優秀だったため、10才で裕福な下村家に養子に
もらわれて、貧乏な家庭に育った陽造とは、大きな経済格差が生じたことがある。
残された陽造は、いい加減な父親のもとで、物乞いまでする惨めな生活を強いられた。
しかし陽造は、彼なりの意地で、兄と対抗して頑張ってきた。終戦直後は、陽造も一時
うまく行っていて、下村家の助けにもなり、竹夫(小出恵介)等もお世話になっていた。

従って、一演奏会の中止くらいで自棄を起こして詐欺を働くなどは、納得できない。
1つの見方は、陽造の詐欺相手は、竹夫を窓口とする下村家など、親しい関係者で
訴えられる心配はないと、タカをくくっていた可能性がある。もう1つの見方は、
世の中が落ち着いてきて、時代は着実に変化しており、陽造は時代に取り残されて
うまく行かなくなったと言う見方である。恐らく、どちらの見方もあたっている?

何故なら、建造との面会時に、「なぜやった?」と、詐欺事件を起こした理由を建造に
聞かれた陽造は、「仕返ししたかったのか?」と、自問自答していたからだ。
「仕返し」とは何を意味するか?竹夫たちをだまして、下村家を壊そうとしのでは?
陽造は、建造の入院中、芳子(南果歩)からの要請で、下村家に防犯目的で居候した。
窃盗犯がつかまった後も、芳子達の言葉に甘え居続けていた居心地の良い家庭だった。
それなのに、陽造が家に居る事を聞いた建造は、急遽、退院を早めて帰宅するや、
とってつけた礼を言っただけで、即座に陽造を追い出してしまった。
その時、陽造は、建造にはあって自分には無い「家族」の良さを痛感すると共に、
建造がうらやましく憎たらしくなり、建造の家庭を壊したくなったのではなかろうか?

もう1つの梅子と信の結婚宣言は、梅子の料理問題以外は何の障害もなく終わった。
料理については、信の母・和子(大島蓉子)が、芳子のおダシの味を褒め、ついでに
梅子の料理について聞いた時、建造が、料理なんかしたことがないと言っていた。
兎も角、信が、「俺たち結婚する」といったとき、和子が「梅ちゃん料理は?」と
聞き、梅子「全然出来ません!」、和子「あ~そ~!」と言った時の顔が素晴らしい!
そして芳子が懸命に梅子をフォローして「これから練習させますから云々」の挨拶に
和子「う~ん、ま~」と曖昧に答えた顔。こんな時に、可愛い一人息子に弱い母親は、
こんな顔をするのか?と感じ入った。この姑なら、あまり問題ないかも?

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