梅ちゃん_105回・結婚と職業 [物語]
今日の「梅ちゃん先生」では梅子(堀北真希)が、
患者・早野夫婦(津嘉山正種・丘みつ子)にどうして結婚したのか?
質問する場面があった。同年輩ならいざ知らず、高齢者に意見を聞く理由は何か?
高齢者に意見を聞く理由は、本人達の結婚の評価(結婚が成功だったか?失敗だったか?)を
回答の内容によって推し量ってみようとしたのではないかと思う。
同年配者は、結婚経験が浅く、梅子の疑問に答えられるとは思えないのだろう。
老練な夫婦は、腹の内を探られない様に、曖昧な答え方をしていた。
お見合いと「お見合いの心得」という本を読むように勧めた看護婦の相沢(銀粉蝶)が、
梅子に「質問の成果はありましたか?」と、聞いていたが、成果のあろうはずは無い。
相沢は、どっしり構えるべき梅子が、意外に腹の据わっていない所があると見るのは
こんな一面も含めて、軸がぶれる様に見えるからではなかろうか?
梅子と信(松坂桃李)の見合は、同日、同料亭、隣同士の部屋で行われた。
梅子側(仲人抜き)は、型通り?に粛々と進められたが、安岡家の方は、飛んだ騒動。
その前に、梅子は見合の席も弁えず、「自分は結婚には向いていないのではないか?」と
一くさり、演説した。簡単にいうと、結婚したら旦那を大切にしなければいけないが、
梅子にとり、お世話になった御近所は「大切な人」で、ご恩返ししなければならない。
従って、旦那と、ご近所の患者とは、両立しないのではないか?という。その後で
幸吉(片岡鶴太郎)が、襖を倒して、ビール瓶を持ったまま隣室に転がり込む茶番劇。
そこで見合い相手の浩介(中林大樹)が、「全く下品」と信側の人々を酷評した上で、
そんな人々の住む町を軽蔑し「将来、山の手に医院を移してはどうか」と、提案した。
浩介の「山の手移設提案」は、即座に梅子から拒絶された。その直後仁王立ちになり
この人達(信たち)は、私にとって大切な人達であり、医者になれたのもこの人たちの
お陰であると説明。「全く下品」という前言を謝罪しろとまで要求した。
浩介は、あきれたような顔をしたが、素直に謝った。「金持喧嘩せず!」か?
梅子の結婚観は、「大切」といっても、質の違いを無視した上での論理を積重ねたもの。
医者としての安定感がないのは、論理と感情乃至は直感・感性を一緒くたにする日本人的
思考に由来するのではないか?論理に強い松岡(高橋光臣)の成長が、梅子を安定させる?
梅子が信と視線を交わして、“この人達は、私にとって「大切な人」”というラスト
大変、意味深長にも聞こえるが、私は、やはり時間つなぎと見た。如何なものか
患者・早野夫婦(津嘉山正種・丘みつ子)にどうして結婚したのか?
質問する場面があった。同年輩ならいざ知らず、高齢者に意見を聞く理由は何か?
高齢者に意見を聞く理由は、本人達の結婚の評価(結婚が成功だったか?失敗だったか?)を
回答の内容によって推し量ってみようとしたのではないかと思う。
同年配者は、結婚経験が浅く、梅子の疑問に答えられるとは思えないのだろう。
老練な夫婦は、腹の内を探られない様に、曖昧な答え方をしていた。
お見合いと「お見合いの心得」という本を読むように勧めた看護婦の相沢(銀粉蝶)が、
梅子に「質問の成果はありましたか?」と、聞いていたが、成果のあろうはずは無い。
相沢は、どっしり構えるべき梅子が、意外に腹の据わっていない所があると見るのは
こんな一面も含めて、軸がぶれる様に見えるからではなかろうか?
梅子と信(松坂桃李)の見合は、同日、同料亭、隣同士の部屋で行われた。
梅子側(仲人抜き)は、型通り?に粛々と進められたが、安岡家の方は、飛んだ騒動。
その前に、梅子は見合の席も弁えず、「自分は結婚には向いていないのではないか?」と
一くさり、演説した。簡単にいうと、結婚したら旦那を大切にしなければいけないが、
梅子にとり、お世話になった御近所は「大切な人」で、ご恩返ししなければならない。
従って、旦那と、ご近所の患者とは、両立しないのではないか?という。その後で
幸吉(片岡鶴太郎)が、襖を倒して、ビール瓶を持ったまま隣室に転がり込む茶番劇。
そこで見合い相手の浩介(中林大樹)が、「全く下品」と信側の人々を酷評した上で、
そんな人々の住む町を軽蔑し「将来、山の手に医院を移してはどうか」と、提案した。
浩介の「山の手移設提案」は、即座に梅子から拒絶された。その直後仁王立ちになり
この人達(信たち)は、私にとって大切な人達であり、医者になれたのもこの人たちの
お陰であると説明。「全く下品」という前言を謝罪しろとまで要求した。
浩介は、あきれたような顔をしたが、素直に謝った。「金持喧嘩せず!」か?
梅子の結婚観は、「大切」といっても、質の違いを無視した上での論理を積重ねたもの。
医者としての安定感がないのは、論理と感情乃至は直感・感性を一緒くたにする日本人的
思考に由来するのではないか?論理に強い松岡(高橋光臣)の成長が、梅子を安定させる?
梅子が信と視線を交わして、“この人達は、私にとって「大切な人」”というラスト
大変、意味深長にも聞こえるが、私は、やはり時間つなぎと見た。如何なものか