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梅ちゃん_99回坂田先生追悼編 [物語]

坂田先生(仏になられたので敬称をつかった。以下省略)が交通事故であの世に旅立った。
昨日放送最後、坂田(世良公則)の誕生パーティの会場に、交通事故の知らせがあったが、
その時に、私はふと、事故死ではないか?と、一瞬思った。そうすれば「出会いと交流、
そして別れ」を地で行く劇的物語になるから。あっけない坂田の死は、正に劇的であった。

劇的な死は、親しい人に大きな衝撃を与える。梅子(堀北真希)は、坂田が買ったケーキに
こだわり、ケーキは全然崩れてなかったのに、どうして坂田は死んでしまったのか?
納得できない様子だった。また看護婦・相沢(銀粉蝶)が「患者の前では、どんなに辛い事が
あっても、暗い顔をしてはいけない」と、注意した。それに対し梅子は「どんなに辛い事が
あっても笑顔を見せる自信なんかありません!」と、やけ気味の返答だった。

いま振り返ってみると、坂田と梅子の出会いと交流は64回放送。=昭和27年に始まった。
梅子が竹夫(小出恵介)の事務所を訪ね、竹夫が階下の坂田医院への治療費返却を梅子に
依頼したことから始まった。その時、急患騒動に巻込まれた梅子は、松岡(高橋光臣)との
デートをすっぽかしてしまい良い線行っていた二人の仲は、また振り出しに戻った?
2012.06.14のブログ「梅ちゃん_第11週63・64回」で私は、緻密な松岡と、大雑把な梅子。
お互いが発想の転換をしない限りなかなか理解し合えないのではなかろうか?如何なものか」
と、締め括った。二人は結局、別れてしまった。

一方、竹夫と坂田医院の看護婦・野島静子(木村文乃)との関係は、最初は最悪だったが
(韓流では常套手段?)73回・昭和30年に一足飛び。竹夫と野島との関係も改善された。
そして、今回、坂田の死に際し、田舎に帰ると言う静子に、「そばに居てくれよ!」
「過去なんて関係ない!関係あるのは未来にどうしたいか、だろう!」と言って、竹夫は
しっかりと静子を抱きとめた。竹夫は「自分の気持を素直に出した」のである。
坂田は、生き方によって梅子に大きな影響を与えると共に、死に際して、竹夫に大きな
決断をさせたのである。

坂田と梅子や竹夫たちとの「出会いと交流、そして別離」は三年という短い期間だった。
人間関係の交流の質や深さは、時間の長短で決まるものではない。様々な偶然や状況、
互いの人間性によって、一瞬、一瞬で決まってくる。松岡の様に理屈で解釈していると
「未知の領域」として取逃がしてしまう。正に、「一期一会」の心境で交流しない限り、
人生にとって何が大切な事か、分からないまま、死ななければならない。如何なものか
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