SSブログ

連続TV小説あれこれ [閑話]

NHK連続TV小説は、2008年度の下半期の「だんだん」で、急に見る気になった。その後、
中休みして2010年度1年間「ゲゲゲの女房」、「てっぱん」、2011年度上期「おひさま」を
見た。連続TV小説の長い歴史の中で、ほんのわずかばかり見た位で、あれこれ書くのも
おこがましいが、この4つのドラマを中心に、連続TV小説とは一体何か?私なりに考えた。

「だんだん」を見るキッカケは、ドラマの始まる直前に島根に旅行した事に尽きる。
当時のブログに書いたと思うが、「だんだん」のある事も知らず、初めて島根に旅行した
帰宅直後に、偶然番組を見て、何か?縁を感じてしまったのである。こんなことから、
NHK連続TV小説は、地方に興味を感じて見ると言うのがあると思う。そういう観点からは、
2009年度下期の「ウェルかめ」も、徳島という場所が、私には比較的縁の薄い土地柄だから
みる意欲はあったが、物語や俳優に今ひとつ魅力が無く、結局は見続けられなかった。
従ってNHK連続TV小説をズッと見続けている人達は、惰性で見ているのでなければ、何か
魅力を感じているのだろうと思う。私が感じたNHK連続TV小説の魅力とは何か?考えた。

「だんだん」と「てっぱん」は、まず、ストーリーのドラマチックな展開である。
筋に無理があるのは承知しながら、“次はどうなるの?”と、ハマってしまうのだ。
「だんだん」では生別れの双子の邂逅、「てっぱん」では出生の秘密の曝露を、同じ18歳で
経験する所からドラマが始まるのである。私の様に、演劇、ドラマを良く知らないものには
一発で、ハメられてしまう必殺技ではなかろうか?しかし何度も同じ技にはかからない?
「ゲゲゲ」は実話だからドラマチックな展開はない。私にとっての「ゲゲゲ」の魅力は、
ゲゲゲワールド即ち水木ワールドである。水木しげるについて詳しいことを知らなかったので
その経歴や作品などを知れば知るほど、また「ゲゲゲの女房」の人生に興味が湧いたのだ。
最後に、「おひさま」の魅力は、戦前(戦中)、戦後を通しての人生を語る事である。
その語りが、戦後の価値観ではなく、戦前の価値観も大切にした、一言でいえば保守的な立場
から語られる様だから、期待して見続けた。しかし残念ながら期待は裏切られた。
政治色を出さないNHKさんの限界までは踏み込んで欲しかった。まあ難しい注文だったかも?

NHK連続TV小説は1961年から半世紀、「おひさま」まで84作品が制作された。今も結構、
高視聴率を維持しているのは立派なものである。俳優、スタッフの努力の賜物と思う。
なお一層努力して、これからも私も見たくなる番組を制作してもらいたい。私的な注文を
付加するなら、視聴者に何かを問いかけ、考えさせられる様な本と、本に合った女優さんの
選択と、その魅力を引出すこと、である。目先の変化だけではだめ? 如何なものか
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。