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梅ちゃん先生_76回・1つの見方 [物語]

第74話では、梅子(堀北真希)も一人前の医者になり、論文作成も松岡(高橋光臣)の
サポートなしでも実績をあげ、父・建造(高橋克実)も密かに認めるレベルになった。だが
76話では第一内科と第二内科との派閥争いの影響で「肝疾患の分類」というテーマの論文を
別の人物に引継ぐ様、重岡(池田成志)にいわれた。この事が梅子には相当ショックだった?
梅子がいくら一人前で、良い論文も書ける様になったとはいえ、医者になって二年半の
駆け出しに属するだろう。普通なら、そういう裏事情があれば、仕方ないと考えるのでは?
しかし梅子は、そんな事にお構いなしに落ち込んだ。矢張、梅子は大物?

この落ち込みが、信郎とその恋人・宮田咲江(佐津川愛美)とのダブルデート中に炸裂。
梅子にとっては、派閥争いや意地や見得は、無用の長物の様で、「そういう事に関係なく
治療や研究できる病院」を理想と考え、松岡に同意を求めたが、求めること自体が無茶!
それなのに松岡が同意しない事を怒って「松岡さんにはガッカリした」と自爆してしまった。

梅子は、心優しい松岡をまたまた怒らせた。だが、この事を梅子は、まるで他人事の様に
「松子(ミムラ)夫婦や信郎たち二人は幸せそうなのに、私だけどうして駄目なのか?」と
信郎(松坂桃李)たちの前で嘆いて見せた。信郎からは「ダメってきめつけんなよ!」と
注意され、咲子からは「男女の仲は山あり谷ありですよ!」となだめられた。
松岡は、常に梅子の事に注意を払って気遣っている。「無関心は愛の反対語」という言葉は
マリーテレサの言葉であるが、松岡は、梅子の事を、心の深いレベルで愛しているのだ。
梅子は、松岡の愛に甘えているといえる。梅子は松岡に、何処まで関心を持っているのか?
未だに松岡の家庭状況等、彼の事は何一つ分かっていない。信郎でさえ、最近付合い始めた
咲江の事を、二丁目の乾物屋の娘だと知っていた。梅子の成長幅はまだ多く残っている。

松岡は梅子に‘最近の論文’の件で、「落ち込まない様に!」と、優しくアドバイスした。
ダブルデートの件も、本来なら“無駄”だと断る所を、梅子の気持を気遣って承知したのだ。
ダブルデートで「最終列車」という映画を観た後の喫茶店で、咲江と信郎や梅子が映画の
ラストシーンに感激する話に、チョッと水を注す様な批評を松岡がした。それが梅子自爆の
呼び水となったのだが、松岡のチョッと風変わりな批評は、若い男の見得の様なものだ。
‘いき’を競い‘見得’を張らない男は、もう相当のお年頃?いや男は死ぬまで治らない?
後は、梅子が無料で咲江のご近所の老人・木島(野村昇央)を往診する話。それをキッカケに
安岡の上さん(大島蓉子)や三上の上さん(岩崎ひろみ)はじめ、ご近所の大勢も診てもらう。
結局、梅ちゃん先生が、町医者になるための狂言回しの一部だったわけである。梅子が
町医者になる為に、大学病院内での切磋琢磨や、意地や見得まで否定することは無いと思う。
何事も良い面もあり、悪い面もある。良い面ばかりのものなどない。如何なものか
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