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梅ちゃん_100回・思い出 [物語]

坂田先生(世良公則)の突然の死に直面して落ち込んでいる梅子(堀北真希)を
元気付ける為に、松子(ミムラ)夫婦や竹夫(小出恵介)が訪ねてくれた。その夜
泊まった松子は、楽しかった昔の事を思い出すと元気が出るのではないか?と、
梅子に元気の出そうな思い出話を促した。しかし幼い日々のダメ梅子(内田未来)は、
惨憺たるもので元気になれなかった。唯一楽しい思い出の「ぜんまい仕掛け人形」も
信郎(山崎光)の仕組み解明の生贄となって分解されてしまった。それでも松子は、
梅子が幼い日々の信郎の後をくっ付いていた事を思い出した。それを回想した梅子は
信郎(松坂桃李)が昔から梅子を気遣ってくれていた事に今更の様に気付いたのだった。
事故当日も必死で梅子を励まし、肩を抱き、手を握ってくれた感触を思い出していた。

朝、信郎と会って様子を聴かれた梅子は、「何時も心配してくれているのだから、人形を
壊されたくらい大目に見なきゃぁ」と言い出して信郎を面食らわす。壊した人形の事を
忘れていた信郎も、それを修復できなかった理由を道具のせいにしていたと聴いて、
「進歩のねぇ野郎だ!」と自分を反省、「悪い事をしたな!」と、帰宅した。直前に
安岡製作所には、高精度加工が必要な油圧式シリンダの急ぎの注文が舞い込んでいた。
親父(片岡鶴太郎)不在で、自分は高級な機械がないから出来ないと注文を断っていた。
梅子の思い出話に発奮した信郎は、「やる気にさせてくれてありがとう!」と梅子に
声をかけて、あっけにとられた顔の梅子を尻目に、勇んで出かけて行った。

いろいろ、紆余曲折あった梅子と信郎だが、なんだか良いムードになってきたのでは?
二人のコミュニケーションが唐突であろうと、互いを高め合う事が出来るのが一番だ。
人間には、もって生れた性分や、相性というものがある。そういうものが、邪魔しあう
のではなく、互いに勇気付け、励まし、創造力を発揮する様に働く事は幸せである。
運やタイミングの良さ悪さもあるが、互いを信頼し、相手のいう事を善意に解釈する事
ができれば良いのである。梅子と信郎の今後の展開が楽しみになってきた。

さて「自分の感情がすぐに表に出てしまい、患者に悪い影響を与えるのでは?」という
梅子の悩みについて、私の感想を書いておきたい。(誰も読みたくないだろうが)
「医者に向いていないのでは?」と悩む梅子は正しい。一般論から言えば「向いてない」
医者に限らず、喜怒哀楽を余り表に出さない性格は、生きる上で重要な要件。特に、
医者は人の生命・健康にかかわっておりミスは許されない。常に冷静沈着が要求される。
父・建造(高橋克美)のアドバイス通り「自分で答えを見つけるしかない」如何なものか

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