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騒がしい日 [歴史]

世の中は騒がしい。英国では暴動騒ぎ。株は世界同時安で、日経平均は9千円台割れ。
民主党の代表選出馬の噂も喧しい。野田佳彦、小沢一郎、馬淵澄夫、菅直人、前原誠司、
仙谷由人、小沢鋭仁、海江田万里、鹿野道彦などの名前が取り沙汰されている。
政権交代から、丸二年、今の内に総理や、大臣になっておかないと当分なれない?

日本社会は、タヌキと狐の化かし合いの場であり、真面目な人間はバカを見る?
書類の整理をしていたら、どこかの研究会で入手した坂井三郎氏の資料が出てきた。
著書の抜粋で、「下士官から見た日本海軍」と題されているA42頁の資料である。
そこには、当時海軍航空本部技術部長だった山本五十六少将が、精神偏重に目が眩み、
部下の進言する技術開発を軽視している様が、生々しく記述されていた。
山本五十六も、技術開発が重要なこと位わかっているだろうが、個人と社会との相克で
自己の出世を望めば、意に沿わない事も、自分を殺して、反対しなければならない。
当時、飛行機を重視していなかった日本軍では、個人と社会との相克で自分を殺して、
自己の出世を望んだ人間か、精神偏重主義の人間が、日本軍の主導権を握ったのでは?

資料は、また、アメリカ軍と日本軍の違いをあからさまに指摘していた。
アメリカ軍は一人の搭乗員でも不時着すれば、飛行艇や潜水艦やで全力出して救助する。
日本は救助なんか来ない。「捕虜になるな、やられたら体当たりしろ」、正に使い捨て。

第二次世界大戦後の日本社会は、精神偏重主義を訂正しようとした。しかし、今度は
科学技術偏重主義になったのではないか?その結果が、東日本大震災による原発被害の
拡大につながった? これも人間の使い捨てが背景にある?その根本的な問題は何か?
私は、対立する意見を持つもの同志の対話・議論をしない日本人の体質にあると思う。
資料における戦前の日本海軍の実態からも明らかであるが、意見を異にするグループは
派閥をなし、交流を妨げている。中根千枝の「タテ社会の人間関係」という風俗・習慣
を、継続する限り、どうにもならない?大連合などという「大政翼賛会」の様なものは
風俗・習慣を破るのではなく、増々、集団が烏合の衆と化すだけであろう。
口で国民のことを考えている様な政治家でも、国会が党利・党略の場である限り、
国民は、使い捨てと考えられているのである。そして、国民も、人は使い捨てでも
自分達だけは補償の分け前に与かろうと、税金分捕り合戦で頑張るのである。
所詮、日本社会に限らず、社会は化かし合いの場?社会でまともに生き残るためには
歴戦の撃墜王・坂井三郎氏の如く、不死身or不死鳥になるのが理想? 如何なものか
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