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梅ちゃん_第11週・梅子と松岡 [物語]

梅子(堀北真希)と松岡(高橋光臣)の微妙な関係については、第10週では、梅子の
一升酒を呑む豪快さと、「前後するのは苦手」という性格から、今後を占ってみた。
第11週は梅子が、松子(ミムラ)に言った「自分の気持に正直になれるって良いネ!」と
いった言葉から、占ってみたいと思う。この言葉は、松子が、加藤(大沢健)に、結婚を
申し込まれて、どうするのか?案じながら、梅子が加藤の態度を形容したものである。
以前、あかね(宇野実彩子)の結婚宣言で、竹夫(小出恵介)との関係が破綻する時にも
梅子は、「自分の気持に正直になれたら良いのに!」というような事を言っていた。

そういう人生観の梅子にしてみれば、松岡の言動は、作為に満ちている様に見えるのでは?
例えば、論文完成の祝に映画のデートを忘れて、すっぽかした翌日、梅子が謝ろうとすると
松岡は、「自分も行けなかった」といった。しかし弥生(徳永えり)から、それは、松岡の
優しい気遣いで、本当は、待ち合わせの場所に行っていたと聞かされてしまう。この場合、
梅子は喜べるタイプだろうか?もっとストレートに、気持をぶつけて欲しいかも知れない。
梅子は、松岡に対して、アンビバレントな気持を抱いているフシがある。梅子にしたら
デートを忘れたのは、松岡に対する気持がないのではなく、自分の遭遇した状況に応じて
全力を尽くすのが梅子のいう「自分の気持に正直に生きる」事なのだ。其処には、問題も
あるだろう。それを互いに補い合って生きていくのが、自分に正直な生き方なのだろう。

一方、松岡は、デートをすっぽかされて、梅子の気持を量りかねていた?その証拠に
松岡が「自分も行けなかった」と梅子に話したのをこっそり聞いていた弥生が、松岡に、
「お互い好き同士・・・・云々」と言った後、松岡は動揺して器具を取り落としてしまった。
松岡もまた、梅子が自分の気持に正直だから梅子の気持が自分に向いていないと思った?
松岡の「自分に正直な生き方」と、梅子のそれとは、少しずつ、微妙にすれ違っている?

その事について66回の安岡製作所の信郎(松坂桃李)と幸吉(片岡鶴太郎)との親子喧嘩が
大きなヒントである事に気付いた。喧嘩の原因は、新人を雇って仕事を請けたが、新人が
役に立たず、仕事を請けられなくなった事だ。幸吉は、出て行った信郎を追うな!といって
「工場をやってくには、注文受けるか断るか?そういう判断も必要なんだ。余裕があっても
 断り、無理しても受ける・・・理屈じゃないからよ。多少失敗して覚えてくしかないんだよ。
 だから今、苦しむだけ苦しまさせてやってくれ!」
これは商売の駆け引きと言ってしまえばそれまでだが、「正直な自分の気持」とは、結局
正しい判断という事につながる。松岡が「自分も行けなかった」と嘘をつくのも、結果が
素晴らしい成果を上げるという判断がある。梅子が、よその病院で急患に出会い、そこの
救援に奔走してデートを忘れたのも大きな人生の成果のためという判断?如何なものか
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