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「梅ちゃん先生」物語と橋下某 [閑話]

「梅ちゃん先生」物語も、後半戦に入ってスタッフもお疲れのようだ。以前比較した
4ヒロインの物語から考察すると、全ヒロインが、昭和シングル生れ以上の年齢だが、
「ゲゲゲ」の布美枝は、戦後、昭和28年からが殆どで、松下奈緒が最後まで演じた。
「おひさま」の陽子と、「カーネーション」の糸子は、戦前戦後を通じて、主に井上真央と
尾野真千子が主に演じたが、糸子は、晩年、夏木まりを起用してマンネリを凌いだ。
「ゲゲゲ夫婦」と、「糸子」の物語は、戦前・戦中・戦後を生き抜いた成功者の実話を
下敷きにしているから、迫力もあり、主義・主張も明らかで、よくまとまっていた。

「おひさま」の陽子は、有名人モデルはいなかったが、物語全編に奥床しい主張があった。
それに引き換え、「梅ちゃん先生」は、何を主張したいのか?人気のあった井上真央の
「おひさま」は、戦後の語りは昭和25年頃までに絞っていたから、主張が生きた。
「おひさま」の(陽子の)主張は、「心に太陽を」、「女性は太陽」であった。それは
現代社会の家族の崩壊への警告であり、女性・母親・主婦としての自覚への呼掛けだった。

「おひさま」の年老いた陽子(若尾文子)の物語の聞き役、主婦・房子(斉藤由貴)の
家庭も崩壊しかかった状況だった?陽子の物語を聞き、「心に太陽を」、「女性は太陽」
というフレーズを噛締める事によって、房子の心の中に変化が起ったのではなかろうか?
家族の中で目立たない仕事に明け暮れ、損な役割という不満をいう前に、自分が謙虚になり
家族に深い関心を示す様になれたのではないか?房子の家庭は、健全な家庭に戻った!
この物語を視聴した多くの主婦が、房子の様に、様々な出来事に対しても、従来と異なる
柔軟なアプローチができる心境が生まれたのではなかろうか?家族の絆の総元締めである
主婦の心の在り方が、主婦の存在価値、家族の存在価値を高めもすれば、無にもする。

第83話の「梅ちゃん先生」では、頑固な建造(高橋克美)の許可も下りて開業のために
梅子(堀北真希)は大学病院に退職予告。銀行への金策に走る。何だか良く分からないが
下村家の横に、納屋?または倉庫の様な建物があり、其処を診療所に当てるという。
好都合に出来ている。折りしも高度成長の走りでもあり、何でも思い通りになる世に?
私の知人(10年位先輩)も、昭和30年代に数百万円の資金を調達し、それを原資にして
銀行から融資してもらい病院を建てた。あの当時、信用できる人材なら銀行は融資した。

さて、橋下某の「維新八策」を新聞紙上で読んで、「梅ちゃん先生」の梅子のように
何でも、自分の思い通りになると思っているのではないか?と、疑ってしまった。
消費税の地方税化と地方交付税制度の廃止が、最も税の配分にかかわる重大問題である。
橋下は、日本第二の大都会・大阪を地方として考えているから、消費税や地方交付税を
地方で取り立てれば良いという事になるが、弱小地方は、大幅税収減になるだろう。

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