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貪欲な人は誰か? [閑話]

最近読む本は、中村仁一著「大往生したけりゃ医療とかかわるな」だとか、
金谷治著「老子 無知無欲のすすめ」などである。
金谷先生(1920年生-2006年没)は、20年以上先輩であり、中村先生は、1940年生れ
従って、1年先輩である。

この様な本を読んでいて、やはり反省すべきは、最も人生経験のある高齢者だと気付いた。
「老子」では、あり余る財産を持ちながら、なお収奪を止めない権力者を批判している。
しかしこの批判を、「権力者」をスケープゴートにして、すましている高齢者は多い。
「大往生・・・云々」では、年寄はどこか具合の悪いのが正常・・中略・・昔の年寄の様に、
年をとればこんなもの、と諦める事が必要・・・・以下略、という様なことが書いてある。

自然の営みは天地の恵みも有れば、災害もあり、全体的に均衡化されるが、
人間の営みは格差の拡大を生む。
それは生物が、エントロピー増大の法則に逆らった存在だからだ。
社会保障も、やればやる程、格差を拡大するだけである。
我々人間には、他の動植物の様に、本能のままに生き、自然と一体化できない。
人間の知識が、格差を広げ、それが、楽を増すと共に、苦を限りなく増していく。
しかし人間の知恵は、様々な知識から創生されて、人間のノウハウを蓄積する。

現代、日本では、特に過去に比べて、経験を積んだ年寄が、知識を知恵に転換し
つつましく生きる事を忘れてしまっている人が多いのではないか?
私は、中村仁一先生のお説を拝読し、私が日ごろ考えている事が正しいと確信した。
私は、「免疫力」の3冊の本を読んで、ガンの三悪治療は受けまいと決心し、従って
74歳の時ガンで他界した父の年齢に近づいたが、がん検診は受けないで良いと思った。
日頃、免疫力の維持に精一杯努力し、免疫力が低下してガンになり、免疫力向上の
有効な手立てがないなら、潔く、中村先生のすすめる「自然死」を選ぶ。
実質的に無意味な延命のために、医療費を使うのは、格差を増大させるのみである。

改めて問おう!貪欲な人は誰か?
高齢者はよく考えよう!命を変に惜しみすぎるのも、金を惜しむのと同じでは?
いや、金を惜しむ以上に貪欲な行為ではなかろうか?
「自然死」による大往生は、貪欲な人生を手放す素晴らしい方法では?如何なものか
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世論調査_'12.07.10で思うこと [閑話]

今朝の朝日新聞に、次期政権に関する世論調査なるものの概要が紹介されていた。
質問の形態からしていかがわしい。民主党中心、自民党中心、自民・民主中心、そして
民主党と自民党以外の政党の連立、を選択肢としたアンケート調査である。
結果は、
1.自民・民主両党中心:36%、2.民主党と自民党以外の政党の連立:25%
3.自民党中心:17%、4.民主党中心:7%、
この調査で問題なのは、全項目の割合を合計しても85%にしかならない点、そして
「自民党と民主党以外の政党の連立」という項目がないこと。明らかな意図がある。
回答を誘導する意図の質問はたいへん問題だと思う。いわゆる誘導尋問。
政党支持の調査によると、支持政党なし、回答なし等の無党派層は、63%という。

従ってこの杜撰な調査結果を踏まえると、上記調査の85%は、無党派・63%のうち
48%を含むのか?それとも、その層別も出来ない結果なのか?全くわからない。
私の憶測では、無党派層の多くが、興味半分に答えた結果が多く含まれていると思う。
従って、この結果は、殆ど、何の意味も見出せない「ないものねだり」?
但し、大新聞が、こんな世論調査結果を一面に掲載する日本の政治風土に関しては
色々と、推察する事が可能である。

昨日のブログで、「政治は手続き、段取りである」という観点を取り入れて書いた。
「手続き、段取り」を蔑ろにする事は、秩序を否定する事である。
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」淡白で忘れっぽい性格の日本人には、すぐ改革だ、維新だ、
革命だと騒ぐのが、「新しい」と思い込む馬鹿が多い。日中戦争から第二次世界大戦に
突入し、多くの犠牲者と塗炭の苦しみを味わった無秩序と混乱の凄まじい社会の怖さを
もう忘れ去っている。この無秩序に至った理由は、日清・日露戦争勝利の勘違いだ。

国民が「ないものねだり」を軍部に押付けてしまったにも関らず、敗戦後の日本は、
その反省もなく、軍部をスケープゴートにした。現代の日本も、増税よりも何よりも
現実を認識して、スケープゴートに逃げ込まない事である。2009年の総選挙で国民の
下した審判は、明らかに間違っていた。その自己責任から目を逸らし、民主党、更に
小沢一郎をスケープゴートにして、「ないものねだり」を今後も続ける限り、
日本に明るい未来は無い。60%前後の無党派層の皆さんは、日本の未来を担っている。
一人でも多くの人が、真面目に日本を考える必要がある。
橋下某も小沢一郎と同じで、権力を握る為には手段を選ばない信用できない人間?
「ないものねだり」をせず、自助、共助を優先させる社会を築こう!如何なものか
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国会中継_'12.07.09で思うこと [閑話]

そろそろ梅雨明けか?と思う久々の青空の広がりだったが、蒸暑い思いをした。
散歩から帰宅して、今日の国会中継を録画で見た。

自民党・谷垣総裁、小池百合子、国民の生活が第一の牧義夫、公明党の斉藤鉄夫議員等の
質疑を拝聴した。私の関心は、参議院に送られて、社会保障と税の一体改革法案が、
どうなるのか?その後の8月or9月頃の解散総選挙はあるのか?
それを予測するための録画視聴であった。
自民党の谷垣総裁、小池百合子議員の質疑では、民主党における本法案に対する造反を
最大の問題にした。民主党の3党合意内容に関する信頼が傷ついたのではないか?と
いう点を突き、今日にも結論される造反議員への処分如何では参議院の審議において
重大な決意をしなければならない、と迫っていた。

自民党のポイントは、「政治は手続き、段取りである」という点を論拠にしていること。
今日の質疑を聴いていて思い出したのだが、民主党は、年間16.8兆円の無駄が省けると
して、バラマキ政策を掲げた。そして一番大切な問題は、自民党や公明党が消費税増税と
いう最も選挙民の嫌う増税を旗印にしたのに対して、バラマキの上に、16.8兆円の
埋蔵金掘り起こしで、増税は必要ないと言った事である。この落差に国民は騙された。
民主党は、明らかにマニフェストという魔法で国民を欺き政権を盗んだのである。
政権奪取の基盤である「手続き、段取り」に明らかな間違いがある以上、いくら
3党合意で、消費税増税と社会保障の一体改革を通したからと言って政権を続行する
根拠があるとは思えない。

小池百合子議員は、社会保障と税の一体改革だけでなく、自身の詳しい「安全保障」に
領域を広げて、民主党の政権担当能力の低さを突いた。「手続き、段取り」という点から
民主党の政治手腕は後手後手に終始し、政治主導も、スタンドプレーが多くて、実質的
政治的成果は、プラスよりもマイナス面が多い?国民の生活が第一の牧義夫議員は、
民主党内での「消費税増税と社会保障の一体改革」3党合意プロセスを内部告発していた。

小沢一郎の今回の法案反対と離党に関して、世論では理解できない、と言っている様だが
私は、「政治は手続き、段取りである」という観点からすれば、小沢一派に正統性がある
と思っている。日本人は「喉元過ぎれば熱さ忘れる」淡白で忘れっぽい性格であり、かつ
「味噌も糞も一緒にする」論理性も欠如した国民性だから、民主党も政権が盗れ、小沢も
生き残れる? 注意すべきは、小沢一郎の正統性は、場当たり的正統性という事である。
今後の見通しだが、私には混沌としている様に思える。自民・公明が、3党合意のために
妥協した内容によって、増税は一時凌ぎの歳入増加案にしかならなくなった。「入るを
測って、いずるを制する」精神なくして国家財政再建はおぼつかない? 如何なものか

余談であるが、今年のシーズン入りからゴルフの調子が今ふたつばかり悪くなり
懸命にリハビリ中である。筋トレに本格的に「スクワット」を取り入れた。
最近では、30×10=300回/日を目途にし、素振りとアプローチ練習も練習量を上げた。
「スクワット」は、免疫力の本を三冊ばかり読んだ時に仕入れた知識である。
散歩や他の筋トレも続けているが、「スクワット」で、膝の違和感も解消した。
スロージョギングも、頻度は少なくなったが、20~40分程度/1回、続けている。
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「梅ちゃん先生」物語と橋下某 [閑話]

「梅ちゃん先生」物語も、後半戦に入ってスタッフもお疲れのようだ。以前比較した
4ヒロインの物語から考察すると、全ヒロインが、昭和シングル生れ以上の年齢だが、
「ゲゲゲ」の布美枝は、戦後、昭和28年からが殆どで、松下奈緒が最後まで演じた。
「おひさま」の陽子と、「カーネーション」の糸子は、戦前戦後を通じて、主に井上真央と
尾野真千子が主に演じたが、糸子は、晩年、夏木まりを起用してマンネリを凌いだ。
「ゲゲゲ夫婦」と、「糸子」の物語は、戦前・戦中・戦後を生き抜いた成功者の実話を
下敷きにしているから、迫力もあり、主義・主張も明らかで、よくまとまっていた。

「おひさま」の陽子は、有名人モデルはいなかったが、物語全編に奥床しい主張があった。
それに引き換え、「梅ちゃん先生」は、何を主張したいのか?人気のあった井上真央の
「おひさま」は、戦後の語りは昭和25年頃までに絞っていたから、主張が生きた。
「おひさま」の(陽子の)主張は、「心に太陽を」、「女性は太陽」であった。それは
現代社会の家族の崩壊への警告であり、女性・母親・主婦としての自覚への呼掛けだった。

「おひさま」の年老いた陽子(若尾文子)の物語の聞き役、主婦・房子(斉藤由貴)の
家庭も崩壊しかかった状況だった?陽子の物語を聞き、「心に太陽を」、「女性は太陽」
というフレーズを噛締める事によって、房子の心の中に変化が起ったのではなかろうか?
家族の中で目立たない仕事に明け暮れ、損な役割という不満をいう前に、自分が謙虚になり
家族に深い関心を示す様になれたのではないか?房子の家庭は、健全な家庭に戻った!
この物語を視聴した多くの主婦が、房子の様に、様々な出来事に対しても、従来と異なる
柔軟なアプローチができる心境が生まれたのではなかろうか?家族の絆の総元締めである
主婦の心の在り方が、主婦の存在価値、家族の存在価値を高めもすれば、無にもする。

第83話の「梅ちゃん先生」では、頑固な建造(高橋克美)の許可も下りて開業のために
梅子(堀北真希)は大学病院に退職予告。銀行への金策に走る。何だか良く分からないが
下村家の横に、納屋?または倉庫の様な建物があり、其処を診療所に当てるという。
好都合に出来ている。折りしも高度成長の走りでもあり、何でも思い通りになる世に?
私の知人(10年位先輩)も、昭和30年代に数百万円の資金を調達し、それを原資にして
銀行から融資してもらい病院を建てた。あの当時、信用できる人材なら銀行は融資した。

さて、橋下某の「維新八策」を新聞紙上で読んで、「梅ちゃん先生」の梅子のように
何でも、自分の思い通りになると思っているのではないか?と、疑ってしまった。
消費税の地方税化と地方交付税制度の廃止が、最も税の配分にかかわる重大問題である。
橋下は、日本第二の大都会・大阪を地方として考えているから、消費税や地方交付税を
地方で取り立てれば良いという事になるが、弱小地方は、大幅税収減になるだろう。

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梅ちゃん先生_82回・私の見方 [物語]

今日は、第82話の展開の仕方について、多少、批判的見方を述べてみたいと思う。決して
ケチをつけるのではない。悪気のない正直な感想だから、善意に解釈して頂ければ幸いだ。

一番、気になったのが、涼子に対するギラン・バレー症候群の診断結果を言渡す場面だった。
ネットで調べると、この病気には、神経伝達速度検査、筋電図検査、髄液検査、血液検査、
細菌学的検査・免疫学的検査など色々な検査方法がある。昭和30年は、レベルが低かった?
それでも、患者にとっては驚天動地の診断結果を、視聴者には簡単そうに見えた検査だけで
簡単に宣言して居る様に思えた。梅子(堀北真希)は正に権威を笠に着た大学病院の先生?

ホームドラマに、専門的な医学の話を織込むのは難しいだろう。私はそういう事を問題に
したいのではない。「梅ちゃん先生」という物語は、大学病院の様な患者との距離をおかぬ
身近な存在としての町医者になりたい梅子を描いているのではないか?ならば、あの様な
態度で良いのか?あれでは、大学の権威を笠に着た大学病院の先生そのものではないか?
大学に居る時には権威を笠に着て、町医者になったら豹変するというのでは不味いのでは?
ナレーションを使うとか、色々検査して出た結論だとか、言葉を補うべきではなかったか?

もう一つは、坂田(世良公則)が、建造(高橋克美)の見舞いに来た時のことである。
坂田はさんざん梅子を褒めちぎった後で、「あんな娘が居るだけでありがたいと思った方が
良い!」、「チャンと認めてやれ!逃げるな!」と建造に迫り、最後に「梅子君は、
あんたの事を愛しているから、愛しているから・・・・」というセリフを言って病室を出た。
私は、「愛とは関心であり、責任」だと思っている。「医者の不養生」という事もあり
建造と共に、梅子も、建造の病気に気付かなかった事は大目に見ても良い。しかし建造が
やっと認めてくれた直後に、開業の話をはじめてするのは、建造への配慮がなさ過ぎる。
梅子が、建造に対して、育ててくれ、お世話になった事に深い感謝の念は持っていても、
“愛”と呼べるほど崇高な精神状態には至っていないだろう。“愛”の定義など曖昧な国
日本ではどうでも良い事かも知れない。しかし梅子が尊敬する坂田が、そんないい加減な
先生で良いのだろうか?そういう先生を尊敬する梅子もちっぽけな先生になるのでは?

坂田先生は、元々、敵前逃亡した卑怯未練な人間だから、いい加減な先生かも知れない。
私が思い描く梅子も、私の勝手な想像による偶像であり、「梅ちゃん先生」が描く人物は
皆、何処にでもいる平凡で、欠点や間違いの多い庶民を描きたいのだと思う。そういう
観点を再確認する意味も含めて、批判的見方を示してみた。如何なものか
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梅ちゃん先生_81回・私の見所 [物語]

昨日の予想通り、弥生(徳永エリ)は坂田(世良公則)にホの字。涼子(田崎アヤカ)は失恋。
私の人(劇中人物)を見る目も中々のものだと自画自賛している。何の役にも立たぬ目だが?
私の見所であるが、まず彼氏に決別の手紙を送りつけられて落ち込んでいる涼子を慰める梅子
(堀北真希)とのやり取りである。梅子は「去るものは追わず」「未来を見つめて生きる」事を
涼子に勧めるが、その時、ふと偉そうに言っている自分は「未来を見つめて生きているか?」
自問自答していた。梅子は「自分の気持に素直に生きる」事を大切にしてきた。しかしこの事は
以前にも指摘したが、未来志向型ではなく現在志向型である。計画性のある生き方とは違う。

父親の反対する理由の考察や、父親説得対策等を涼子から聞かされた梅子であるが、現実に
どう行動するかは、建造(高橋克美)の病が良くなってから正々堂々とやると言っていた。
梅子の行動には確かに場当たり的なものもあるが、“正々堂々”の精神に貫かれていたのだ。
松岡(高橋光臣)から建造の病状が落着いたら、再度説得する様に勧められたが、梅子は、
松岡の理詰めの話に納得しなかった。 その理由は、「正々堂々」の精神だったのである。
涼子の“自由奔放”なところは、彼氏から見れば欠点だったかも知れないが、魅力的とも
いえる。しかし「正々堂々」の精神にやや欠ける所があった。それを補えば「鬼に金棒」?

次の私の見所は坂田にポッときた弥生の演技である。弥生を演じる徳永エリは、坂田演じる
世良公則よりも33才も年下、父と子ほどの年の差がある。それなのに、徳永エリは、実に
自然に坂田にいかれてしまった娘役を演じているのには感心した。
坂田医院で勤めた翌日の弥生は「何か変」といわれる状況に陥っていた。弥生曰く
「坂田先生、素敵!何だか~男なの!あんな男の人はじめて!」と、男経験のある素振り。
「面子とか出世とかに明け暮れている人たちと全然違う!」とべた褒め。坂田に会いたい
弥生は、迷惑がられている坂田医院にまた行って、梅子がなぜ坂田医院に来られないのか?
坂田に問い詰められる。優しく手を握られ梅子に口止めされた事を何もかも吐いてしまう。
その後自分から聴いた事は内緒に!と頼む弥生に坂田は、そんなに困るのなら何故話した?
と逆に居直られた。「だって先生が・・・」と握られた手を見ながら恨めしそうな弥生の表情が
「かわゆい!」というか?何と言うか?徳永エリは、素晴らしい役者さんではなかろうか?

因みに、梅子の父親役の高橋克美は、世良公則よりも6才年下である。
役者は、役によって化けるから年齢がよくわからないが、世良は、若い女性に惚れられる
良い役を貰ったものである。坂田役は独身なのだろうか?往年のビッグネーム・世良に
してみれば女にもてもての人生だったろうから、坂田役の有難味も感じないかも知れぬ。
しかし人生はその時々の積み重ねでしかない。世良程の経験者なら、「梅ちゃん先生」で
演じられる喜びを素直に感じ取っているに違いないと思う。 如何なものか
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梅ちゃん先生_80回・恋愛検定という見方 [物語]

今日の話題は、1)患者として言う事を聴かない建造(高橋克美)の我儘を封じた
 「あれを皆に言いますよ!」という看護婦・山下(川俣しのぶ)の謎めいた言葉。
 2)患者・並木涼子(田崎アヤカ)と、梅子(堀北真希)との恋人と付き合う法の会話。
 3)資料室での梅子と松岡(高橋光臣)との甘え方及び開業費用等の話を含むやり取り。
 4)梅子に頼まれて坂田医院に行った弥生(徳永えり)が、坂田(世良公則)に美人と
 言われる話。5)梅子が帰宅途中、安岡製作所に寄り、信郎(松坂桃李)と恋人・咲江
 (佐津川愛美)と会話を交わす場面など、今後の展開の為の下地作りで纏まりがない。

こういう展開の場合は、一見バラバラに見える話に、ある程度共通点を見出す事も面白い。
今回、共通点として“人間関係における人情の機微”に注目したいと思う。どういう事か?
例えば涼子には彼氏が居てそれが彼女の元気の基になっている?梅子が、自分は松岡に
プレゼントなんか貰った事がないと嘆いて見せた時も、涼子は梅子に、「女の方にも問題
がある。甘え方が足りないのではないか?」とアドバイスする場面があった。
この場合、涼子の方が、男女関係の“人情の機微”に通じているといえるかどうか?

もう1つ例を引くと、私の言いたい事が、より鮮明に浮き出てくると思う。それは咲江の
「信郎さんは、梅子さんに対する時と、私の時とでは、態度が違う」と言った場面である。
梅子も咲江も、制作品をうっかり地面に落としたのだが、咲江には「いいよいいよ!」と
優しく言ったが、梅子には「1つ貸しだな!」と厳しかった。「優しい方が良いだろう」と
信郎は咲江に言って、咲江も頷いていたが、どこか、納得の行っていない顔だった。
更にもう1つの例は、坂田から「美人の女医さん」と言われ、弥生は相当坂田にいかれた?
梅子の代りに坂田医院に行った弥生は、社交辞令と思われる坂田の言葉を真に受けたのでは?
何せ、弥生は家族から「可愛くない」と思い込まされて育ったと言うから、男性の甘言には
免疫性が低く、慣れていない為に、坂田の甘い言葉に容易に感染してしまった?

梅子は、信郎とは幼馴染で気のおけない仲だし、松岡も気取った付き合いでは無い。
涼子に教えられて、資料室で出会った松岡の肩に寄り掛かり、足りないといわれた甘え方を
練習してみたが、「大丈夫?疲れているみたいだけれど」と松岡に言われてしまった。
まあ、ほっしゃんの恋愛検定で言えば、梅子はどのレベル?「中級」程度だろうか?
弥生は正に「入門」レベル?そして涼子は思い込みが激しいから、どうも「初級」落第臭い?
咲江は、「初級」クラスとはいえ、信郎への思いは本物で、合格ラインか? さて
それにしても看護婦・山下の「あれを皆に言いますよ!」という謎の言葉が気がかりだ。
建造には良い奥さん(南果歩)がいる。まさか男女問題ではなかろう。如何なものか
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小沢氏ら離党届と梅ちゃん先生_79回 [閑話]

小沢氏ら50名が、民主党に離党届を出した。(以下のURL参照)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0200N_S2A700C1000002/ 
【衆院議員】(38人) (当選14回)小沢一郎 (当選5回)東祥三、山岡賢次
(当選4回)牧義夫 (当選3回)小宮山泰子、鈴木克昌、樋高剛
(当選2回)青木愛、太田和美、岡島一正、古賀敬章、松崎哲久、横山北斗
(当選1回)相原史乃、石井章、石原洋三郎、大谷啓、大山昌宏、岡本英子、笠原多見子、
  金子健一、川島智太郎、木村剛司、菊池長右エ門、京野公子、熊谷貞俊、黒田雄、
  瑞慶覧長敏、菅川洋、高松和夫、玉城デニー、中野渡詔子、萩原仁、畑浩治、福嶋健一郎
  三宅雪子、水野智彦、村上史好
【参院議員】(12人) (当選2回)主濱了、広野允士、森裕子 (当選1回)佐藤公治、
  谷亮子、友近聡朗、外山斎、中村哲治、はたともこ、姫井由美子、平山幸司、藤原良信
当初の離党届から【衆院議員】(当選2回)の階猛、辻恵を削除し再届という失態を演じた。
福田衣里子や先日のブログ「見かけによらぬ人」で取上げた田中美絵子は、次の選挙の公認
と資金を約束されて、離党しなかった?というネット上の噂を目にしたので紹介しておく。
今後の日本の政治が、「梅ちゃん先生」物語と同様に先が読めない展開になっている。
物語の方は大勢に影響ないが、政治はいろいろ影響も大きい。ほどほどに願いたいもの。

今日の梅子(堀北真希)と松岡(高橋光臣)の二つの対話を取上げ、その見方を書いてみた。
1つは、「尊敬する坂田先生(世良公則)が、何時も患者の傍に居る。」という話。
この“傍”というのは物理的距離ではなく、心理的距離だと梅子は解説していた。これは、
患者との心理的距離が、町医者の治療に比べて、大学病院での治療の方が遠いという事だ。
町医者は、患者の情報(一般的背景や家庭の事情等)を様々な人間関係や生活環境の中で
知る機会が多く、当然、心理的に身近な存在である。こんな一般的な事は、当り前?
今頃になって、そんな事で建造(高橋克美)の期待を裏切るとは!よく理解できない。

もう1つは、それだけ思いつめて建造に認めて欲しかった開業の事を、松岡から、病状が
回復したらもう一度ちゃんと話をする様に勧められ、「その話は当分いいの!」と返事。
松岡から、建造の倒れた事と、開業の話とは科学的に無関係だと説明されて、今度は、
松岡に「松岡さんは理屈ばっかりだからわからないの!」と、反対に噛付く始末である。

梅子には梅子の論理があるのだろうが男社会には通じない。女性論理と男性論理の衝突?
女性は、地道な自分自身の体験をベースに着実に成長していく?男性は、世間の常識や、
科学的知識、論理を積み重ね、それによって選別された経験を重要視する。最終的到達点
あるいは、境地は似た様なもの?しかしその過程でのズレは大きい? 如何なものか
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梅ちゃん先生_78回・1つの見方 [物語]

昨日、今日と合唱関係の用事で、今までブログが書けなかった。
昨日放送分について遅くなってしまったが、記録に留めておきたいと思う。
何と言っても昨日の「梅ちゃん」最大のヤマ場は、資料室において、建造(高橋克美)が
梅子(堀北真希)の脚気に関する論文を褒めるシーンだった。取分け、ほめ言葉「学会で
発表するとか新しいテーマとか、そんな事はどうでも良い!こうして地道に積重ねて行く
事が、医学の発展と、自分の医者としての進歩につながるんだ!」が、素晴らしかった。

この言葉から梅子が医専に入学した直後、同じ班の友だちが、建造に医者の心得を質問
した場面を思い出した。2012-04-29のブログ「梅ちゃん先生・第4週に思う」に書いた。
その時に建造は、「まず、聖職とは思わない事」、「人間は厄介、病気以上に厄介」、
「(医者も患者も)人間、良い勝負です」と言っていた。この言葉から、建造もまた
梅子と同様に、医者仲間の派閥争い、そして権力争い等を快く思っていない事がわかる。
この様な思想は、梅子が尊敬する坂田(世良公則)の「“医者が患者を助ける”というのは
医者の思い上り」とか、「医者は其処に居るだけで良い。」という考え方と相通じると思う。

さて、建造に褒められた梅子は天にも昇る心地だったと思う。
「初めて、初めて、お父さんがほめてくれた!はじめて!」と言った時の梅子の表情は
潤んだ様な瞳、泣き笑いの様な表情だった様に思う。しかし建造から、
無給状態を卒業して助手になれると聞いてから、梅子の様子が可笑しくなってしまった。
「町のお医者さんになりたい!」と言い出した梅子と建造との掛け合いが面白い。
建「せっかく俺が・・・・」、梅「ごめんなさい!」、建「勝手にしろ」、梅「勝手にしろ
じゃなくて、そうしろといって!」、建「言えるか!」、梅「お願い!」
建「やっと・・・やっと俺の期待に応えたと思ったらこれだ!」

建造は、表面的な成果主義ではない。自分なりの理想医療を目指して、悪戦苦闘中?
大学病院という巨大組織の中で、一人でも多くの同志を募って勢力を拡大したい建造は
次男の竹夫(小出恵介)に大きな期待をかけていた?が、竹夫は自分の道を選んだ。
松岡の様な有望な人材も出てきたが、梅子が、期待に応えられる人材になった悦びは、
単なる父親としてのよろこびだけではなかったのではなかろうか?
梅子の思いがけないリアクションが原因だったのか?建造は倒れてしまった。
「人間は厄介、病気以上に厄介」という建造がいった言葉は、この場合にも当てはまる?
梅子が目指す理想と、建造が目指す理想。そんなに大きな違いはなさそうに思うのだが?
梅子は、「自分の気持を素直に表す事」を大切にする生き方である。この良し悪しを
論じても仕方ない。「人間は厄介、病気以上に厄介」なのである。如何なものか
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