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梅ちゃん先生_78回・1つの見方 [物語]

昨日、今日と合唱関係の用事で、今までブログが書けなかった。
昨日放送分について遅くなってしまったが、記録に留めておきたいと思う。
何と言っても昨日の「梅ちゃん」最大のヤマ場は、資料室において、建造(高橋克美)が
梅子(堀北真希)の脚気に関する論文を褒めるシーンだった。取分け、ほめ言葉「学会で
発表するとか新しいテーマとか、そんな事はどうでも良い!こうして地道に積重ねて行く
事が、医学の発展と、自分の医者としての進歩につながるんだ!」が、素晴らしかった。

この言葉から梅子が医専に入学した直後、同じ班の友だちが、建造に医者の心得を質問
した場面を思い出した。2012-04-29のブログ「梅ちゃん先生・第4週に思う」に書いた。
その時に建造は、「まず、聖職とは思わない事」、「人間は厄介、病気以上に厄介」、
「(医者も患者も)人間、良い勝負です」と言っていた。この言葉から、建造もまた
梅子と同様に、医者仲間の派閥争い、そして権力争い等を快く思っていない事がわかる。
この様な思想は、梅子が尊敬する坂田(世良公則)の「“医者が患者を助ける”というのは
医者の思い上り」とか、「医者は其処に居るだけで良い。」という考え方と相通じると思う。

さて、建造に褒められた梅子は天にも昇る心地だったと思う。
「初めて、初めて、お父さんがほめてくれた!はじめて!」と言った時の梅子の表情は
潤んだ様な瞳、泣き笑いの様な表情だった様に思う。しかし建造から、
無給状態を卒業して助手になれると聞いてから、梅子の様子が可笑しくなってしまった。
「町のお医者さんになりたい!」と言い出した梅子と建造との掛け合いが面白い。
建「せっかく俺が・・・・」、梅「ごめんなさい!」、建「勝手にしろ」、梅「勝手にしろ
じゃなくて、そうしろといって!」、建「言えるか!」、梅「お願い!」
建「やっと・・・やっと俺の期待に応えたと思ったらこれだ!」

建造は、表面的な成果主義ではない。自分なりの理想医療を目指して、悪戦苦闘中?
大学病院という巨大組織の中で、一人でも多くの同志を募って勢力を拡大したい建造は
次男の竹夫(小出恵介)に大きな期待をかけていた?が、竹夫は自分の道を選んだ。
松岡の様な有望な人材も出てきたが、梅子が、期待に応えられる人材になった悦びは、
単なる父親としてのよろこびだけではなかったのではなかろうか?
梅子の思いがけないリアクションが原因だったのか?建造は倒れてしまった。
「人間は厄介、病気以上に厄介」という建造がいった言葉は、この場合にも当てはまる?
梅子が目指す理想と、建造が目指す理想。そんなに大きな違いはなさそうに思うのだが?
梅子は、「自分の気持を素直に表す事」を大切にする生き方である。この良し悪しを
論じても仕方ない。「人間は厄介、病気以上に厄介」なのである。如何なものか
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