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梅ちゃん_56・57回 生と死 [物語]

「梅ちゃん先生」の56・57回は、“生と死”を考えさせてくれる。心中未遂患者・弓子
(馬渕英俚可)が、どうして死のうと思ったのか、理解できない梅子(堀北真希)は、
また患者の人生に介入していく。「どうして死なせてくれなかったか!」という弓子に、
梅子の父・建造(高橋克実)が、「生憎、生かすのが医者の仕事だ。」と答えていた。
医者は、そういう意味で人の人生に大きく関わっているのである。医者は人間の“生と死”に
自分なりの考え方が出来て一人前?検査室の岡部(品川徹)も梅子の事を「蛙の子は蛙」と
言っていた。建造も、患者が退院して幸せにやっていけるか?何時も心配していたという。

梅子は、篠田(正名僕蔵)とはまた異なるタイプの“生と死”の問題を抱えた弓子によって
さらに鍛えられているのである。今回も、岡部のヒントを、弥生(徳永えり)に翻訳して
もらい、閉ざしていた弓子の心を少し開くことができた。分かった事は、愛する人を戦争で
失った事。そして余裕も無い生活の将来を考えると怖くなってしまった、という。
弓子の年は、姉・松子(ミムラ)と同年の28才。梅子は、姉と比較していた。

それで思い出すのは、最近の朝ドラ・「おひさま」や「カーネーション」の人物の「死」である。
「おひさま」では、ヒロイン・陽子(井上真央)の長兄・須藤春樹(田中圭)の戦死だ。
春樹は、陽子の親友・真知子(マイコ)と相思相愛の仲で真知子のショックは大きかった。
陽子のもう1人の親友・育子(満島ひかり)も、東京大空襲で被災。その時助けてくれた
医大生・上原(高橋一生)と共に、再度、空襲に会う。そして上原は天国に召された。
陽子と真知子が必死で上京し、大変な混乱の中、病院に入院中の育子に再会したとき
育子は、「・・・・上原さん 恋が出来て良かったと言ってくれた。私も好きだなーって思った。
それなのに私 どうしたら良いかわかんねーよ!ねー! どうしたら良い?」と泣き崩れた。
「カーネーション」の糸子も、結婚した亭主は出征して、帰らぬ人となった。

生きたくても戦争で沢山の人が死んで行った。さて今度は「生」について語ろう。1つ目は、
真田(平岳大)を探していた竹夫(小出恵介)が、松子(ミムラ)に結果報告をした時の話。
真田は、東京に戻った事までは分かったが、引越して消息が分からなくなっていた。直近迄
住んでいた家の大家に松子の連絡先を教えたのが唯一の今後の手掛かり。松子は真田の事を
「私の好きになる様な人じゃない。お酒は呑む、仕事はいい加減、それに女好き。会社を
辞めたというから又、身を持ち崩したのではないか?と心配しただけ」と、真田を貶した。
それに対して竹夫は「つまりは好きだったんだ。離れて後悔してるんですね。」という。
松子の「ちがう」という声には力が無かった。竹夫は、あかね(宇野実彩子)を回想しながら
自分にもズッと後悔している事がある、姉さんには後悔して欲しくなかったと言った。

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