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「おひさま」第18週に思う [物語]

今思返してみると、第18週の月曜日は松本駅で火災が発生して大騒動だった。丸庵を訪ねた
萩原校長(矢島健一)は、この大騒動に巻込まれ、自ら申出て、炊き出しの手伝いをした。
そこで校長は、偶然にも陽子(井上真央)の親しい人間関係を知ることとなった。陽子は、
和成(高良健吾)と両親(樋口可南子・串田和美)、陽子の父と兄(寺脇康文・永山絢斗)
という頼りになりそうな人々に囲まれた、恵まれた環境にあることがわかったのだ。
この他にもおひさま軍団には、白紙同盟の真知子・育子(マイコ・満島ひかり)、
タケオ(柄本時生)、「村上堂」夫婦(渡辺えり・斉木しげる)などが居る。
「てっぱん」のおのみっちゃんグループにも引けをとらない強力メンバーである。

この様にNHKTV小説・前シリーズの「てっぱん」と比較すると、ヒロイン・陽子の特質が
相当、くっきりと浮かび上がってくる。「てっぱん」のあかり(瀧本美織)は、グイグイ
グループを牽引するのに対して、陽子は軍団に‘おんぶに抱っこ’に近い?

物語では、露骨に表現されていないが、陽子の教師業には、少し無理があったのでは?
従って男女均等法などなかった時代では、新しい時代を積極的に開拓しなければならない
と、思い詰めていた校長から、引導を渡されたのも仕方がなかったのかもしれない。
私の縁戚の方で、陽子と同年代のAさん(女性)の母親は、Aさんを含め6人もの子持ち
だったが、女学校の教師だったという。昔でも優秀な人材には、産休も考慮されていた?

私は、「おひさま」という物語の言いたい事が、少しはわかってきたような気がする。
それを、今、ここで披瀝するのは、時期尚早だと考えるが、私が日頃考えている方向の
ような気がするのである。簡単なフレーズで説明すると誤解を生ずる恐れがある。
「おひさま」は、そういう表現しにくい意見を、半年かけて伝えようとしている?

この物語は、大正ロマン時代の香りが残る幸せな幼年時代を過ごした陽子が10歳の時、
上海事変勃発、満州国建国、515事件のあった昭和7年(1932)から始まる。そして
母を亡くし、幼いながら、忍耐強く母親の代役を勤めるのである。女学校、師範学校を
経て教師になり、第二次世界大戦の敗戦で、物語の前半は終了する。
物語の1/3・50回は陽子と和成の見合い、物語2/3・100回は、陽子と和成が、初めて
夫婦喧嘩した日である。残り1/3弱をどのように物語るのか? 如何なものか
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